サッカーコラム J3 Plus+ 
J1、J2、日本代表を幅広くカバーします。
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■ 開幕カード その9

昨シーズン8位の柏レイソルと9位のジュビロ磐田の対戦。日立台でのこの対戦は、2007年シーズンの開幕と同様である。

柏は、アビスパ福岡時代のレッドカードの影響でMFアレックスが出場停止。さらにFWフランサも怪我のため出場できない。GK南。DF蔵川・古賀・小林祐三・大谷。MFは山根・茂原・ポポ・太田圭・菅沼。1トップでFW李忠成。

対する磐田は<3−5−2>。GK川口。DF加賀・田中・茶野。MF河村・上田・駒野・村井・西。仙台から加入したFW萬代とFWジウシーニョの2トップ。エースFW前田を怪我で欠く。

■ 柏の圧勝

試合は、前半からホームの柏が磐田を圧倒。前半から素早いプレスで磐田の攻撃を無力化し、前半10分にDF大谷のロングキックからMF太田が決めて先制。その後も、FW李やMF太田らが決定的なチャンスをつかむなど、攻撃の手を緩めない。

後半15分に磐田のFWジニシーニョが2枚目のイエローカードで退場になると、さらに攻勢を強める。後半37分には、新外国人のMFポポがリーグ戦初ゴールをマーク。結局、2対0で柏が危なげなく勝利。昨年に続く、好スタートを切った。

■ たった一年で・・・

1年前は、強豪のジュビロ磐田に胸を借りる形で試合に挑んだ柏レイソルだったが、1年経って、立場は完全に逆転した。昨シーズンの順位でいうと8位と9位の違いでしかないが、ここ1年で積み上げてきたものと今後のノビシロには雲泥の差があった。

柏も攻撃の核であるFWフランサと期待のMFアレックスを欠き、さらにFW李も万全ではないという苦しい陣容だったが、そのマイナス面を感じさせないほどの試合運びを見せた。チーム全体の圧倒的なプレッシング能力は脅威的で、磐田はボールを保持することに一苦労した。

オフにほぼ完璧な補強をした柏は、彼ら新戦力を石崎サッカーに融合させていくことが当面の課題となるが、MF茂原とMFポポはまだ攻撃的な良さを完全には発揮できていないが、チームの一員としては十分に機能している。これにFWフランサとMFアレックスが加わったら、いったいどうなるのだろうか?特にこの試合では左サイドバックのDF大谷が非常によかったので、MFアレックスをどの位置で起用するか、本当に悩ましい問題である。

■ J1デビュー戦の萬代

一方の磐田は、最悪の試合だった。ただ、スターティングメンバーとベンチ入りメンバーを見たときに感じた悲惨な試合になるのではないかという予想が外れただけでもマシだったかもしれない。

FW前田の代役で起用されたFW萬代は要所で才能の片鱗を見せたが、やはり前半30分過ぎのドフリーのシュートを外してしまったことが悔やまれる。もちろん、萬代はこの試合がJ1デビュー戦であり、割引いて考える必要はある。だが、どんなステージでも、ああいう場面を決め切れないと苦しい立場に追い込まれるし、逆にチャンスシーンで確実にゴールゲットできるならば、大きな未来を開けていくだろう。

■ トップ下で起用される西

この試合でトップ下で起用されたのはMF西。内山監督からの信頼は絶大なようで、首脳陣からはチームの核となることが期待されている。確かに、この試合でも動きは良かった。トップ下の位置だけでなく、左右に流れたり中盤に下がったりと縦横無尽の動きで、チグハグだった攻撃陣の中では、唯一の希望だった。

ただ、右に駒野、左に村井と典型的なサイドアタッカーを両翼に配置していて、ダブルボランチも河村と上田という展開力重視の構成をしている今の状況では、どうしてもゴール前の人数が不足しがちになる。それこそ西がトップ下で15ゴール程度をマークしない限り、シーズンを通して磐田の苦戦は免れないだろう。

■ 幻想を求める首脳陣

「原点回帰」を目指して黄金時代のジュビロらしいサッカーを復活させようとする内山体制だが、今のところ、すべてが裏目に出ている。監督に就任してから半年以上が経過しているが、まだ、一度もその片鱗を見せたことはない。逆に生きのいい若手選手の目を摘むような選手起用が目立ち、前任者のアジウソン体制を全否定するかのようなやり方には、疑問を感じずにはいられない。

確かにアジウソン監督時代は守備面に大きな問題を抱えていて失点数の多さは致命的だったが、逆に攻撃力は魅力だった。しかしながら、今のチームには守備の不安定さはそのままに、攻撃力だけが低下してしまった。大いなる危機である。

ボランチとしてチームを支えたMFファブリシオはチームを退団し、アジアカップ日本代表MF太田吉はベンチ入りもままならない状況に陥っていて、五輪代表で活躍したFW山崎もトップチームで起用される可能性は限りなく低い。

間違いなく、Jリーグの中ではジュビロ磐田と鹿島アントラーズの2チームだけが勝つだけではサポーターが納得しないという難しいチームである。「ジュビロらしいサッカー」、「アントラーズらしいサッカー」というものがすでに確立されているので、歴代の監督たちもそのサッカーを追い求めることに苦慮した。理想を追求することは悪くない。ただ、あまりにも遠く(過去)ばかりを見つめていると、大変なことになる。


コメント
この記事へのコメント
>>> ボブ増尾さん

どうもコメントありがとうございます。楽しそうですね日立台。磐田の状態が極端に悪かった結果だと見ていましたが、その磐田が2節でG大阪に3対0で勝利。分からないものですね・・・。日立台の魔力は恐ろしい。ぜひ、一度行きたいものです。




2008/03/16(日) 09:42 | URL | じじ #-[編集]
柏に圧勝をもたらすバカぢから
 日立台のキックオフ前1時間からいらっしゃれば理解できるでしょう。 なぜ柏があんなにハツラツと走るのか、どうして磐田はまったく攻撃の形が見えてこないのか。
 世界のどこに人文字で「バカ」と書いちゃうサポがいるでしょう? ゴール裏に花輪と米俵があるスタジアムってありますか? 流れるチャンとは昭和臭いのばかり。 ここで戦えるのが嬉しくてしょうがない人がベンチの18人以外に1万人いるんです。 一体感とかそういう次元ではありません、一心同体。
 ぜひ、今季は日立台へ!
2008/03/14(金) 00:41 | URL | ボブ増尾 #ZV07H8uU[編集]
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