サッカーコラム J3 Plus+ 
J1、J2、日本代表を幅広くカバーします。
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第03位  1190  2008/08/14   凹んだときにはオシム語録 → 93拍手
第04位  0899  2008/01/14   金子達仁さんのレッズサポ批判 → 75拍手
第05位  1080  2008/06/01   松本育夫(サガン鳥栖GM)のサッカー人生 → 70拍手
第06位  1043  2008/05/02   みんなKAZUが好きだった。 → 60拍手
第07位  1685  2009/06/14   岡田ジャパンを見る目が無駄に厳しすぎるのではないかと思う。  → 57拍手
第08位  1079  2008/05/30   中田英寿のいない日本代表チーム  → 55拍手
第09位  1045  2008/05/04   カリスマ:山本浩アナの名フレーズを堪能する。  → 52拍手
第10位  1262  2008/12/06   【千葉×FC東京】 奇跡のエンディング → 50拍手
第10位  1189  2008/08/13   ラモス瑠偉と日の丸への思い → 50拍手
第12位  1677  2009/06/06   あなたは本当に日本サッカーのことを知っていますか?  → 45拍手
第13位  1243  2008/11/16   名波浩の引退に寄せて・・・  → 44拍手
第14位  1221  2008/10/30   もし、小倉隆史の大怪我がなかったならば・・・。 → 43拍手
第15位  1703  2009/06/28   サッカーサイトの「現状」について考える。 → 34拍手
第15位  0757  2007/09/27   誰のためのベストメンバー規定なのか?  → 34拍手
第17位  1812  2009/10/12   天皇杯での波乱について思うこと  → 31拍手   New!!!
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第21位  0661  2007/07/21   【日本×豪州】 もう一度、代表に夢を見てもいいのだろうか?  → 28拍手
第22位  1327  2009/02/07   日本のサッカーマスコミに望むこと → 26拍手
第23位  1026  2008/04/20   【神戸×札幌】 コンサドーレ戦が面白い理由 → 24拍手
第24位  0105  2006/02/10   小倉隆史 レフティーモンスターがピッチを去る日  → 22拍手   
第24位  0648  2007/07/14   オシムはジェフの選手を「ひいき」してはいないか?  → 22拍手
第24位  1086  2008/06/05   フジテレビのナビスコカップ軽視の酷さ  → 22拍手
第24位  1325  2009/02/06   ザスパ草津と日本サッカーの未来図  → 22拍手
第24位  1332  2009/02/11   【日本×オーストラリア】 俊輔と決別する時 → 22拍手
第24位  1784  2009/09/21   【J2】 分かりやすく諸々の疑問に答えるシリーズ (上) → 22拍手   New!!!
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第32位  1101  2008/06/19   DF水本裕貴の退団とカンテーラについて → 19拍手
第32位  1323  2009/02/02   【鹿島レジェンド×磐田レジェンド】 秋田豊選手 引退試合 (生観戦記 #1)  → 19拍手


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■ 引き裂かれたイレブン

「引き裂かれたイレブン 〜オシムの涙〜」というDVDを見た。これは、2000年にオランダで制作されたドキュメント番組をDVD化したものである。





かつて、ユーゴスラビアは、「7つの隣国、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字により構成される1つの国」と評された。(※7つの隣国:イタリア、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ギリシア、アルバニア/ 6つの共和国:スロベニア、クロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア/ 5つの民族:スロベニア人、クロアチア人、セルビア人、マケドニア人、モンテネグロ人/ 4つの言語:スロベニア語、セルビア語、クロアチア語、マケドニア語/ 3つの宗教:カトリック、東方正教、イスラム教/ 2つの文字:ラテン文字、キリル文字)第一次世界大戦の引き金となった「サラエボ事件」の舞台でもあり、ヨーロッパの火薬庫と言われた地域である。


※ サラエボ事件

1914年6月28日にオーストリア・ハンガリーの皇帝=国王の継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻が当時オーストリア領であったサラエボ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)を視察中、セルビア人の青年ガブリロ・プリンチプによって暗殺された事件。この事件をきっかけとして第一次世界大戦が勃発した。



■ ゴールデンエイジと光と影

ストーリーは、旧ユーゴスラビア代表のプロシネツキ、サビチェビッチ、ボバン、ミヤトビッチ、ミハイロビッチの過去の回想が中心となる。

1987年のワールドユースでユーゴスラビアは世界一に輝いた。プロサッカー選手として、プロシネツキはレアル・マドリードやFCバルセロナ、サビチェビッチとボバンはACミラン、ミヤトビッチはレアル・マドリード、ミハイロビッチはラツィオで一時代を築くことになる。この時代のユーゴは、巨大な才能が集まった宝庫だった。

このメンバーに、妖精ストイコビッチを加えたチームは、イビチャ・オシム監督のもと、90年のイタリアワールドカップを戦う。

「あれだけのメンバーをそろえながら、ベスト8止まりだった。」というのは、オシム批判で聞かれる声の1つだが、おそらく、少しでも世界史の知識がある人だったら、このような発言はできないだろう。

VTR中に、90年のイタリアワールドカップ直前にザグレブ(現クロアチアの首都)で親善試合を行うユーゴスラビア代表の映像が流れたが、ユーゴ代表選手の1人が、「11人対2万人の戦いだ。」と自嘲気味に話した。ワールドカップの歴史を見ても、このときのユーゴスラビア代表チームほど、自国民からサポートされなかったチームはないだろう。

インタービュー中に、ユーゴスラビア代表チームの最後の監督であるイビチャ・オシムは、

「おこがましい言い方かもしれないが、あのときユーゴがW杯で優勝していたら、歴史が変わったかも・・・。ボスニアが統一国家であることを受け入れて、その後の悲惨な紛争を避けられたかもしれない。」

と語っている。

ピクシーの美しい2ゴールでスペインを下し、ベスト8進出を決めた夜、オシムの故郷サラエボでも「ユーゴスラビア!ユーゴスラビア!」と街頭で叫び回る若者の姿がVTRで映し出された。この夜が、事実上、ユーゴスラビアが連邦共和国として機能した最後の日となった。

オシム監督は、準々決勝のアルゼンチン戦のPK戦を、ベンチで見ることはなかった。この行動に対しては、さまざまな解釈がなされたが、前述の発言を聞けば、その深い思いと苦悩を感じ取ることができる。


※ ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争

ユーゴスラビア解体の動きの中で、ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年に独立を宣言したが、独立時に約430万人の人口のうち、民族構成の33%を占めるセルビア人と、17%のクロアチア人・44%のボシュニャク人(ムスリム人)が対立し、セルビア人側が分離を目指して4月から3年半以上にわたり戦争となった。

両者は全土で覇権を争って戦闘を繰り広げた結果、死者20万、難民・避難民200万が発生したほか、ボシュニャク人女性に対するレイプや強制出産などが行われ、第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争となった。




民族のそして、故郷の運命を背負って戦ったユーゴスラビア代表チーム。サッカーは政治とは無関係でいてほしいと思うが、現実はそうもいかないのだ。

もし、ユーゴスラビアが国家として崩壊しなかったならば、イタリアワールドカップやEURO92でユーゴスラビア代表は、どんなファンタジーを醸し出したのだろうか?そして、イビチャ・オシムと、ジェフ千葉と、日本代表の未来は、どうなっていたのだろうか?


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