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坪井慶介が鳴らす代表チームへの警告 | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年02月10日
■ 坪井の代表引退

日本代表のDF坪井が日本代表チームからの引退を表明した。

坪井は2002年11月のアルゼンチン戦で初めて日本代表に選ばれると、従来の日本DFにはなかなかいなかった快速ディフェンダーといて活躍。2006年のドイツW杯に出場するなど、国際Aマッチ40試合に出場。オシムジャパンでも岡田ジャパンでも継続してメンバーに入っていたが、試合出場はほとんどなくなっていた。

代表引退を表明した例では、DF中沢佑二(横浜M)が2006年のドイツW杯以後、一時期、代表から退いていたがケースがある。しかし、中澤と坪井の事情はやや異なる。

■ 破綻するスケジュール

すでに多くの方が指摘しているように、代表のスケジューリングは完全に破綻しており、特に、今期のスケジュールは無茶苦茶である。

坪井の所属する浦和は非常にDF陣の層が厚い。闘莉王がいて、堀之内がいて、細貝もいて、阿部もいる。そんな中、いまだにチーム練習に合流できていないことに対する不安、ポジションを失うのではないかという不安は、他の代表選手以上に強いだろう。その気持ちは、プレーヤーとしては当然のことである。

インタビューでは、彼らしく、ソフトな口調で代表引退を告白した坪井だが、オブラートに包んだ部分が少なくないのではないだろうか。思い起こすと、ジーコジャパンでも、DF宮本やGK楢崎といった選手が、代表に召集されていた関係で所属チームでポジションを失ったことがあった。代表での活動が選手にとって足かせとなるようなことはあってはならない。

■ 代表を取り巻く環境の変化

チケットの売り上げやテレビ視聴率を見ても、日本代表人気が落ちてきているのは間違いない。坪井としても、代表でプレーする喜びを感じつつも、レッズでのプレーを犠牲にしてまで代表にこだわる意義を感じなかったのだろう。それは、非常に寂しいことである。

かつては、「日本代表」が一番上の存在だった。だから、選手もサポーターも、燃えていた。選手も、それこそ、命を懸けて代表の試合に臨んでいた。だから、あのころのスタジアムは、満員だったともいえる。

しかしながら、時代は確実に変化してきている。あのころと同じではない。

■ 代表チームへの1つの警告

今回の坪井の件を、ボクは、日本代表を取り巻く環境への1つの警告ではないかと感じずにはいられない。クラブチームの地位が向上し、相対的に代表の立場は低下した。現状を見る限り、今後、坪井のように代表よりもクラブを選択する選手は増えていくだろう。

その流れをストップさせるために必要なことは、もっと代表選手をリスペクトすべきということである。

「クラブサポ」はクラブと選手に目一杯の愛情を注ぐ。ときに、痛烈にクラブや選手を非難するが、それは愛情の裏返しだと言うことは、誰しもが理解している。サポーターはプレーヤーの特性を理解し、選手とサポーターは、しっかりとした絆を作っている。

しかしながら、代表レベルでは、そうではないことが多い。驚くような理不尽さがまかり通っている。全く選手たちの事情を考慮せず、ただ単に非難だけを繰り返す存在が、マスメディアも含めて増えてきている。これは憂慮すべき事態であり、今の代表を取り巻く環境は、決して選手にとって、居心地のいいものではない。

岡田ジャパンの初戦のチリ戦でコンディションの良くなかった選手に対して、一部では、容赦ない批判が巻き起こった。ドイツW杯でのFW柳沢敦に対する批判、オシムジャパンでの巻に対する批判、アジアカップでのMF羽生直剛に対する批判も同系列である。

坪井の所属するレッズも、柳沢が所属したアントラーズも、巻や羽生が所属したジェフも、温かいサポーターをもつJ有数のクラブである。柳沢にしても、巻にしても、羽生にしても、代表のステージで自らの存在価値を十分に理解されることはないと判断したら、それこそサポーターのために、クラブでのプレーに専念したいと言い出しかねない。

代表選手は、ある程度、クラブでの犠牲を払ってまで、代表でプレーしているのである。それを忘れてはいけない。ただでさえ過密日程の状況で、理不尽な要求をされたとしたら、気持ちは萎えるものである。


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コメント
たしかに代表による選手の過密スケジュールは日本だけでなくヨーロッパでも問題になってますよね。
この点は世界を見習わず何か策を練るべきだと思います。

ただ代表選手だからリスペクトしようっていうのは、間違っていると思います。
どこの国でもスポットライトのあたっている選手にはリスペクトと共に厳しい目を向けられていて、サッカーが人気の国では日本よりきびしい環境です。

もちろん坪井選手の代表引退という選択は、プロスポーツ選手として当然の権利だと思います。

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