【PSM:ロアッソ熊本×東京V】 ようこそJリーグへ
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■ プレシーズンマッチ
08年シーズンのプレシーズンマッチの開幕戦。J2に昇格したばかりのロアッソ熊本がホームのKKウイングスタジアムで、東京Vと対戦。
熊本は、<4−1−4−1>。GK小林。DF河野・川端・上村・有村。MF福王・喜名・小森田・松岡・西森。1トップで、G大阪からレンタル移籍してきたFW中山。JFLで29得点を挙げた、FW高橋は怪我の影響もあって欠場。
対する東京Vは、<3−6−1>。GK高木。DF飯田・萩村・富澤。MF菅原・大野・柴崎・吉武・飯尾・広山。1トップ気味で、FW船越。MF福西、DF那須、GK土肥、FWレアンドロ、FW平本といった移籍組は遠征に参加しておらず、ベストとは遠いメンバーである。
■ 1対1のドロー
試合は、前半36分に東京Vが先制。GK高木からのロングキックを熊本のDF川端が処理しきれず、DFラインの裏に飛び出したMF飯尾がGKと1対1の状況から冷静に決めた。熊本は、MF喜名とMF小森田を中心に攻め込むが、アタッキングエリアでの精度を欠いた。
後半に入ると、東京Vの中盤で安易なミスが増え始める。熊本は、後半から出場のMF山内の右からの突破を基点に攻め込む。すると、後半30分に、4本続いたCKからFW中山が豪快にヘディングで合わせて同点に追いつく。
結局、試合は1対1で終了。ロアッソ熊本としては、格上のチームを相手に貴重な経験を積む試合となった。
■ J2挑戦のロアッソ
今シーズンからJ2に参戦する熊本は、予想以上の好チームだった。もともと、DF上村、FW中山、MF喜名、MF小森田といったJリーグでも名を残してきたメンバーが揃っており、戦闘能力は低くはない。
特に印象的だったのは中盤。MF喜名とMF小森田の2人を基点に、正確にボールをつなごうとする意図が見えた。経験豊富が彼らが、チームに落ち着きをもたらした。
また、守備面でも、アグレッシブさが光った。「守」から「攻」への切り替えはまだまだだが、「攻」から「守」への切り替えは、なかなかのものがある。べったり引いて守るチームではないということを印象付けた。
■ リーダーの上村
いうまでもなく、チームの中心であるDF上村。元日本代表のプレーは、大きな存在感を発揮した。エアバトルでも194cmのFW船越に負けることなく戦いを制し、全盛期と変わらない力を見せた。
また、攻撃面でも積極的な姿勢を見せた。ビルドアップの段階で手詰まりになると、ドリブルで中盤まで駆け上がったり、精度の高いロングボールで局面を打開したりと、1ランク上のプレーを見せた。積極的で危うさを招きそうなシーンもあったが、リードを許す展開が多くなりそうなシーズンでも、上村の攻撃力が不可欠だろう。
■ 1トップの中山
1トップを務めたFW中山は見事なゴールをマークした。もともと、得点力の高さは折り紙つきの選手であって、G大阪でも印象的なゴールを決めてきた選手なので、まったく不思議はない。ただ、それ以外の部分では、不安定なプレーが多く、ミスも目立った。
FW高橋が戻ってくれば、2トップに変更になる可能性も高いが、まず求められるのは、前線でボールをキープして攻撃の基点を作ること。そういう意味では、不安な面も多かった。183cmという体格ではあるが、フィジカルが特別に優れている選手というわけではなく、ハードワーク出来る選手かというとやや疑問符がつく。フォワードの層は厚くはないので、中山に大きな期待がかかる状況であるが、試合に出続けることでレベルアップして欲しい。
■ 変化は少ないヴェルディ
一方の東京Vは、柱谷新監督になって初戦であったが、戦い方は、昨シーズンのJ2の後半戦の戦いと大きく変わらなかった。真偽のほどは分からないが、07年シーズンの序盤に7連敗を喫した後は、実質、ラモス監督ではなく柱谷コーチがチーム作りを行っていたとも言われていたので、不思議はない。
ただ、この日のメンバーは、ほとんどが昨シーズンからチームに在籍した選手であり、その中に、新戦力が入ってくると違った色を見せるかもしれない。特に、FW平本、MF福西といった選手は、アクの強い選手であり、チームをいい意味でも悪い意味でも大きく変える可能性をもつ。
■ 期待したいt新戦力
東京Vは、ベテラン勢が不在ということもあって、期待されるFWオサマやFW河野が途中出場でチャンスを得た。FWオサマはなかなか持ち味を発揮できなかったが、左サイドのFW河野は良さを見せつけた。
U-17の日本代表で切り札的存在だったFW河野は、165cmの身長ながら、鋭いドリブル突破が武器。執拗にドリブルでの突破を狙う姿勢は、若いプレーヤー特有のものであり、経験豊富な選手の多い東京Vの中では、異彩を放つ。
リード戦でどれだけ出場機会が得られるかは不明だが、楽しみな選手である。
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