【流経大柏×藤枝東】 エスパルスが手に入れた大切な宝物
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■ 高校サッカーの決勝戦
高校サッカーの決勝戦。初優勝を目指す流経大柏と古豪の藤枝東の対戦。
試合は、前半6分に流経大柏がFW大前のドリブル突破からチャンスをつかむと、フリーのMF村瀬がミドルシュートを決めて先制。後半3分には、右サイドからのクロスをFW大前がダイレクトボレーで決めて追加点を挙げると、後半17分にもFW大前のゴールで3点リード。後半27分にも、FW大前のCKから途中出場のFW田口が豪快に決めて4対0。
結局、攻守に藤枝東を圧倒した流経大柏が4対0で勝利。見事に初優勝を飾った。
■ 圧倒的な実力差
やはり攻守にわたって、両チームの実力の差は明らかだった。特に、1対1の攻防では、ほとんどのシーンで流経大柏が勝利。特に、守備の強さは目を引いた。
藤枝東は、MF河井を中心に最後まで伝統のパスサッカーを貫いたが、流経大柏の前に手も足も出なかった。「ここまでの4試合で全てで相手チームのシュート数を4本以下に抑えている流経大柏から5本目のシュートを放ちました。さすが、藤枝東です。」というアナウンサーの実況が、非常に虚しかった。
圧倒的な強さで選手権を制したチームというと、平山相太(FC東京)と中村北斗(福岡)のいた国見高校が思い出されるが、当時のチームは、もっと平山の能力に依存したチームであった。流経大柏のDFが当時の平山を止められるかどうかは分からないが、総合力では当時の国見以上かもしれない。
流経大柏は、前半はリスク回避のためかミドルパスが多く、そのパスもやや精度を欠いたためなかなかボールがつながらなかったが、後半に入ると高度なテクニックを素晴らしいパス回しを見せた。どんなサッカーにも対応できる万能性を見せた流経大柏は、覇者にふさわしかった。
■ インテリジェンスを感じさせる大前
流経大柏のFW大前は、決勝戦でも2ゴール。それ以外の2得点にも絡んでおり、4得点全てを演出した。
準決勝の津工業戦は2トップの相方のFW中條が欠場したためか、ドリブルで打開するシーンが目立ったが、この試合では、逆にドリブルを封印。ほとんどのプレーをワンタッチでこなし、その精度も高かった。視野の広さ、イマジネーション、プレーの正確さと、1人だけ、別次元でのプレーだった。
165cmという体格は、プロで戦うときには不利になるかもしれないが、この試合では、フィジカルコンタクトを避けるプレーを選択できるクレバーさも見せ付けた。卒業後の進路先である清水には、FWマルコス・アウレリオ、FW西澤、FW矢島、FW岡崎と能力の高い選手が揃うが、FW大前は運動量や守備への貢献も期待できる。過剰な期待は禁物ではあるが、即戦力に近い選手ではないだろうか。実効性のあるプレーの出来る選手といえる。エスパルスは、楽しみな宝物を手に入れたことになる。
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