■ FWジョーを獲得した名古屋グランパス「1年でのJ1復帰」を果たした名古屋は予想の難しいチームの1つに挙げられる。「Jリーグ史上最高額」とも言われる破格の好条件で元ブラジル代表のFWジョーを獲得したが攻守の要となるMF田口はJ1の磐田への移籍が確定した。ボランチでプレーできる選手は少なくないが「生え抜きのMF田口が流出した。」というのは精神的なショックが大きい。軸の選手を抜かれると代役候補を見つける作業は難しくなる。
一方、3億円とも言われる年俸のFWジョーにかかる期待はやはり大きい。知名度的にはFWフォルランやFWポドルスキと比べると大きく劣るが191センチという長身でゴール前で仕事ができる選手である。これほどのお金をかけた選手なので「どのくらいの成績を残すことが出来たらOKなのか?」の判断は非常に難しいが、やはり、大台の20ゴールというのが1つの目安になるだろう。最低でも15ゴールは期待したい。
MFガブリエル・シャビエルとのホットラインはJ1屈指と言えるがJ2でもワーストレベルだった守備陣は現時点で目立った補強がない。DF宮原の残留は朗報と言えるが一番の問題点であるCBの補強は進んでいない。川崎F時代を思い出すと分かるとおり、風間監督の戦術や戦略の変更によって失点数が減少することを期待するのは難しい。「個の力」を持ったCBやキーパーを獲得して「個の力」で失点を減らすしかない。