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Jリーグ クラブ別大総括(10) ベガルタ仙台編 | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

ベガルタ仙台の2007年シーズンを振り返る。



■ 新しい挑戦

06年シーズンは、5位に低迷したベガルタ仙台。不評だった、FWボルジェス、MFチアゴ・ネーヴィス、MFロペスのブラジルトリオに攻撃を任せる分業制のサッカーからの脱皮を図り、望月監督を迎えた。

オフには、06年の得点王のFWボルジェスとMFチアゴ・ネーヴィスが退団したが、DF田ノ上、MF永井篤、MFジョニウソン、GKシュナイダー潤之介らを加入させた。

■ アグレッシブなサッカー

序盤戦は、望月監督の元、「ボールも人も動くサッカー」を志した。右サイドバックの菅井、左サイドバックの田ノ上が果敢なオーバーラップを試みる積極的なサッカーは、新しいベガルタを印象つけた。

しかしながら、第3クールに入ってやや勢いが衰えると、やや現実的なサッカーにシフトチェンジ。柏から獲得したDF岡山の加入もあって、守備が安定し、失点を抑えてきわどい試合をものにしていく勝負強さが発揮されるようになって確実に勝利をもぎ取っていった。

48節の福岡戦に勝利し昇格圏内である3位につけたが、49節の東京V戦に引き分けると、50節の湘南戦は2対3で敗戦を喫し、さらに51節の大一番の京都戦も0対1で敗れると、J1昇格の可能性が消滅した。またしても昇格はならなかった。

■ 大黒柱の梁勇基

昇格はならなかったが、望月監督が志向したアグレッシブなサッカーは高く評価できる。

そのサッカーの中心となったのは、北朝鮮代表に選出された経験をもつ背番号10の梁勇基で、リーグ戦では、8ゴール10アシスト。MFロペスと攻撃的MFでコンビを組み、豊富な運動量で攻撃の核となった。

オフ・ザ・ボールだけでなく、オン・ザ・ボールでも効果的な仕事の出来るMF梁は、まさに大黒柱にふさわしい活躍を見せて、ピッチ上で望月監督の目指すサッカーを体現した。

■ 右サイドの菅井

もう1人、右サイドバックのDF菅井も、ベガルタのサッカーには無くてはならない選手だった。シーズン途中で、守備的な戦術にシフトチェンジした影響でスタメンを外されることもあったが、リーグ戦では、結局、6ゴール。サイドバックとしては、破格の得点力を示した。

基本的な技術も高いが、何と言っても勇気をもってゴール前まで侵入することが出来る点が魅力であり、その得点感覚はずば抜けている。

G大阪が獲得に向けて動き出しているという報道もあるが、その高い評価もうなずける活躍であり、経験を積めば、日本代表に入ってもおかしくない。

■ 和製大砲の萬代の成長

得点源と期待された新外国人のFWウィリアンが大誤算で、外国人フォワードがいなくなる中、萬代と中島の和製2トップが活躍。萬代は、リーグ戦13得点。五輪代表にも選ばれて、アジア一次予選のマレーシア戦ではPKでゴールも決めて見せた。

高さを生かしたしなやかなプレーに勝負強さが加わった。シーズン途中でレギュラーを外れた時期もあったが、シーズン終盤にスタメン復帰すると、39節の鳥栖戦や40節の札幌戦、46節のC大阪戦で決勝ゴールをマークするなど、貴重なゴールを奪い続けた。悔やまれるのは、49節の東京Vでイエローカードを受けて、大事な50節と51節が出場停止になってしまったこと。エースを失ったチームは、攻撃力が半減した。

しかしながら、待望久しいエースストライカーのポジションに、萬代が名乗り出たことは大きな価値をもつ。萬代の活躍は、将来に向けて、明るい希望となった。

■ 積極的に仕掛けた中島

その萬代と2トップを組むことの多かったFW中島も、リーグ戦で10ゴール。特に、シーズン序盤はゴールを量産し、最初の18試合で9ゴールを挙げて、スタートダッシュの成功に多大な貢献をした。切れ味鋭いドリブルと強烈な右足のシュートは見所十分だったで、萬代とも良好な関係を築いた。

しかしながら、シーズン途中から、ゴールから見放されてしまったかのようになった。思い切りのいいプレーは、ベガルタの攻撃にはなくてはならないものであったが、決定力を欠き、シーズン終盤の大事な時期に、ゴールで貢献できなかった。

■ ロペスの功罪

2年目のMFロペスは、今シーズンもずば抜けた個人技の高さを披露した。186cmの高さも魅力で、しばしば、貴重なゴールもマークした。

そのキープ力は絶対で、仙台の攻撃の大半は、MFロペスを経由してから始まった。大柄ながら、巧みな足技も健在で、意表を突くスルーパスも効果を発揮した。

しかしながら、課題とされたディフェンス面では向上を見せられず、ウィークポイントになった。また、ロペスがボールを持つと、タメが作れる一方で攻撃がスピードダウンし、「ボールも人も動くサッカー」においては、ロペスの存在が、弊害にもなった。

■ 昇格請負人の岡山

8月初めに柏から加入したDF岡山の効果は絶大だった。チームがモデルチェンジを図った影響もあって、岡山の加入後は、失点数が激減した。

ゴール前の高さは、J2レベルを超えており、ムードメーカーとしての存在感も抜群だった。また、セットプレーのターゲット役としても大きな存在となった。

■ 勝負弱さの克服ならず

しかしながら、今シーズンも、勝負弱さは克服できなかった。49節の東京V戦で引き分け、50節の湘南戦と51節の京都戦で連敗を喫した。特に痛かったのは、ホームのユアスタで敗れた湘南戦であり、大一番に弱いというチームの体質が露呈されてしまった。

タフな試合が続くJ2では、必ず、シーズンの終盤に山場が訪れるが、その山場の試合に勝利できなければ、J1昇格はできない。

J2では、5シーズン目を迎えて、そろそろ大サポーターに歓喜の場を提供しなければならない。






■ ベガルタ仙台(カテゴリー)

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2007/12/01 ベガルタ仙台 トラックバック:0 コメント:0














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