■ 絶対的な高さが武器となるFW都倉(札幌)前回のエントリーでは「ハリルJAPANに選出したら面白いのでは?」という選手を4名だけ挙げたが、他にも面白そうな選手は何人もいる。今回の代表メンバーの中にはMF加藤恒(PFCベロエ・スタラ・ザゴラ)やDF三浦弦(G大阪)やDF宇賀神(浦和)が選出されているが、このあたりの選手は「(40人程度と考えられる)代表候補の枠」に常時入っていた選手ではないと考えられる。「チャンスは誰にでもある。」と言える。
ロシアW杯の本大会の切符を獲得することが今のハリルJAPANの最大の目標であることは言うまでもないが、ロシアW杯は2018年6月14日に開幕するので本大会まであと1年ちょっと。3月末にUAEとタイに連勝したことでロシアW杯への道筋が見えてきたので先を見据えたチーム作りをしても良い段階に入りつつある。前回のエントリーで記述した通り、「対世界」を想定すると高さや強さのある選手は不可欠である。
個人的には「パワープレー要因として存在感を発揮できる選手」を少なくとも1人はベンチに入れておいた方がいいのでは?と思う。過去にはFWハーフナー・マイク(デンハーグ)をテストしたこともあったが、JリーガーではFW都倉(札幌)というのは面白い存在だと思う。J1でプレーするのは神戸時代の2012年以来となるが、2016年は40試合で19ゴールを記録。不動のエースとして札幌の「J1復帰」の立役者になった。
187センチという恵まれた体格で身体能力の高さにも定評がある。2016年の敵陣での空中戦勝率は脅威の64.8%。「敵陣での空中戦勝率は50%を超えると超優秀」と言われている。野球に例えると3割バッターに相当するが、50%をはるかに超えており、当然のことながら、J2の中ではナンバー1となる。ここ数試合は決定機を外す場面が目立っているのでスランプ気味であるが、明確な武器を持った選手である。