■ 環境面は十分とは言えないが・・・。「Jリーグの公式戦を開催することができるサッカースタジアムは日本には100以上ある。」と言われている。残念ながら日本には陸上トラック付きのスタジアムが多くてスタジアム環境は十分なレベルで整備されているとは言い難いがそれでも2002年の日韓W杯をきっかけに全国各地にたくさんの最新鋭の巨大スタジアムが完成。それ以前と比べると劇的に環境面が改善されているのは間違いないところである。
2020年の東京五輪のメイン会場となる新・国立競技場の建築費やデザインを巡って日本国中が大騒ぎした例の騒動は記憶に新しいが、日本はサッカーならびにスポーツの地位が必ずしも高くない。それ故、「きれいなスタジアムが欲しい。」、「新しいスタジアムが必要だ。」という話が出てきてもなかなか話は進展しない。国民的なスポーツである野球場の場合はスムーズに話が進む印象があるので差は大きい。
J1の大半のクラブとJ2の上位クラブのほとんどがサッカー専用あるいは球技専用のスタジアムでホーム戦を戦うことが出来るようになるとJリーグの観客動員数は劇的にアップすると思うが現段階では夢物語である。環境面が十分に整備されていないことは日本サッカー界の着実な成長を阻んでいるところもあるが、それでもいくつかのスタジアムは世界の有名なスタジアムと比べても見劣りしないレベルである。