■ J1の開幕戦25年目となる2017年のJ1リーグがいよいよ開幕。大黒柱のMF中村俊が磐田に移籍するなど激動のオフになった横浜Fマリノスはホームの日産スタジアムで浦和レッズと対戦した。モンバエルツ監督が就任して3年目となる横浜FMはオフのゴタゴタ劇によるマイナスイメージを払拭するためにも開幕ダッシュを成功させたい。一方の浦和はACLから中3日。豪州遠征から戻って来たばかりとタフな日程になる。
ホームの横浜FMは「4-2-3-1」。GK飯倉。DF松原健、中澤、ミロシュ・デゲネク、金井。MF喜田、天野純、マルティノス、バブンスキー、齋藤学。FW富樫。期待のストライカーのFWウーゴ・ヴィエイラはベンチスタート。リオ世代のFW富樫が1トップの位置でスタメン起用された。今シーズンから10番を背負うことになったMF齋藤学は左SHでスタメン出場。今オフは欧州への移籍を画策したが実現しなかった。
対するアウェイの浦和は「3-4-2-1」。GK西川。DF森脇、遠藤航、槙野。MF青木拓、阿部勇、駒井、宇賀神、柏木、興梠。FWラファエル・シルバ。2月21日(火)にアウェイでウェスタン・シドニー・ワンダラーズと戦った浦和は中3日とハードな日程になる。怪我でゼロックスとACLの2試合を欠場したMF柏木はシャドーの位置でスタメン出場。怪我明けのFWラファエル・シルバが1トップで公式戦初スタメンとなった。
■ シーソーゲームを制したのは横浜Fマリノス試合の前半は横浜FMペースとなる。前半13分に左サイドをMF齋藤学がドリブルで突破して中央に折り返しのパスを入れると新外国人のMFバブンスキーが左足で決めてホームの横浜FMが先制に成功する。前半19分にはMF齋藤学がドリブルで切れ込んで決定的なシュートを放ったが枠をとらえることはできない。対する浦和は厚みのある攻撃が出来ない。1対0とホームの横浜FMがリードしてハーフタイムに突入する。
迎えた後半は一転して浦和ペースで進んでいく。後半18分に途中出場のMF関根貴のクロスからFWラファエル・シルバが巧みなコントロールから右足で流し込んで1対1の同点に追いつくと直後の後半19分にはMF柏木の縦パスから再びFWラファエル・シルバが決めてあっという間に2対1とリードを奪った。ACLのWシドニー戦で4点目のゴールを決めているFWラファエル・シルバは2試合で3ゴール目となった。
浦和は後半28分にMF柏木に代えてMF那須を投入。逃げ切り体制に入ったが後半41分に横浜FMが左サイドのCKを獲得するとMF天野純がニアサイドに蹴ったボールを途中出場のFWウーゴ・ヴィエイラが頭で決めて2対2の同点に追いついた。さらに後半47分にはMF齋藤学の折り返しから途中出場のMF前田直が決めて3対2と逆転に成功する。シーソーゲームを制したホームの横浜FMが白星スタートを切った。