■ 戦力的に抜けている鹿島アントラーズ&浦和レッズ2017年のJ1の優勝争いは「鹿島と浦和の2強が中心となって進んでいく。」と言える。ともに戦力が充実しており、その他の16クラブと比較すると不安要素は少ない。どちらもACLに参加しているので2月・3月・4月はリーグ戦とACLを並行して戦う過密日程に苦しむ可能性は高いが、それでも選手層が厚いのでダメージは最小限に抑えることが出来るだろう。石井監督とペトロヴィッチ監督の選手起用にも注目が集まる。
中でも鹿島の充実ぶりが目に付く。アジアC(@タイ)、ニューイヤーカップ(@宮崎)、ゼロックス(vs 浦和)、ACL(vs 蔚山現代)と結構な試合数をこなしているがMFレオ・シルバとGKクォン・スンテは早くも絶大な存在感を示しており、FWペドロ・ジュニオールもまずまず。左SBのレギュラー争いに参戦してきたDF三竿雄も(ゼロックスを除くと)悪くはない。ここまでは新戦力が期待通りかそれ以上の活躍を見せている。
ACLの初戦の蔚山現代戦(H)はDF西大伍やMF遠藤康やFWペドロ・ジュニオールやMF土居など主力級の選手数名をスタメンから外したが大きな落ち込みは無かった。昨シーズンまではキーパーと左SBに手薄感があったが弱点を強化。「選手層の厚さ」はリーグ屈指で、20代前半から中盤の選手が多いのでDF植田直、MF土居、DF伊東幸、FW鈴木優などにはさらなる成長も期待できる。総合力ではJ1最高と言える。
悲願のJ1制覇を狙う浦和はスタメンの顔ぶれが大きく変わらない点が強みとなる。MFレオ・シルバやFWペドロ・ジュニオールなど影響力の大きい選手が何人か加わった鹿島と比べるとチーム作りはスムーズに進むだろう。新潟から加入したFWラファエル・シルバや湘南から加入したMF菊池大がポジションを掴む可能性はあるが「スタメン11人は全て昨シーズンから浦和でプレーしている選手」となる可能性の方が高い。