コンサドーレ札幌 → C+主なin
FW 金園英学 (ベガルタ仙台)
MF 兵藤慎剛 (横浜Fマリノス)
MF 早坂良太 (サガン鳥栖)
MF キム・ミンテ (ベガルタ仙台)
DF 田中雄大 (ヴィッセル神戸)
D/MF 横山知伸 (大宮アルディージャ) ・・・ 期限付き移籍
MF チャナティップ・ソングラシン (ムアントン・ユナイテッド) ・・・ 7月からの仮契約締結
主なout
MF 堀米悠斗 (アルビレックス新潟)
MF 上里一将 (ロアッソ熊本) ・・・ 契約満了
MF 神田夢実 (愛媛FC) ・・・ 契約満了
DF 櫛引一紀 (名古屋グランパス) ・・・ 期限付き移籍
MF 中原彰吾 (ガンバ大阪) ・・・ 期限付き移籍
MF 前貴之 (レノファ山口) ・・・ 期限付き移籍
→ 2012年以来のJ1復帰を果たした札幌は即戦力クラスの選手中心の補強になった。主力級の選手の流出は左WBのMF堀米悠(→新潟)のみ。FW金園(仙台)、MF兵藤(横浜FM)、DF/MF横山知(大宮)などを獲得して戦力アップに成功した。怪我の多いFW金園は計算しにくいところもあるがMF兵藤(横浜FM)、DF/MF横山知(大宮)、MF早坂(鳥栖)あたりは確実に戦力として計算できる。まずまずの補強が出来たと言える。
MF兵藤の起用法が大きな注目ポイントになる。ニューイヤーカップの初戦となる千葉戦ではシャドーの位置で起用された。なかなかの存在感を発揮したが昨シーズンの札幌の強みと言えたのは「1トップ+2シャドー」の破壊力である。FW都倉、FW内村、MFジュリーニョ、MFヘイスの4人は個人能力が高くて1人でも決定機を作れるタイプの選手だったがMF兵藤はどちらかというとロールプレーヤーである。
MF兵藤は攻撃の中心となってバンバン点に絡むタイプではないので「1トップ+2シャドー」の組み合わせをどうするのか?は注目ポイントと言える。千葉戦では1トップの位置でプレーしたFW金園の出来がなかなか良かったので大きな戦力になる可能性があるが個人的にはDF/MF横山を獲得できたのが今オフの一番の成果ではないかと思う。サイズがあってビルドアップ能力も高い。主力級の働きが期待できる。
気になる要素を挙げるとMF堀米悠(→新潟)が抜けた左WB。レギュラー最有力のMF田中雄(→神戸)は左足に特徴があってクロスの精度は高いが守備面に課題を抱えておりJ1での実績は乏しい。MF石井謙、MF上原慎のみならず、MFジュリーニョやDF福森晃やMF荒野あたりを左WBで起用することも出来るが決め手には欠ける。その他では「黄金世代」と言われた22歳前後の若手の移籍が多かったのは残念に感じる。
ベガルタ仙台 → C-主なin
GK シュミット・ダニエル (松本山雅) ・・・ レンタルバック
FW クリスラン (SCブラガ) ・・・ 期限付き移籍
FW 平山相太 (FC東京)
FW 石原直樹 (浦和レッズ)
MF 中野嘉大 (川崎フロンターレ) ・・・ 期限付き移籍
DF 増嶋竜也 (柏レイソル) ・・・ 期限付き移籍
主なout
FW ハモン・ロペス (柏レイソル)
FW ウイルソン (ヴァンフォーレ甲府) ・・・ 契約満了
MF 水野晃樹 (サガン鳥栖) ・・・ 契約満了
MF キム・ミンテ (コンサドーレ札幌)
DF 渡部博文 (ヴィッセル神戸)
GK 六反勇治 (清水エスパルス)
→ 攻撃の中心だったFWハモン・ロペス(→柏)と守備の中心だったDF渡部(→神戸)が抜けたのは大きなマイナスと言えるが、GKシュミット・ダニエル(松本山雅)が大きな成長を遂げて1年半ぶりにチームに戻って来た。昨年の秋には日本代表のキーパー合宿に参加するなど「日本でも屈指のキーパー」と言われるレベルに到達した。元日本代表のGK六反(→清水)に代わって正キーパーを務めることになるだろう。
注目はブラジル出身のFWクリスラン(SCブラガ)。187センチ/85キロとサイズに恵まれた選手である。日本代表に召集された経験のあるFW平山(FC東京)とFW石原直(浦和)はここ数年は怪我がちで満足にプレーできていない。彼らをフォワードの軸に据えるのは現実的ではないのでFWクリスランがフォワードの軸になるだろう。ポルトガルのSCブラガでもプレーしており、24歳という若さも魅力の1つとなる。
動画を見る限りでは左利きでポテンシャルの高い選手である。ボレーシュートなどアクロバティックなゴールが多かった。ブラジル時代のプレーをまとめた動画だったので21歳や22歳あたりの時期の映像が中心だったと思うが当時は非常に線が細くて体重も75キロ。どちらかというと華奢な印象を受けた。187センチとサイズはあるがポストプレーヤーではなくてドリブルを得意とするアタッカー系の選手である。
FWクリスランがどのくらいやれるのか?が今シーズンの仙台の最大の注目ポイントとなる。前評判自体は決して高くないが攻撃の中心としてFWハモン・ロペス(→柏)の穴を埋めることが出来ると2012年以来となる1桁順位も見えてくる。攻撃陣の中ではMF中野嘉(川崎F)にも期待したい。昨シーズンは川崎Fで力を出し切れなかったが仙台にはいないタイプのドリブラーである。攻撃にアクセントを加えることができる。
鹿島アントラーズ S-主なin
FW ペドロ・ジュニオール (ヴィッセル神戸)
MF レオ・シルバ (アルビレックス新潟)
MF レアンドロ (コリチーバ) ・・・ 期限付き移籍
MF 金森健志 (アビスパ福岡)
DF 三竿雄斗 (湘南ベルマーレ)
主なout
GK 櫛引政敏 (ファジアーノ岡山) ・・・ レンタル終了
DF ファン・ソッコ (未定) ・・・ 契約満了
MF 杉本太郎 (徳島ヴォルティス) ・・・ 期限付き移籍
FW 垣田裕暉 (ツエーゲン金沢) ・・・ 期限付き移籍
MF ファブリシオ (ポルティモネンセ) ・・・ レンタル終了
MF 柴崎岳 (ラス・パルマス) ・・・ 移籍が決定的→ クラブW杯でレアル・マドリーと激戦を繰り広げた鹿島は「最も補強に成功したJリーグのクラブ」と言えるだろう。2016年に神戸で29試合で11ゴール12アシストを記録したFWペドロ・ジュニオール(神戸)とJリーグ史上でも屈指のボランチと言えるMFレオ・シルバ(新潟)を獲得。早速タイで開催されているアジアチャレンジのスパンブリー戦に登場。共に後半の頭からの登場だったがいきなり違いを見せた。
1月26日(木)の夜の時点ではMF柴崎岳のラス・パルマスへの移籍は決定的と報じられているがボランチにはMF小笠原がいて、MF永木がいて、MFレオ・シルバがいるので大きな問題にはならないだろう。昨オフあたりからMF柴崎岳の海外移籍を見越したボランチ補強を行ってきており、若手のMF三竿健とMF久保田も控えているのでMF柴崎岳が抜けたとしてもJ1で最高レベルの質と量を誇るボランチ陣である。
攻撃陣ではFWペドロ・ジュニオール(神戸)の加入は心強い。2トップの一角で起用されるのか?左SHで起用されるのか?は分からないが、どちらでも問題なく機能するだろう。不安材料を挙げると長期離脱するケースが多い点。素晴らしい成績を残すシーズンとさっぱりのシーズンが交互に訪れる印象で安定感には欠ける。昨シーズンは神戸でベストイレブン級の活躍を見せたが鹿島でも同じような働きが出来るか。
完璧な補強が出来たように見えるが現時点ではGK曽ヶ端に代わってレギュラーを勝ち取ることが出来そうな即戦力のキーパーを獲得できなかったどころか、ルヴァン杯などで安心してGK曽ヶ端の代わりを任せることが出来るセカンドキーパーもいない状態である。スパンブリー戦は27歳のGK川俣が先発起用されたがキャッチミスから失点。DFファン・ソッコ(→未定)が抜けたCBもACLを考えると選手層に不安がある。
→ 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (コンサドーレ札幌・ベガルタ仙台・鹿島アントラーズ編)
→ 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (浦和レッズ・大宮アルディージャ・柏レイソル編)
→ 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (FC東京・川崎フロンターレ・横浜Fマリノス編)
→ 【J1】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:282名)
→ 【J2】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:142名)
→ 【J3】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:43名)
表1. 戦力評価・・・1月14日(土)の時点 補強の評価・・・1月27日(金)の時点
クラブ名 | 戦力評価 | 補強の評価 |
コンサドーレ札幌 | D+ | C+ |
ベガルタ仙台 | D+ | C- |
鹿島アントラーズ | S- | S- |
浦和レッズ | A+ | ??? |
大宮アルディージャ | B+ | ??? |
柏レイソル | B- | ??? |
FC東京 | A- | ??? |
川崎フロンターレ | A- | ??? |
横浜Fマリノス | C- | ??? |
ヴァンフォーレ甲府 | D+ | ??? |
アルビレックス新潟 | C- | ??? |
清水エスパルス | C- | ??? |
ジュビロ磐田 | C- | ??? |
ガンバ大阪 | B- | ??? |
セレッソ大阪 | C+ | ??? |
ヴィッセル神戸 | A- | ??? |
サンフレッチェ広島 | B+ | ??? |
サガン鳥栖 | C+ | ??? |
★ 現在の投票数 → 697票
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