■ 圧倒的な攻撃力でJ1復帰を果たす。J2初降格となった清水はシーズンの序盤はエンジンがかからなかったが、15節の群馬戦(H)で8対0の圧勝。このあたりの時期から攻守が噛み合ってきた。17節の町田戦(A)でエースのFW大前が怪我をするアクシデントが発生して3か月ほど試合に出場できなかったがFW鄭大世が奮起。FW鄭大世は37試合に出場して26ゴール9アシストと文句のつけようがない成績を残して「1年でのJ1復帰」に大きく貢献した。
最後は9連勝でフィニッシュしたが、9連勝の最初の試合となるアウェイのC大阪戦がターニングポイントになった。後半の終了間際に2ゴールを奪って2対1で逆転勝利を飾ったが、負けると自動昇格が厳しくなる大一番を制したのは大きかった。最終成績は25勝8敗9分けで勝ち点「84」。首位の札幌は勝ち点「85」で、3位の松本山雅は勝ち点「84」。稀に見る大混戦の中、2位でフィニッシュしてJ1復帰を果たした。
とにかもかくにも今シーズンは攻撃陣が目立った。42試合で85得点を奪っているが、総得点がJ2で2位だった札幌が65得点ということを考えると頭2つほど抜きん出た数字である。FW鄭大世以外ではFW大前が29試合で18ゴールを記録。怪我で長期離脱したとは思えないほどのゴール数を記録した。2トップだけでチームの総得点の半分以上となる44得点を奪っており、自慢の2トップがJ2の舞台で猛威を振るった。