■ 目論見どおりに守備力アップを果たす。昨オフの京都はMF駒井(浦和)やMF原川(川崎F)やMF宮吉(広島)やMF伊藤優(新潟)といったユース出身で期待度の高かった若手の有望株がごっそりと抜けた一方で、GK菅野(柏)やDF本多(名古屋)やDF牟田(名古屋)といったJ1で活躍してきた選手の獲得に成功。チームが大きく入れ替わった。さらに開幕直前の2月24日(水)にFWエスクデロが加入。石丸監督は続投となったが大シャッフルを行って新シーズンに挑んだ。
加入した選手の多くは守備的なポジションの選手だった一方で、抜けた選手の多くは攻撃的なポジションの選手だった。「守備力の大幅アップは確実。その一方で攻撃力に不安が残る。」という評価が一般的だったが18勝9敗15分けで5位。プレーオフの準決勝でC大阪と引き分けたことでJ1復帰の可能性が消滅したが、昨シーズンがクラブワーストの17位だったことを考えるとジャンプアップのシーズンになった。
42試合で50得点/37失点。失点数は松本山雅と札幌に次いでリーグ3位タイ。自動昇格を果たした清水と同じ失点数だったが、得点数は10位タイ。山口や町田や千葉や群馬よりも得点数が少なかった。チーム内得点王はMF堀米勇とFWイ・ヨンジェとMF山瀬功の7ゴールで、FW有田とFWエスクデロとMFアンドレイが5ゴールを挙げたが、二桁ゴールを記録した選手がゼロというのはやはり寂しい話である。