【京都×福岡】 宿命のライバル対決
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■ ライバル対決
J2で2位の京都サンガと3位のアビスパ福岡の対戦。好調の福岡は、1996年に、ともにJリーグに昇格を果たして以来の因縁のチームを相手に勝利して、自動昇格となる2位の座を奪い返したい大事な試合である。
試合は、前半2分に、福岡が、右サイドから崩して、MF田中のクロスをMF宮崎が合わせて先制。さらに、前半6分にも、直接FKから再び、宮崎が直接決めて2点目を挙げる。
苦しい展開となった京都は、ダイヤモンド型の中盤から本来のダブルボランチに変更すると、やや落ち着きを繰り返し、前半28分、MF倉貫の浮き球のパスを、FWパウリーニョが左足で合わせて1点差に迫る。
しかしながら、その後も、京都はDFラインが安定せず、前半31分、アレックスのドリブルを止めようとしたDF角田が1発レッド+PKを献上。このPKをアレックスに決められて、3対1と再び2点リードを許す。
■ 大逆転での勝利
これで、完全に優位に立った福岡だったが、前半34分に、DFチェッコリが報復行為で退場。10対10の戦いを余儀なくされる。アドバンテージを失った福岡に対して、京都が反撃を開始。後半の始めから投入された、MF中払とDF渡邊が効果的に絡んで、チャンスを作る。
すると、後半21分にFWパウリーニョのゴールで1点を返すと、さらに、続けざまに、FWアンドレとDFチアゴが決めて、4対3と逆転に成功。その後は、ベテランのDF秋田を投入し、落ち着いた試合運びを見せて、リードを守ったまま、4対3で勝利した。
■ 大きな勝利を挙げた京都サンガ
京都にとっては、非常に大きな勝利となった。8月になってから、まだ未勝利であり、3位グループとの差がなくなってきていただけに、当面の敵である福岡を相手に勝利できたことは、大きな価値を持つ。
しかも、劇的な逆転勝利であったことも、今後、勢いをつける上でも大きい。過密日程が続く中で、ラストスパートに入るためには、何かの起爆剤が必要だった。京都にとって、のちのち振り返ってみると、この試合がJ1昇格のターニングポイントになるかもしれない。
■ エースのパウリーニョ
3得点に絡んだパウリーニョは、エースにふさわしいプレーを見せた。1点差に迫る前半28分と後半21分の2度のゴールが、チームに勢いをもたらした。
やはり、パウリーニョの能力は、J2ではトップレベルであり、非常に頼りになる存在である。逆に言うと、パウリーニョに何かアクシデントがあると、チームは、一気にがたつくだろう。
■ 機能しなかったダイヤモンド型の中盤
京都は、この試合、本来のダブルボランチではなく、ダイヤモンド型の中盤を構成し、右に倉貫、左に斉藤、トップ下に徳重、1ボランチに石井という布陣でスタートした。
これは、福岡のサイドアタックを警戒したために、サイドに人数を割きたいという意思の表れだったのかもしれないが、サイドハーフとサイドバックの意思統一がなされていなかった。福岡の右サイドの田中に対するマークは、特に甘く、左サイドハーフの斉藤がつくのか、左サイドバックの三上がつくのか、曖昧で、田中をフリーにするケースが目立った。
さらには、1ボランチにしたことで石井の負担が増大して、石井は、アレックスのマークだけで精一杯で、MF宮崎らの飛び出しに対しては、無力だった。中盤がフレキシブルな福岡を相手に、1ボランチは、危険だった。
■ 大きなチェッコリのレッドカード
福岡としては、前半36分のDFチェッコリの退場が大誤算だった。2点リードを奪い、さらには、相手に退場者が出て数的優位という状況で、まったく平常心を失う必要はなく、無駄な行為であった。
福岡は、いいムードで京都にやってきて、完全に試合の主導権を握っていただけに、なんとも悔やまれるレッドカードだった。
■ 流れを止められなかったのか?
もう1つ、悔やまれるのは、2点リードを守りきれなかったであるが、特に、後半21分に失点を喫して1点差に迫られた後の時間帯に、修正ができずに、連続してゴールを奪われたことである。
このあたりは、ベンチの采配で、どうにかできた部分もあったのではないだろうか。J1昇格に向けて、今後は、ベンチの力も問われる。
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