■ 開幕前の期待値は非常に高かったが・・・。J2に昇格して3年目となるカマタマーレ讃岐のオフの補強は理想的だった。他クラブで主力として活躍していたMF馬場(水戸)とDF西弘則(大分)の獲得に成功。さらには最大の補強ポイントだったCFも191センチのFWミゲルをゲットした。2015年は得点数と失点数がともにJ2の中で最少だったので『とにもかくにも得点力アップが課題』と言われていたチームが攻撃陣のグレードアップに成功。前評判は高かった。
実際に開幕当初は好調。2月・3月は上位グループに顔を出すなど期待通りの素晴らしいスタートを切ったが4月に入ると勝利から見放されるようになった。35節が終了した時点で8勝16敗11分けで勝ち点「35」。19位と下位に沈んでいる。残り7試合となった時点で入替戦圏内となる21位の金沢との差はわずかに「2」のみ。自動降格圏となる22位の北九州との差も「5」のみ。残留争いに巻き込まれている。
今シーズンの北九州にも同じことが言えるがオフの補強に成功して前評判が高くなるとどうしても欲が出てくるのでバランスを崩しやすくなる。「J2残留」や「10位以内をキープすること」がクラブの目標であるならば4試合~5試合ほど勝利から遠ざかったとしても動じることはないが、上位進出が目標となると焦る気持ちが出てくる。焦る気持ちが出てくると余計に結果が出なくなるので負のスパイラルに突入してしまう。