【京都×札幌】 明らかになったチーム力の差
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■ 首位攻防戦
J2の第34節。首位のコンサドーレ札幌に「勝ち点差7」をつけられている2位の京都サンガは、ホームの西京極で首位攻防戦を戦った。夜に京都市内で「大文字の送り火」があるため、試合開始が17:20と、中途半端な時間である。
京都は、<4−4−2>。GK平井。DFラインは、平島・角田・手島・三上。中盤は、斉藤・石井・倉貫・徳重。2トップは、パウリーニョと田原・
対する札幌も、<4−4−2>。GK高木、DFラインは西澤・曽田・ブルーノ・西嶋。MFは、大塚・芳賀・藤田・西谷。2トップは、中山とダヴィ。
■ 一気の逆転勝利
試合は、前半から、京都が攻守で低調な出来で、札幌ゴールを脅かすシーンも作れない。先制点は、前半38分。西谷の直接FKをGK平井がはじいたこぼれ球をDF西嶋がつめて札幌が先制。
しかしながら、前半のロスタイムに京都が相手のパスミスからボールを奪ったFWパウリーニョがペナルティーエリア内で倒されてPKをゲット。このPKをパウリーニョが落ち着いて決めて同点に追いつく。ほとんどチャンスもなかった京都だが、幸運なPKから同点に追いついた。
追いついた京都は、後半21分にFWパウリーニョのトリッキーなヒールパスから、裏に抜け出たMF徳重が左足で決めて、勝ち越しに成功。これで、京都が優位に立ったかと思われたが、後半31分に、札幌のMF藤田が右サイドを突破してクロスを挙げると、混戦から、最後はFWダヴィが押し込んで同点に追いつく。
さらに、後半33分には、途中出場のFW石井が、相手DF手島を振り切ってGKと1対1になると、冷静に決めて、3対2と勝ち越す。京都は、パウリーニョを中心に攻め込むが、同点ゴールは奪えず。結局、3対2で札幌が勝利した。
■ 大きな勝利
札幌は、試合途中で1対2とリードを許したが、そこから、見事な逆転勝ち。これで、京都との勝ち点差は「10」に広がった。これで、J1昇格に向けて、安全圏に入ったといえるだろう。この時期に、二桁のポイント差をつけたのは、心理面でも大きい。
基本的には、大崩れはしそうに無いチームだけに、J1昇格の1枠はもう決まりと見ていいかもしれない。
■ 感じた底力
1対2とリードを許してからの札幌の反撃は見事だった。後半23分に切り札のFW石井を投入すると、後半33分に、その石井謙伍が個人技から、決勝のゴールをマークした。
規律の多いチームで、守備に重点を置くスタイルのため爆発力には乏しく、それがJ1昇格を狙うにはネックになるかもしれないと見ていたが、絶対に得点の必要な場面で、なりふり構わず、しかし、バランスを崩すことなく、同点のゴールと逆転のゴールを奪った底力には、感心させられた。今シーズンの開幕を西京極で迎えたコンサドーレだが、あのころと比べると、雲泥の差である。タフな試合を続けることで、チームは進化していったのだろう。
■ 明らかになったチーム力の差
京都は、スコアこそ、2対3と接近したものだったが、内容的には、完敗といってもいいくらいだった。暑さもあったが、チーム全体の意思統一がなされておらず、組織力の差は一目瞭然だった。
これで、札幌との差は「10」に広がって、追いつくのは困難だろう。したがって、今後は、自動昇格となる2位を目指して戦っていかなければならない。ただ、ライバルは多く、簡単ではないだろう。
■ ストロングポイントの生かし方
単純に、攻撃陣の戦闘能力を考えると、京都が札幌を上回っているが、京都の攻撃には、工夫が無いので、札幌としては恐さは感じなかっただろう。
京都には、「パウリーニョのスピード」、「徳重のセンス」、「アンドレの高さ」といった明確な武器があるにもかかわらず、それらを、どう利用するのかが見えずに、宝の持ち腐れとなっている。確かに、J2レベルでは、ごり押しでも何とかなる場合もあるが、レベルが高い相手には、苦戦は必死である。
このままでは、J1昇格という目標が達成できたとしても、来シーズンの苦戦は必死である。
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