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【Jリーグ】 「タダ券での来場者の割合が高いクラブはどこか?」を調べてみた。~1位はギラヴァンツ北九州、2位はFC岐阜、3位はアルビレックス新潟~
■ 招待券の割合が非常に高いギラヴァンツ北九州

今度は「招待券で来場した人の割合の高いチーム(1位から10位まで)」を書き出してみた。1位は北九州で36.2%。2位のFC岐阜が25.1%なので断トツの数字である。「3人に1人以上がタダ券での来場者になる。」というのは問題ありと言わざる得ない。タダ券の来場者が多いにも関わらず観客動員数がJ2の中で最低レベルなのは寂しい所である。ただ、2017年に新スタジアムが完成予定。状況は大きく変わるだろう。

2位のFC岐阜も「ほぼ4人に1人」がタダ券での来場者になるのでかなりの高確率である。もちろん、タダでチケットを貰えたとしてもサッカーあるいはクラブに全く興味が無かったら時間をかけてスタジアムまで足を運ぼうとはしないので「タダ券であってもスタジアムに来てくれるだけマシ」と言えるのは確かであるが、Jリーグ全体の平均値が13.6%であることを考えるとFC岐阜の25.1%という数字は高すぎると言える。

3位は新潟で23.5%だった。新潟はJ1に昇格して2年目となる2005年を境にホーム戦の観客動員数が減少傾向にある。2005年は40,114人で浦和を上回ってJ1最多だったが、2014年は22,979人。ほぼ半減している。FW川又を中心に7位と躍進した柳下監督時代の2013年を除くと全ての年で前年の平均値を下回っているので減少傾向にとどめが利かない状態が続いており、クラブの大きな悩みになっている。

「招待客の割合を減らしたことが新潟の観客動員数が減っている主な理由」と言われることが多かったが、招待客の割合の推移だけを見ると『招待客の割合自体はそれほど変わっていない。』と言える。むしろ、2005年や2006年の割合の方が低くなっている。ただ、表4に示す通り、観客動員数は半減したが入場料収入はそこまで大きく落ち込んでおらず、年度別のチケット単価は高くなりつつあるのは事実である。

4位が愛媛FC、5位が京都、6位が水戸、7位が徳島、8位が広島、9位が金沢、10位が讃岐と続いていく。水戸までの6チームが20%を超えている。京都や徳島に関してはここ5年ほどは招待客の割合が大きく下がっている。水戸や広島も最初の方と比べると割合は下がっている。愛媛FCは2015年の入場料収入がJ1とJ2の計40クラブの中で最低だったが、入場料収入の少なさは経営難の主要な原因になっている。

表3. 招待券で来場した人の割合 (1位から10位まで)
【Jリーグ】 チケットの入手方法 (招待券で来場した人の割合)
順位 クラブ名 平均値(%) 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
1 北九州 36.2 - - - - - 35.0 30.5 34.9 37.0 43.4 36.1
2 FC岐阜 25.1 - - - 21.4 26.3 26.8 33.7 20.1 31.1 26.3 15.0
3 新潟 23.5 9.5 13.8 30.7 31.3 19.9 24.1 24.9 32.7 23.7 31.8 16.3
4 愛媛FC 22.8 - 14.2 17.7 31.5 44.6 14.6 19.1 19.5 19.1 26.9 21.2
5 京都 22.7 26.9 34.6 42.8 32.3 17.4 27.8 13.2 14.4 13.8 10.6 16.4
6 水戸 20.7 21.4 33.8 39.0 12.7 12.9 17.8 20.2 15.7 16.9 17.7 19.3
7 徳島 19.9 28.0 14.9 23.7 43.5 22.8 29.2 24.4 9.3 9.8 5.2 8.2
8 広島 18.9 22.8 29.0 17.3 21.5 10.6 21.7 22.3 19.8 12.2 14.3 16.4
9 金沢 18.6 - - - - - - - - - - 18.6
10 讃岐 18.2 - - - - - - - - - 18.0 18.4


表4. アルビレックス新潟の年度別の入場料収入とチケット単価
  入場者収入 動員数(J1+ナビスコ) チケット単価(円)
2005年 1,185 681,945 1,492
2006年 994 658,050 1,319
2007年 906 650,698 1,233
2008年 831 586,325 1,271
2009年 822 568,582 1,308
2010年 770 519,221 1,346
2011年 701 442,836 1,548
2012年 661 425,309 1,465
2013年 674 443,906 1,432
2014年 650 390,648 1,537
2015年 711 372,908 1,709



■ Jリーグ全体の平均値は13.6%

11位から23位は表5のようになる。11位が福岡、12位が富山、13位が東京V、14位が熊本、15位が名古屋となるが、この中で東京Vと熊本と名古屋の3チームはタダ券の割合が低くなりつつある。特に熊本の動きは顕著で、2010年は33.2%だったが2014年は4.8%で、2015年は8.6%だった。熊本もJ2の中では安定した動員力を誇るクラブであるが、タダ券に頼らなくてもある程度は集客できるようになってきた。

16位はC大阪、17位は清水、18位は横浜FM、19位は群馬、20位は川崎Fと続いていく。先のとおり、Jリーグ全体の平均値が13.6%なので19位の群馬がほぼ平均程度と言える。群馬は年ごとにバラツキがあるが、J2に昇格して間もない時期から割合自体はそれほど高くない。ただ、入場料収入の少なさで苦労しているのは間違いない。2015年の入場料収入はJ2の中では愛媛FCに次いでワースト2位の少なさだった。

21位は神戸、22位は鹿島、23位は山形となる。神戸も鹿島も規模の多いスタジアムをホームにしていることもあって集客の部分では苦労しているが、タダ券率はリーグ平均程度となる。23位の山形は小林監督が指揮した時期(2008年-2011年)と奧野監督が指揮した時期(2012年-2013年)は割合が低くなっている。監督の意向が取り入れられているのかどうかは分からないが、数字を見ると明らかな差になっている。

表5. 招待券で来場した人の割合 (11位から23位まで)
【Jリーグ】 チケットの入手方法 (招待券で来場した人の割合)
順位 クラブ名 平均値(%) 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
11 福岡 17.6 19.0 21.0 20.9 16.0 24.8 16.7 12.9 20.5 10.6 11.9 19.4
12 富山 17.2 - - - - 24.8 13.6 18.5 17.7 17.3 11.4 -
13 東京V 15.9 21.1 25.7 26.6 15.7 27.3 7.5 6.8 11.4 9.1 13.1 11.1
14 熊本 15.8 - - - 15.3 13.8 33.2 22.1 14.2 14.4 4.8 8.6
15 名古屋 15.4 28.4 26.5 16.5 17.6 13.2 10.5 12.5 11.3 8.6 14.6 9.5
16 C大阪 15.2 19.0 14.4 27.8 12.5 27.0 24.2 8.0 11.9 10.0 5.3 7.0
17 清水 14.9 12.4 14.0 26.6 16.0 11.0 8.4 17.5 10.8 18.3 13.3 15.7
18 横浜FM 14.3 17.7 13.2 25.3 13.4 15.9 11.2 14.5 7.7 11.7 9.8 16.5
19 群馬 13.5 15.2 6.3 12.8 19.2 20.2 12.7 9.7 11.9 9.7 7.0 23.5
20 川崎F 13.4 14.9 10.7 28.4 8.5 7.4 8.2 13.4 11.6 19.8 14.6 10.3
21 神戸 13.3 19.3 16.3 16.0 12.6 16.5 8.7 5.1 7.8 19.4 8.7 15.8
22 鹿島 13.3 15.7 18.8 12.4 14.4 16.4 10.7 15.8 5.8 12.3 14.3 9.2
23 山形 12.9 17.3 18.8 23.0 25.1 5.8 5.7 7.5 6.5 6.4 14.5 11.6




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カテゴリ : Jリーグ全般

2016年08月03日07:30

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