【日本×カタール】 ドロー発進
|
|
|

■ ドロースタート
日本は、グループリーグ初戦のカタール戦に臨み、1−1で引き分けた。大会3連覇と史上最多4度目の優勝を狙う日本は高原のゴールで先制したが、終了間際に追いつかれた。
日本は序盤から圧倒的なポゼッションでカタールゴールを攻め立てた。しかし、守りを固めた相手を崩すには至らず、0−0のままハーフタイムを迎えた。
後半に入り完全にペースを握った日本は16分、今野のクロスから高原がゴールを決め、待望の先制点を挙げる。その後も日本が押し込む展開が続いたが、追加点を挙げることはできず。逆に43分、FKからカタールにゴールを許し、1−1で試合を終えた。
■ 意図のある崩し
日本は、前半は、ポゼッション率でカタールを大きく上回るものの、前線の2人を残して完全に引いて守るカタールの粘り強い守備に苦しんだが、徐々に、遠藤や中村憲剛を中心にカタールDFの穴を突いていき、後半15分に高原のゴールで先制した。
その後の時間帯で、追加点が奪えずに結果はドローに終わったが、引いたカタール守備陣を連動して崩すシーンが多く、出来としては悪くなく、攻撃に関しては、ある程度の手ごたえをつかむことができた。
■ 課題となるゴール前の人数の少なさ
だが、いい形で崩していながら、ゴール前の人数が少なく、なかなかシュートシーンまで持っていくことができなかったのは、反省材料である。カタール守備陣が集中して守っていたという要因もあるが、高原しかゴール前にいない場面が多く、クロスボールがほとんど、味方に合わなかった。
今年に入って、オシムジャパンは、多くの時間帯で、4バックシステムを採用しているが、これによって、昨年、頻繁に見られたCBの攻撃参加というシーンがほとんどなくなってしまった。その分、守備は安定したが、攻撃の迫力は薄れている印象を受ける。
結果を求められるアジアカップ仕様のチームを作っている最中であり、リスクを最小限におさえたい気持ちも理解できるが、今後、どれだけ、バランスを維持したまま、攻撃の枚数を増やしていけるかが、ポイントになるだろう。
■ 2トップがベターか?
この試合は、MF山岸が左ウイング気味に構える布陣で、高原の1トップだったが、やはり、高原の負担が大きく、機能したとはいいがたい。山岸に関しては、決定的なチャンスにからむなど及第点の出来ではあったが、今後は、オーソドックスな2トップも視野に入れるべきだろう。
期待したいのは、広島のFW佐藤寿人。巻や矢野の高さも魅力ではあるが、この試合でも、途中出場の羽生の動きが効果的だったように、ゴール前で、相手DFの裏を取る動きのできる佐藤が、一番、持ち味を発揮できるような気がする。
■ アジアカップ仕様のチーム
この日のスタメンには、中村俊輔、中村憲剛、遠藤保仁という3人のプレーメーカーが競演し、相手DFをきれいに崩すシーンもあった。ポゼッション率が高められるので攻撃の時間が長く、また、安易にボールをとられないため、カウンターを許すシーンもほとんどなかった。試合終了間際の明らかなミスジャッジによって、FKのピンチを迎えたが、カタールとしては、90分間、ほとんど、ノーチャンスだった。
また、守備陣も、阿部と中澤と鈴木を中心に、まったく、危なげなかった。プレッシャーのかけ方、高さへの対応、個々の一対一の強さに関しては、ほとんど不安はない。厳しい環境を考慮すると、攻守両面で、アジアカップ仕様のチームとしては、かなり適したチームに仕上げてきたなという印象をもつ。
■ ここからの積み上げ
前述したように、チームのバランスは、昨年に比べると、飛躍的によくなっている。今後に注目したいのは、それでは、ここから、どれだけ、上積みができるかである。
たとえば、中村俊輔、中村憲剛、遠藤保仁のうちの誰かを外して、ドリブルのできる太田を入れたとしたらもっと効果的かもしれないし、左右のサイドバックにもっと攻撃力のある選手(たとえば、水野)を入れたら、面白いかもしれない。
とにかく、わずか1年間で、チームとしてのベースができたのは、非常に大きい。アジアカップで、オシムジャパンは第2章に入ったといえるだろう。
■ 不可解なジャッジ
アジアの大会ではつき物とはいえ、同点FKにつながったシーンは、明らかに誤審であり、セバスチャンのシミュレーションというほかないプレーだった。だが、あれを見抜けないのがアジアのレフェリーである。アジアの大会は、初采配となるオシム監督も、その怖さを身にしみて感じたことだろう。
ファール&イエローカードとなった阿部には、まったく、気にすることなく、次戦以降も戦って欲しい。あの場面で、しっかりと体を入れて対応するのが当たり前であり、ファールでもなんでもない。
幸いなのは、ミラクルジャッジに悩まされたのが、初戦だったということ。グループリーグ突破に向けて、大勢に影響は少なく、決勝トーナメントの重要な場面ではなかったことを、ポジティブにとらえたい。
■ UAE戦に向けて
UEAは、初戦でベトナムに敗れており、第2戦でも敗れると、グループリーグ突破の可能性がなくなる。日本としては、この試合のように、あわてることなく、試合を優位に進めたい。
人気ブログランキングに参加しています。「この記事が面白かった。」というときは、こちらをクリックしてくださいね↓。
※ 全記事一覧を作成しました。下記のURLをクリックしてください。↓

