【清水×FC東京】 悪魔の左足
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■ スーパーミドルの応酬
調子が上向きのFC東京が、清水の本拠地の日本平に乗り込んで戦った、J1の第14節。FC東京は、FWワンチョペをスタメンから外して、ルーカスを1トップで起用。川口・福西・鈴木規を2列目に並べる布陣。
試合は、FC東京が優勢。前半26分、左サイドハーフで起用された、鈴木規の弾丸ミドルでFC東京が先制。前半43分に、清水のMF兵働のスーパーゴールで同点に追いつかれるが、後半1分、再び、鈴木規のミドルシュートで勝ち越すと、後半27分にも、途中出場のMF馬場のミドルシュートで追加点を挙げる。結局、FC東京が、3対1で逃げ切って、アウェーで貴重な勝利を挙げた。
■ 出来のよかったFC東京
この試合のFC東京の出来は、非常に良かった。おそらく、今シーズン最高の出来だっただろう。余計な手数をかけることなく、かといって、むやみにロングボールを使って攻めるのでもなく、絶妙のバランスで攻撃が出来ていて、ストレスのない攻撃が出来た。
その中でも、鈴木規の左足が、勝利の鍵となった。この試合では、2ゴールを挙げたが、それ以外の場面でも、積極的なプレーをしていて、好感が持てる内容だった。
「ノリカル」の異名をもつ、鈴木規郎。彼の左足の威力はJリーグでも屈指のもので、まぎれもなく、左サイドのスペシャリストである。だが、「スペシャリスト」であることが災いしているのか、プレーの幅は広くなく、独力で突破できるだけの突破力は備えていない。大げさに表現すると、いい形で、左足にボールが入ったときだけ、仕事のできる選手である。扱いやすい選手ではない。
ただ、やはり、一発があるので、期待せざる得ない選手であり、サポーターが夢を重ねられる選手である。この試合のように、きちんとシチュエーションを作ってあげれれば、鈴木規の左足が、威力を発揮する。そのことを証明した。
■ 機能しない中盤
一方の清水は、不甲斐ない戦いで敗北を喫した。FWフェルナンジーニョは個人技の高さを見せたが、周りとかみ合うことなく、ピッチ上で孤立した。
良くない原因を考えていくと、後半に入るとやや持ち直したものの、両サイドハーフの、MF藤本とMF兵働が画面に登場するシーンが少ないのが、依然として気がかりである。(その反動で、1ボランチの伊東の仕事量が、激増している。)
清水は、今シーズンから、正式に、<4−2−2−2>のボックス型の中盤から、<4−4−2>のダイヤモンド型の中盤に変更しているが、なかなか、うまく機能できていない。両サイドの藤本と兵働のポジショニングがはっきりせず、攻守に中途半端な印象がある。
特に、この試合では、前半から、FC東京の鈴木規に自軍の右サイドを制圧されていたにもかかわらず、有効な手立ては取れずに終わった。長谷が監督は、将来的には3トップに変更したい意向のようで、暫定的に、ダイヤモンド型の中盤を形成しているようだが、思い切って、3トップに変更するのも、打開策のように感じる。
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