【甲府×磐田】 前田遼一の存在
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■ 仕切り直しの6月
内容は悪くないものの、得点力不足もあって、5月は成績を残せなかったヴァンフォーレ甲府と、鹿島・神戸・新潟に3連敗を喫して11位に後退したジュビロ磐田が対戦した、J1第14節。
ホームの甲府は、キープレーヤーの茂原が警告累積で出場停止。MF藤田も怪我でスタメンから外れる厳しい陣容。一方、アウェーの磐田は、エースFW前田が今シーズン初スタメン。<4−2−3−1>に近い形で、1トップの前田を、2列目の太田・成岡・船谷がサポートする。
■ 予想外の大差
試合は、開始6分に甲府のGK阿部が、磐田のFW前田と激突して負傷退場するアクシデントが発生する。守護神の負傷退場という影響があったのかなかったのかは定かではないが、試合は、磐田がゴールラッシュを見せる。
前半17分、左サイドバックの上田がファブリシオとのワンツーで完全にフリーで抜け出して、中央に折り返すと、FW前田がダイレクトであわせて先制する。さらに、前半22分にも、前田のポストプレーから船谷が左サイドを抜け出すと、その折り返しを太田が左足で押し込んで、追加点を挙げる。磐田は、前田と太田の両輪が、ともに、今シーズンの初ゴールをマークし、2対0で前半を終えた。
後半に入っても、磐田の攻撃を食い止められない甲府は、後半11分にMF菊地にドリブルからのファインゴールを決められて万事休す。磐田は、その後も、ファブリシオ、太田、前田がゴールを決めて、結局、6対1で大勝。連敗を3で、ストップさせた。
■ たった1人の存在で・・・
中心選手のMFマルキーニョス・パラナを全治3ヶ月の怪我で欠く磐田だったが、この試合で復帰したFW前田が、素晴らしい存在感を見せて、勝利に貢献した。
開幕から前田を欠いた磐田は、カレン・ロバートが1トップ気味の形で起用されることが多かった。今シーズンのカレンは、1トップという不慣れなポジションを任されながら、これまで5得点を挙げており、着実な成長のあとを見せているが、やはり、前田遼一には、かなわない。トップの選手が代わるだけで、これほどまでに、サッカーが変わるのかというほど、前田の存在は大きかった。
2ゴールも見事だったが、前田のポストプレーが時間とタメを作って、太田や成岡らの飛び出しを有効に生かせるようになって、攻撃陣に、相乗効果となって現れた。純粋な司令塔タイプの選手が磐田の中盤には見当たらないので、前田の存在価値はひときわ高まる。
磐田は、15節が横浜FC、16節が大宮アルディージャと下位のチームとの対戦が続くので、なんとしても、連勝を飾って、上位に食らいついていきたい。その意味では、きっかけになりそうな大勝劇となった。
■ 切り替えるべき大敗
甲府は、立ち上がりこそ、ショートパスがつながって、いい形を作ったが、先制点を奪われたあとは、中盤の横パスをカットされてカウンターを食らうという、悪循環に陥った。
ただ、この大敗は、もう切り替えて、次節に臨むしかないだろう。絶対的なストライカーがいないので、なかなか点が入らないことは織り込み済みである。
・ジュビロ磐田
GK:川口 6.5
→ 2度のファインセーブ。久々に、彼らしいプレーを見せた。
DF:加賀 6.0
→ 5得点目をアシストするも、攻撃面では、思い切りに欠けた印象。
DF:大井 6.0
→ 問題はなかった。
DF:田中 6.0
→ 安定感あり。
DF:上田 5.5
→ 1アシストも、あまり、ボールに絡めず。
MF:菊地 6.5
→ 圧巻のハーフウェーラインからのドリブルシュート。だが、展開力は発揮できず。
MF:ファブリシオ 6.5
→ 1ゴールを挙げる。飛び出す意識が高かった。
MF:成岡 5.5
→ イージーなミスが多く、攻撃陣では、唯一、乗り切れずに交代。
MF:船谷 5.5
→ 1アシストも、ボールの失い方が悪く、ピンチを迎えることも。
FW:太田 7.0
→ 右サイドを制圧し、2ゴール。ドリブル突破は脅威。
FW:前田 7.5
→ いきなり、2ゴール、1アシスト。
監督:アジウソン 6.5
→ 久々に、采配的中。
サブ:村井 6.0
→ 鋭い動きを見せた。
サブ:カレン −
→ コメントなし。
サブ:茶野 −
→ コメントなし。
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