【磐田×新潟】 才能開花のとき | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ 連敗ストップなるか?

2連敗中のジュビロ磐田がホームのヤマハスタジアムでアルビレックス新潟と対戦したJ1第13節。

磐田は、怪我のため開幕から戦線を離脱していたFW前田遼一が今シーズン初めてのベンチ入り。<4−5−1>に近い形で、FWカレンの1トップ。DFラインは、右から加賀、田中、茶野、上田という4バック。

対する新潟は、<4−4−2>。MFシルビーニョが怪我で離脱中で、マルシオ・リシャルデス、松下、本間、千葉の4人で中盤を構成する。

■ あわただしい展開

試合は、立ち上がり早々、新潟が先制する。前半3分、右CKの崩れから、MFマルシオ・リシャルデスのクロスをFWエジミウソンがボレーで叩き込んで先制する。

またしても、立ち上がり早々の失点を喫してしまった磐田だが、その後、ボールを支配して、攻め込む。前半17分、左サイドで、MF太田・MF上田・MF成岡の絡みで完全に相手DFを崩すと、最後は、MF成岡のグラウンダーのクロスをMFマルキーニョス・パラナが蹴りこんで同点に追いつく。

さらに、前半36分、MF上田の右CKからDF加賀がドフリーでヘディングシュートを決めて勝ち越す。新潟は、磐田に中盤を制されて、前半は苦しい展開を強いられた。

■ 大きな同点ゴール

後半に入ると、両チームとも、暑さの影響からか運動量が低下し始めて、中盤が空き始める。ノーガードの打ち合いの様相を呈してきた試合は、後半7分、新潟のFW矢野が、角度のない位置からねじ込んで同点とする。このゴールが、その後の両チームの優劣を決定付けた。

追いついた新潟は元気を取り戻して中盤から前が活性化し、磐田のDFを切り裂いていく。どうしても「勝ち点3」の取りたい磐田は、CB田中に代えてFW前田を投入するが、これが、裏目に出た。MF菊地を一列下げて、加賀・菊地・茶野の3バックに変更したが、これで、DFラインの裏のスペースを使われ放題になった。

一方の攻撃陣もFW前田が前線に入ったが、なかなかそのFW前田にボールを集められない。後半25分あたりで、左サイドに回ったMF太田のクロスを、FW前田がヘディングで合わせるが、惜しくもシュートは左にそれた。

決定的なピンチをのがれた新潟は、後半28分、左サイドからのロングフリーキックを、MFマルシオ・リシャルデスが直接ゴールネットに突き刺して勝ち越し。さらには、後半35分にも、DF坂本のアシストからFWエジミウソンが決めて追加点。結局、4対2で新潟が勝利し、磐田は痛恨の3連敗となった。

■ 痛すぎる連敗

磐田は、これで、鹿島戦・神戸戦・新潟戦と3連敗となった。アウェーの鹿島戦はともかく、神戸戦と新潟戦はホームゲームであり、勝ちを計算していた試合だと思われるので、痛い敗戦となった。

2試合とも、先制点を奪われたものの前半のうちに追いついて、やり方によっては勝利する可能性もあっただけに、悔やまれる試合運びだった。前節の神戸戦も選手交代でリズムを悪くしてしまったが、今節の新潟戦も同様に、選手交代で試合の流れを悪くしてしまった印象である。

■ 固定されないDFライン

アジウソン監督は、昨シーズンから、相手チームに合わせてメンバーを変更したがる監督であることは承知している。実際、その戦法がうまくいったケースも少なくない。だが、ここまで毎試合のようにメンバーを代えると、安定した試合運びを続けて行うことは困難であるように思う。

これが攻撃陣だけであればまだ理解できなくもないが、試合を重ねるごとに熟成していくべきDFラインのメンバーがコロコロ代わるのは、現状ではマイナスにしか作用していない。ホーム・アウェーに関わらず、試合の立ち上がりに問題があるのは、落ち着かないDFラインの人選にあるのではないだろうか。

日本代表や五輪代表に選出される選手も増えてきて、タレントは揃いつつあるのだから、奇襲はやめて、腰を落ち着けて戦う時期に入っているのではないだろうか。

■ 驚きの矢野貴章

新潟では、FW矢野のプレーが秀逸だった。U-17時代から、185cmの高さを生かしたスケールの大きなプレーで期待を集めてきた選手だが、ようやく素質が開花したと判断してもいいのかもしれない。とにかく、スケールの大きなプレーが際立っていた。

対面することの多かった磐田のDF加賀はスプリント能力に優れたDFだが、そのDF加賀を引きずったまま、ドリブルでゴールに迫ったシーンは、衝撃を受けた。高校時代から定評のある高さに加えて、運動量やクイックネスといった部分での発達が著しい。

柏のJ2降格に伴って移籍した新潟で、昨シーズン1年間、辛抱して起用され続けてきたことが、大きな成果を生み出したようだ。もはや、単なるターゲットマンと表現するのは適切ではないかもしれないが、同タイプの巻誠一郎を押しのけて、エコパで高原と2トップを組んだとしても、全く不思議ではない。

◆ 個人別採点◆

・ジュビロ磐田

GK:川口   5.0

 → ファインセーブもあったが、矢野のゴールは防いで欲しかった。前節に続いて、悔いの残るシーンが多かった。 

DF:加賀   5.5

 → J1初ゴールも、相手FWへの対応は甘かった。

DF:田中   5.0

 → 復帰戦だが、不完全燃焼の途中交代。

DF:上田   5.0

 → 1アシストも、パスミスが多かった。

MF:ファブリシオ   5.5

 → 前半はいいプレーを見せたが、後半はスタミナ切れ。

MF:マルキーニョス・パラナ   6.5

 → 運動量豊富で、ミスも少なかった。J1初ゴールも。

MF:菊地   5.5

 → ボランチでは好プレーも、リベロに下がってからはズタズタに崩された。彼の責任ではないが・・・。

MF:成岡   6.0

 → 1アシストで、及第点のプレー。

FW:太田   6.0

 → サイドから積極的に仕掛けたが、得点には絡めず。

FW:カレン   5.5

 → なかなか、ゴール前で仕事は出来なかった。

監督:アジウソン   4.5

 → 采配によっては、勝てた試合だった。3バックへの変更は疑問。

サブ:犬塚   5.0

→ 途中出場も、不完全燃焼。ボールの奪われ方がよくない。

サブ:前田   5.5

 → 久々の出場も、なかなかボールに触れられず。だが、チャンスは作った。今後に期待。

サブ:中山   5.5

 → 頑張ったが・・・。

・アルビレックス新潟

GK:北野   6.0

 → 失点シーンは、ノーチャンス。クロスへの対応はよかった。 

DF:内田   6.5

 → 攻撃には絡めずも、対面した上田を封印した。

DF:千代半田   5.5

 → 問題はなかった。

DF:永田   5.5

 → 守備は、まずまず。フィードもよかった。

DF:坂本   6.5

 → 1アシスト。ゴール前で、惜しいヘディングシュートもあった。

MF:千葉   6.0

 → 中盤の底で奮闘した。

MF:本間   6.0

 → ビルドアップでの間違いはなかった。

MF:松下   5.5

 → 攻撃面では、あまり効果的なプレーはできなかった。

MF:マルシオ・リシャルデス   6.5

 → 1ゴール1アシスト。前にスペースがあれば、生きる。

FW:エジミウソン   7.5

 → 2ゴール。ドリブル突破は脅威。

FW:矢野   7.0

 → ダイナミックな動きで、1ゴール。

監督:鈴木   6.0

 → 見事な逆転勝利を演出。

サブ:松尾   −

→ コメントなし。

サブ:鈴木   −

 → コメントなし。




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2007/05/27 アルビレックス新潟 トラックバック:0 コメント:0














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