千葉×G大阪 信じることの大切さ | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

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■ ナイトマッチ

16位と降格圏内でに低迷しているジェフ千葉が、首位のガンバ大阪をホームのフクアリに迎えたJ1第13節。

千葉は、<3−5−2>。リーグ戦では、久々の先発となる新居が巻と2トップを組む。DFラインは、斉藤・水本・池田の3バックで、全員が日本人のスタメン。

対するG大阪は。<4−4−2>。DF加地が怪我で欠場のため、DF青木が右サイドバックに入る。MF家長やFW播戸といった代表クラスの選手が、ベンチで控える。

■ 待望のゴール

試合は、立ち上がりから、ジェフ千葉がボールを支配して、G大阪に対して、優勢を保つ。

どうしても先制ゴールの欲しい千葉だったが、前半22分に、待望のゴールが生まれる。左サイドに流れた羽生のクロスボールを、ファーサイドの巻が中に折り返したところを、ゴール前でフリーのFW新居が胸トラップからのボレーシュート。新居のJ1では、コンサドーレ札幌時代以来のゴールで千葉が先制する。

新居は、これまでの試合でも、何度かチャンスシーンを迎えていたが、J1のプレッシャーの速さを意識し過ぎていたためか、あせってシュートをふかすことが多かったが、このシーンでは、落ち着いてコントロールしてから、冷静に流し込むことが出来た。

■ 切り札の登場

後半に入ると、G大阪はDF青木を下げて、MF家長を投入し、遠藤と橋本のポジションを、1列ずつ下げて、攻撃的な布陣に変更する。

すると、家長のドリブルとタメが、G大阪の攻撃に彩りを加えて、スムーズな仕掛けができるようになる。左サイドの安田もオーバーラップを見せはじめて、攻撃に厚みを加える。

押され始めた千葉は、後半15分に、FW新居に代えて、MF工藤を投入し、相手ボランチのケアにつとめるが、後半43分、遠藤のFKで勝ち越される。結局、1対2で敗れて、3連敗となった。

■ 千両役者

それにしても、後半終了間際に決まった遠藤の直接FKは、見事だった。キックのコースも、スピードも、シチュエーションも、これ以上ないほどの上級なものだった。

当たり前のことだが、1対1の引き分けで終了するのと、2対1の勝利で終了するのは、大きな違いがある。非常に価値のある、フリーキックだった。

■ 大きな一歩目

千葉は、11節のFC東京戦、12節のサンフレッチェ広島戦と2試合続けて大量失点で惨敗し、降格圏内に突入して、チーム状態が心配されたジェフ千葉だったが、この日のパフォーマンスは、今シーズン最高ともいえる出来だった。

これまでの千葉の大きな問題点は、中央にくさびが入らないため、相手DFを収縮できずに、両サイドのマークを緩めることが出来ていなかった点であるが、2トップにして、「巻のポストプレー」という選択肢のほかに、「新居のポストプレー」という選択肢も増えたことでマークが分散し、巻も生きるようになったし、羽生も生きるようになった。

特に、巻のプレーは、非常に良かった。アシストシーンはいうまでもないが、それ以外のプレーも献身的かつ効果的で、久々に、巻らしいプレーを見せたと思う。巻にかかる負担は大きく、巻へは大きな期待がかかるが、この夜のようなプレーが出来れば十分だし、ゴールがなくても評価はできる。

■ ストライカーとしての新居

J2で2年連続で日本人最多ゴールをマークした新居のストライカーとしての能力は、十分にJ1でも通用するレベルではあるし、そのことは、チームメートも分かっていたと思うが、実力を完全に認めさせるには、やはり、新天地でのゴールが何よりも必要であった。そういう意味では、大きなゴールとなるだろう。

彼は、身長はないが、ゴール前で一番、得点になりそうなスポットに入っていくことができるので、味方にとっては頼もしいし、相手にとっては非常に厄介な選手である。

■ 「信じること」の大切さ

今シーズンは、フクアリで、千葉の試合を観戦していることもあって、どうしても、思い入れが強くなってジェフ千葉。前の2試合を見て、本格的にヤバイ状況に入ったかと思ったが、この試合を見て、全然、大丈夫だなという感じを受けた。

各方面で言われているように、開幕から、サッカーの内容自体は悪くないが結果に結びつかないという試合が続いていて、選手が自信を失って試合内容まで低下するという悪循環に入ってきていたが、「強いガンバ大阪」を相手に、これだけの試合が出来たことは、大きな収穫であり、自信をもっていい部分である。

ただ、懸念されるのは、「結果が出ていない」ということだけをクローズアップして、余計な判断をして、現場を混乱させることである。そうすると「J2降格」という可能性も出てくる。これまでのJの歴史を振り返ってみて、力があると目されたチームが降格したケースは何度かあるが、多くの場合が、事前に状況をよく把握することなく、誤った方向にカジ取りしてしまった結果である。

■ 今、サポートを必要としている

いろいろな事情があるので一概には言えないが、私的な感想をいうと、「調子のいいときだけ」、「うまくいっているとき限定」でチームをサポートするような人々は、真のサポーターとはいえないと思う。チームが本当にサポートを必要としているのは、大概は状況のよくないときであり、その状況に置かれたとき、応援をボイコットしたり、バスを囲むといったマイナスに働く行為をするのはいかがなものか思う。

とかく成績が上がらないときは、いろいろなところから、悪いことを言われて、ネガティブな感情も生まれるものであるが、チームのことを、最後の最後まで信じることができるのは、そのチームのことを知り尽くしたサポーターだけに与えられる特権である。と同時に、ある瞬間でサポートすることを放棄した人たちには、その後に、再び訪れる歓喜を味わう権利は、与えられない。

■ 他チームにはないメリット

前述したように、千葉はいいサッカーを見せたが、勝利することは出来なかった。決して、前半から、G大阪のサッカーが万全ではなかったが、簡単には埋められない差も見受けられた。

何が一番違うかというと、やはり、今シーズンのG大阪には、MF家長、FW播戸という日本代表クラスの選手が、2枚もベンチに控えていて、膠着したときに切り札として投入できる点は大きいし、他チームにはない大きなメリットである。

◆ 個人別採点◆

・ジェフ千葉

GK:立石   5.0

 → 最後のFKは仕方ないが、著しくキックに安定感を欠いた。 

DF:斉藤   6.5

 → 体をはって、失点を阻止した。

DF:池田   6.0

 → 今シーズン見た中では、一番、良かった。

DF:水本   6.0

 → 相手FWにほとんど仕事をさせなかった。

MF:中島   5.5

 → この試合では、致命的なミスはなかった。

MF:下村   6.5

 → よく散らしていたし、体をはっていた。

MF:水野   5.5

 → クロスの精度は高かったが、回数は多くなかった。

MF:山岸   6.0

 → うまくサイドで起点になったが、雑なパスもあった。

MF:羽生   5.5

 → 怪我の影響はなかったと思うが、致命的なバックパスのミス。

FW:新居   7.0

 → 待望の初ゴール。ポストプレーも正確。

FW:巻   6.5

 → 全力で仕事をした。

監督:アマル・オシム   5.5

 → 言われているほど、新居→工藤の交代はおかしかったとは思えないが・・・。

サブ:工藤   6.0

→ いいプレーを見せたと思うが、決定機を決めていれば・・・。

サブ:黒部   5.5

 → ゴールチャンスがなかったわけではないが・・・。

サブ:青木   5.0

 → 右サイドでの起用で、持ち味は出せず。




・ガンバ大阪

GK:藤ヶ谷   6.0

 → 被シュート数はそれほど多くなかった。

DF:青木   5.0

 → 加地の代役を期待するのは酷だが、青木のところで、攻撃がストップするのは事実。

DF:シジクレイ   5.5

 → 巻に苦戦。不安定な面も・・・。

DF:山口   6.0

 → 特に問題はなし。

DF:安田   6.5

 → 守備面で不安視されたが、結果、水野を封じることに成功。

MF:橋本   6.0

 → 安定したプレーぶり。

MF:明神   7.0

 → 素晴らしいパスカットからのゴール。

MF:二川   6.5

 → 危険度が増している。

MF:遠藤   8.0

 → FKだけではなく、守備でも貢献度は大。

FW:マグノ・アウベス   6.0

 → なかなかゴール数が伸びないが、貢献度は低くない。

FW:バレー   5.5

 → まだ、完全にはフィットしていない印象。

サブ:入江   −

 → 採点なし。

サブ:家長   6.5

 → 家長をサブにしておくのは、反則級。

サブ:播戸   6.5

 → 播戸のほうが機能しているように見えるが・・・。 




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2007/05/27 ガンバ大阪 トラックバック:0 コメント:0














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