横浜FC×名古屋 強さはホンモノか?
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■ Jリーグ第4節
Jリーグ第4節。三ツ沢球技場で横浜FCが首位の名古屋と対戦。後半17分に、FW難波のゴールで先制した横浜FCだったが、その直後に杉本のゴールで追いつかれると、さらに、後半21分に、MF山口に勝ち越しのゴールを決められる。
その後は、横浜FCもFW久保を投入するなど、同点を狙いにきたが、決定的なチャンスに決めきれず、1対2で敗北した。
■ 名古屋の強さはホンモノか?
この試合について、解説者の川本治氏が、次のようなレポートを書いている。
名古屋は、日本代表のオシム監督が目指しているサッカーと似たタイプの、世界の最先端を行くサッカーをしている。相手に合わせてシステムや戦術を変えることなく、常に自分たちの戦い方を貫いている。
シンプルに1タッチや2タッチでボールを動かすため、1人がボールを持つ時間が少ない。ボールを持っていない選手の動き(オフ・ザ・ボールの動き)もいいため孤立する選手が少ない。だからバランスのいい全員攻撃、全員守備になる。攻撃は厚みが出るし、守備も堅くなる。
3―5―2のシステムも、適材適所でしかも、タイプの違うスペシャリストで成り立っている。スピードのある杉本とキープができるヨンセンの2トップがいい例えだろう。リーグ戦では昨季から10戦で9勝1分けと負けなし。昨季の終盤にできあがった形が熟成してきている。あとはG大阪や浦和などの強豪相手に、このサッカーが貫けるかだろう。(元ジェフ市原強化部長)
この内容に関しては、おおむね同意である。名古屋のサッカーを表すキーワードは、”シンプル”。やや変則的なスターティングポジションをとる5人の中盤(金・山口・藤田・本田・中村)が、攻守に連動したバランスのいいサッカーを見せている。
昨シーズンの後半と戦い方は変わっていないが、チーム全体から受ける印象としては、みんなが、フェルフォーセン監督から課された仕事をこなしつつ、自分の色を少しづつ試合の中で出せるようになってきているように思う。
■ 左サイドを支配する本田圭祐
名古屋はこれで開幕から4連勝となったが、その原動力となっているのは、左サイドの本田。昨シーズンまでの本田は、華々しい活躍を見せる試合がある一方で、試合ごとに波があって、試合から消えしまうこともあった。しかしながら、今シーズンは、左サイドで、貫禄すら漂わせている。
FKばかりが注目される本田だが、彼のよさは、FKだけではない。ボクは、どちらかというと、左足を駆使して試合全体をコントロールできる能力をもつ点に魅力を感じる。
チーム結成時から主力の一人としてプレーする五輪代表では、思ったほどのプレーが出来ておらず、一部からは、その能力自体に疑問符の声がでているが、そういう人には、「名古屋の試合を見てください。」というしかない。
■ GK櫛野についての期待
この試合では、前半10分に名古屋のGK楢崎が、味方DFと衝突して負傷退場した。その代わりに、GKに入ったのが、千葉から移籍してきた櫛野である。
ボクは、以前から、櫛野にはかなり大きな期待をかけていた。185cmと長身でありながら、抜群の反射神経と飛び出しをもつ。櫛野は、「でかい川口」になれる逸材だと思っていた。オシム監督がジェフの監督に就任して、優勝争いに食い込んでいた03年や04年のプレーは、間違いなくJリーグトップクラスのGKであった。
川口や楢崎の下の世代として、日本代表入りの可能性も十分だった櫛野だが、05年あたりから、千葉でもレギュラーポジションを失うなど、不遇のときを送った。心機一転の今シーズン。名古屋に移籍した櫛野。楢崎という大きな壁はあるが、楢崎の怪我もあって大きなチャンスが回ってきた。果たして、櫛野はかつての輝きを取り戻せるのだろうか?
■ アグレッシブさを取り戻した横浜FC
横浜FCは、前節の川崎戦で0対6で完敗した。試合前は、ネガティブなイメージを引きずったままかという可能性もあると思っていたが、どうやら、吹っ切れていたようだった。
特に、目立ったのは、FW難波とFWジウマール・シウバ。前線から、アグレッシブなプレーを見せた。
横浜FCには、元日本代表の久保がいるものの、怪我がちな久保がいないときの戦い方に不安を抱えていたが、もしかしたら、久保よりも、難波やシウバを使った方が、相手DFは嫌かもしれない。
■ 簡単な試合はひとつもない。
昨シーズンもそうだったが、今シーズンも同様で、上位のチームであったも、簡単に勝てる試合はひとつもない。自力では、名古屋の方上回っているものの、横浜FCにも勝てるチャンスはあった。
名古屋も横浜FCも、どういうサッカーを目指すのかが、はっきりと伝わってきて、非常にいい試合だった。
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