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07年展望・10 名古屋グランパス | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

◆ 06シーズンを振り返る

■ 救世主のヨンセン

昨シーズンの前半は、近年ないほど苦しいシーズンを送った。補強の目玉だったFW玉田の調子が上がらず、深刻な得点力不足に陥った。特に、CFタイプの選手がおらず、DFの古賀や増川をスタメンフォワードで器用せざるえないという深刻な状態であった。

この調子が続くようであればJ2降格の危険性もあったが、チームの救世主となったのが、7月末から加入したFWヨンセン。高さと強さを備えたヨンセンは、まさにチームが捜し求めていた理想の選手であり、シーズン途中からの加入ながら10得点をマーク。チームを7位にまで押し上げた。

■ ヨンセン効果で若手も成長

ヨンセンの加入で前線に核ができると、そのヨンセンと2トップを組むことの多かったFW杉本が大ブレーク。32試合に出場して8得点をマークした。スピードが売りの選手だが、決してスピードだけの選手ではなくて、テクニックも十分で、大きな飛躍を果たした。

また、レフティの本田圭祐はチームの顔にまで成長した。左サイドハーフや左ウイングバックのポジションから高精度のクロスと、誰も予想の出来ないブレ球のフリーキックを武器に6得点。年末のサウジアラビア戦では日本代表に選ばれて、五輪代表では完全に主力メンバーとなった。

■ 土台固めのシーズン

一般的に、J1では、優勝争いに加われず、かといって降格争いにも巻き込まれない中位グループはモチベーションを保つことが難しい。ここ数シーズン、常に中位グループに位置した名古屋は、いいのか悪いのかよく分からない不完全燃焼のシーズンを送っていた。しかしながら、昨シーズンを振り返ってみると、最終順位こそ同じような結果ではあったが、久しぶりに次シーズンにつながるシーズンを送れたと思う。

フェルフォーセン監督は、典型的な欧州ナイズされた監督である。ベースのポジションを大切にして、極力バランスを壊さずに攻守の切り替えの速い近代的なサッカーを目指した。古賀や増川をコンバートしてまでこだわったターゲットマンにヨンセンを得てからは、ある程度、形が作れるようになった。シーズン終盤には5連勝をマークし、その成果を示した。

◆ 07シーズン展望

■ 古賀移籍の影響は?

シーズンオフの移動では、CB古賀が柏へ移籍したもののそれ以外のメンバーは昨シーズンとほぼ同様。長身で身体能力の高い古賀の退団は確かに痛いが、スピラールと増川と大森の3バックであれば、一定以上の守備能力を持つ組織を構成できるため、ダメージは少ないのではないかと思われる。

期待したいのは、京都サンガから復帰したDF角田。昨シーズンは、フェルフォーセン監督からの信頼を得られずに、シーズン途中でレンタル移籍することになったが、潜在能力は代表クラス。CBだけではなく、左右のサイドバックや右のウイングバックでもプレー可能なユーティリティ性をもつ。キーマンになるかもしれない。

■ 中盤の構成

最大の興味は、やはり中盤の構成。サイドバックの人材が不足気味であることを考えると、<3−5−2>もしくは、<3−4−3>が基本になるだろう。昨シーズンは、右サイドに中村、左サイドに本田を配置した。本田はともかく、中村の右サイド起用ははやや疑問で、右ウイングバックのポジションで中村直志がその攻撃性を十分に発揮できたかというと???。

また、真ん中の位置は、藤田をトライアングルの底(1ボランチ)において、金と山口慶が上がり目に位置したが、この起用もセオリーとは異なる。左右のウイングバックを含めて、中盤は、どの組み合わせがベストなのかは、はっきりとしなかった。どちらかというと選手を枠組みにはめるタイプのフェルフォーセン監督は、今シーズン、どんな構成をするだろうか注目したい。

■ 注目の巻弟

新人では、即戦力として加入したFW巻祐樹に注目が集まるが、タイプ的には兄と同様にファイトするタイプのフォワードのようである。しかしながら、国見高校時代はDFだったことから分かるように、フォワードの経験値はそれほど多くない。過剰な期待はかけないほうがいいのかもしれない。

新人で注目したいのは、ユースチームからトップチームに4人もの選手が昇格していること。名古屋はチーム創設から、ほとんどユース出身の有力選手がいなかったが、ここ数年、ようやく、ユースチームが力をつけてきて、トップチームに上がる選手が出てきたところである。名古屋の未来を占う意味でも、新加入の4人には注目したい。

■ 注目の本田圭祐

昨シーズンの本田の成長を目覚しかった。もともと攻撃力には定評があったが、運動量がアップし守備力が著しく向上した。攻守に、まだまだ改善の余地があるものの、あまりこれまでの日本にはいなかったタイプの選手であり、今後、どれほどの選手に成長するのか予想がつかない。

以前、インタビューで、「将来的には、トップ下でプレーしたい。」と語っていたが、現時点では左サイドハーフがベストだろう。いっそうの飛躍を期待したい。

■ 目標は優勝争いに加わること

今シーズンの目標は、優勝争いに食い込むことだろう。まだ、リーグ制覇をするだけの力はないと思うが、トップ5にはいってきたとしても不思議ではないだろう。久しぶりに、期待が持てる状態で開幕戦を迎えることができそうだ。




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2007/02/10 名古屋グランパス トラックバック:0 コメント:0














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