【京都×磐田】 晩秋の西京極
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■ J2降格を避けたい京都
J1の第32節。最下位の京都サンガは、好調のジュビロ磐田と対戦。京都がこの試合で敗れて、C大阪が勝利すると、京都のJ2降格が決定する大一番である。
京都は、FWパウリーニョが警告累積で出場停止で、林丈統と田原豊の2トップ。最終ラインは、角田誠・手島和希・児玉新の3バックで、右
ウイングバックに渡邉大剛、左ウイングバックに中払大介で、トップ下に、中山博貴を3−5−2の布陣。対する磐田は、MF福西崇史が体調不良で欠場し、上田康太が左の攻撃的MFに入り、服部年宏が左サイドバック。体調の戻った西紀寛が、日本代表FW前田遼一と2トップを組む<4−4−2>。
■ 痛い敗戦
試合は、立ち上がりから、中盤の技術力にまさる磐田がボールを支配して、攻め込む。京都は、なかなか前線までボールがつながらずに、防戦一方。それでも、粘り強いDFで磐田の攻撃をしのいでいたが、前半38分、ボランチの菊地が西とのワンツーで抜け出して、GKと1対1になると、冷静に流し込んで先制。単純なワンツーだったが、菊地の動きに京都は対応できなかった。前半は、1対0で終了。
後半、京都は、中払に代えてMF星を投入。京都は後半になって、ようやく厚い攻めを繰り出すようになったが、後半17分、カウンターから太田→西とつながれて追加点を挙げられる。その直後に、星のクロスを田原がヘディングで合わせて一点差に迫るが、何度か訪れたその後の決定機を決められず。後半44分には、磐田のMF船谷に決定的な追加点のゴールを決められて万事休す。3対1で磐田が勝利をした。C大阪が引き分けたため、京都はJ1残留の可能性がわずかに残ったが、かなり厳しい状態となった。
■ ボランチで好プレーの上田康太
磐田は、後半は、やや押し込まれたものの、実力の違いを見せ付けた。この試合は、五輪代表の上田康太が、福西の欠場によって、これまでの左サイドバックではなく、本来の位置である中盤に入ったが、この起用が成功し、中盤を制した。
上田は、先日の五輪代表でも、左サイドバックでプレーし、安定したフィードで攻撃の起点になるなど、まずまずのプレーを見せて可能性を示したが、DF面での不安は否めず、十分に持ち味を発揮したとはいえなかった。ボールを多く触ってチームのリズムを作るタイプの選手なので、やはりボランチで起用するのがベターかなと思う。
■ 圧巻のポストプレー
得点こそなかったが、この試合で最も優れたパフォーマンスを見せたのは、磐田のFW前田遼一だった。くさびのパスを受けたときは、抜群の体の使い方で相手DFをブロックし、全くボールを失わなかった。テクニックがあるので、相手DFに囲まれても戸惑うこともなく平然とプレーしていた。
同じポストプレーヤータイプだが、前田の特性は、巻や高松とは、全く異なる。ロングボールへの対応はそれほど強さを見せないが、足元でボールを受けたときのコントロールは圧巻。相手DFに激しくチャージをされたときに、しっかりとファールをゲットをするのもフォワードの仕事のひとつだが、前田の場合は、相手DFを引き付けて、オープンの味方に展開する能力に優れているので、二次攻撃につながる。
■ 光った菊地
磐田では、ボランチに入った菊地も印象的なプレーを見せた。この試合は、前線と絡んでプレーすることの多い福西ではなく司令塔タイプの上田が入ったことでゴール前の枚数不足が懸念されたが、菊地が前に攻め込むシーンが目立ち、福西不在の影響を感じさせなかった。1点目のゴールは、彼のセンスのよさが溢れていた。
阿部や今野に代表されるように、オシム監督は、ボランチもできて、CBもプレーできるユーティリティーな選手を求めている。そうなると、当然、菊地も候補に入ってくる。ハイボールへの対応や、キックの安定感は、阿部や今野を凌ぐ。
■ 来シーズンが楽しみな磐田
後半戦に入って、ジュビロ磐田は、非常にいい試合を続けている。MF太田やMF上田が完全にチームの主力に成長し、西・服部・茶野・中山・鈴木といった代表経験のある選手が、全くスタメンの座を保障されていないという選手層の厚さを誇る。さらには、怪我で離脱中の村井もいる。来シーズンが、楽しみだ。
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