【日本×韓国】 可能性を感じさせた両翼 | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ 悔しいドロー

五輪代表の親善試合が国立競技場で行われ、前半ロスタイムに先制を許した日本代表だったが、後半に水野のクロスを増田が中央でへディングで決めて同点。両サイドを基点に、終始押し気味の日本だったが、守備に安定感を欠き、韓国相手に勝利することはできなかった。

■ 理解できないスケジューリング

はじめに、この時期に親善試合をする意味が分からない。若い世代が国際経験をつむために、沢山の試合をこなさなければならないのは理解できるが、先週からのスケジュールは、あまりにも過密すぎる。例えば、家長や水野は、日曜日にJリーグを試合をして、火曜日に五輪の試合をして、木曜日にJリーグの試合をして、さらに、日曜日もJリーグの試合をすることになる。

アジアカップ等の公式戦が組まれているのであれば仕方がないが、わざわざ、過密日程の中に親善試合を組み込む必要はない。五輪代表選手は、22日(水曜日)にチームに戻って、23日(木曜日)にぶっつけ本番で試合に臨むことになる。全く、戦術的訓練をする時間はない。終盤戦を迎えたJリーグだが、代表選手が多くいるチームが、不利になるようなスケジューリングをしてはいけない。

■ 圧巻のプレーを見せた水野

さて、試合は、ベストメンバーではない韓国に対して、終始、日本が優勢。目立ったのは、右サイドの水野と左サイドの家長の攻撃。前半は、左サイドの家長から、逆サイドで待つ水野に精度の高いロングロールが次々に渡り、そのボールを受けた水野がドリブルで突破して、きわどいクロスを入れるシーンが続いた。

この試合で右MFに入った水野は、非常にいいプレーを見せた。右サイドに張り付いて、韓国の左サイドをズタズタにした。水野は、正確なトラップ・切れ味鋭いドリブル・精度の高いクロスと、サイドアタッカーに必要な要素を全て兼ね備えている。ややセルフィッシュな感もあるが、これだけ打開力があるのだから、OK。

■ 前線で見事なプレーで起点を作った平山

両サイドの攻撃を促したのは、CF平山相太。高さ勝負では競り負ける場面もあったが、前線で、味方のフィードを受けてボールをはたくプレーが正確で、起点となった。これだけ、相手を背負った状態でボールを受けてキープしてくれると、ボランチが前を向いてボールを受けられるので、サイドが上がる時間を作ることができる。

平山は、この試合が、帰国してから、一番、出来が良かった。FC東京では、スタメンから外れているが、逆に、コンディションを上げるには、都合が良かったかもしれない。
■ 真っ白な攻撃陣

このチームになって、はじめて、ほぼベストメンバーで試合を行ったが、まだまだ、始まったばかりのチームという印象で、組織だった攻めは、ほとんどなかった。右サイドでは、MF水野のアタックが効果的だったが、例えば、右SDFの中村北斗がオーバーラップして韓国DFを釣る動きもほとんどなく、右からの攻撃は、水野にお任せの状態であった。

このチームには、平山・水野・家長・梶山と優れた攻撃のタレントはいるものの、まだまだ、融合はできておらず、1と1の和が2にまで達していない。個々の選手は栄えるものの、有効性はいまひとつであった。

■ 不本意だった中盤

中盤の苔口・梶山・増田・青山の4人は、アウェーの中国戦・ホームの中国戦に続いて、3試合連続で、この組み合わせでのスタメン出場であったが、この日は、いまひとつの出来だった。韓国の個人能力の高さを必要以上に警戒したのか、ベースポジションを壊して、攻めあがることがほとんどなく、サイドからボールが上がっても、平山しか中央にいない状態が多かった。

後半にカレンが入って、攻撃が活性化したように、スペースに飛び出て行くプレーは不可欠である。いくらいいクロスが上がってきても、中央に待つ人数が少ないと、なかなかゴールにつながらない。梶山と青山で組むダブルボランチは、ボール回し等、安定感はあったが、もっと、バランスを崩して攻め込む必要があった。この試合は、平山にシュートミスが目立ったが、原因は平山だけにあるわけではない。もっと周りがサポートしてあげれれば、もっとプレッシャーの少ない、楽な状態でシュートを放つことも出来たはずだ。

■ 中央でドリブル出来る選手が必要

このチームで戦っていくことを想定して、懸念されるのが、サイドアタッカーが充実しているので、逆にサイド攻撃が多くなってしまって、攻撃が単調になってしまうのではないかということ。水野にしても、家長にしても、サイドでボールを持ったら、相手を抜き去ることが可能。ただ、サイド攻撃に頼りすぎると、相手は守りやすくなる。

変化をつけるために欲しいのは、ドリブラー。この日のスタメンの中では、MF増田にはドリブラーの要素があるものの、ドリブルで、相手DFと勝負するシーンはなかった。増田は、前の2試合が非常にいい出来だっただけに、なかなか、ボールに触れられなかったのは残念だった。

■ 不安定だったCBとGK

立ち上がりから攻勢をかけていた日本代表だったが、前半15分あたりに、青山の判断ミスから韓国にフリーでヘディングシュートを打たれた場面以後、リズムが悪くなった。青山にしても、千葉にしても、単純なロングボールに対しては強さを見せたが、ドリブルで勝負されると、突如、不安定な対応を見せるようになった。

また、正GKの西川を失ったため、代役で松井がスタメン出場したが、安定感を欠いた。ハイボールの処理やバックパスの処理にもたつくこともあって、CBとの連携も、不十分であった。

■ 総括

総括をすると、以前の日本では考えられないほど、サイドアタッカーが充実していて、今後に可能性を感じる試合を見せた。今後も、サイドから、ある程度、形を作ることができるはずである。あとは、いかにゴール前に人数をかけて得点を奪うことができるかである。




人気ブログランキングに参加しています。「この記事が面白かった。」というときは、クリックをお願いします。↓

人気blogランキングへ一票0424




2006/11/21 反町ジャパン トラックバック:0 コメント:0














管理者にだけ公開する