最新のエントリー(20記事)

【磐田×浦和】 軌道に乗り始めた世代交代 | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ 超満員のヤマハスタジアム

超満員のヤマハスタジアム。前節、ガンバ大阪がFC東京にまさかの大逆転負けを喫して、勝ち点差は「6」に開いた。残り6試合で勝ち点差6ということは、いちおう安全圏に入ったともいえるが、残り試合で、難敵との試合が残っており、最後までわからない状況であることに変わりはない。

磐田は、<4−4−2>。右サイドバックに犬塚、左サイドバックに上田を配置し、2トップは、前田とカレン。浦和は、DF闘莉王が出場停止なのに加えて、MFポンテが怪我で欠場。FWワシントンの1トップで、MF小野とMF山田がトップ下に入る。長谷部と坪井が復帰し、最終ラインは、右から、坪井・堀之内・ネネで構成した。

■ 縦横無尽の働きを見せた太田吉影

試合は、いきなり磐田が先制パンチを繰り出す。前半2分に、太田のコーナーキックから犬塚がダイビングヘッドで先制すると、さらに6分にも、カウンターから太田が相手DFを切り裂いてシュートを放つと、キーパーの山岸がはじいた、こぼれ球をカレンが押し込んで追加点を挙げた。

試合を通じて、浦和は磐田のMF太田を捕まえきれずに、大苦戦。以前は、右アウトサイドだったこともあり、右サイドに張り付くプレーが多かったが、最近は、福西と攻撃的な中盤を組んで縦横無尽の働き。力強いドリブルと思い切りのいいプレーは、新しい磐田の象徴的な存在になっている。

黄金時代を築いたジュビロ磐田だが、盛者必衰というのか、近年は思うような成績をおさめられずにいる。福西・田中・鈴木の3人はいまもなお、チームの中心としてプレーしているが、藤田・名波・山西がチームを去り、中山・服部がスタメン起用される機会も減ってきた。急激に若返りを図っている最中だが、幸いにも、太田以外にも、前田・カレン・菊地・成岡・上田と、次世代を担う選手も粒がそろっている。

■ ブレーキになった前田遼一

さて、この試合が、僅差の接戦になった要因のひとつは、磐田のFW前田遼一が、3度ほどあった追加点のチャンスを決め切れなかったことである。最終結果は、3対2であったが、5対2であってもおかしくはなかった。前田遼一は、もう、いつ日本代表に呼ばれてもおかしくない選手であるが、残念ながら、この試合はブレーキになってしまった。

それでも、柔軟なテクニックで、前線で起点になることのできる貴重な存在である。ただし、ポストプレーヤーとはいっても、ロングボールを相手DFと競り合って勝負する巻や鈴木隆行、平山相太らとはタイプが異なる。ジェフ千葉のハースと同様に、巧みなボールコントロールを生かして、足元でボールを受けて時間を作るタイプの選手である。

もし、代表入りしてとしても、巻や我那覇と代役として、同じ使い方をされると、持ち味が出ない可能性があるのが、懸念される材料ではあるが、是非とも、試してみたい選手のひとりであることに間違いはない。

■ 充実したプレーを見せる山田暢久

2点をリードされた浦和は、当然のように、反撃に出る。その中心となったのは、やはり、ワシントンと山田。

ワシントンは、この試合も、2ゴールをマーク。それ以外でも、川口のファインセーブに得点を阻止される場面も多々あった。スピードはないし、運動量が多いわけではないが、リーチが長くて、体の使い方がうまくて、ペナルティエリア内では無敵。強さと高さは抜けている。

そして、ここ最近の山田暢久の好調ぶりは、尋常ではない。もともと、身体能力が高く、戦術的な柔軟性もあって、使い勝手のいい選手ではあったが、これといった武器がなく、トップ下で起用されてもいまひとつ存在感を示すことが出来ないという試合が多かったが、様変わりした。オフ・ザ・ボールの動きはもちろんなく、オン・ザ・ボールでのプレーに自身がみなぎっていて、効果的なプレーを連発している。実質的に、小野伸二からトップ下のポジションを奪ったのも納得のハイ・パフォーマンスである。

■ 大きかった闘莉王不在の影響

ただ、残念だったのは、前節の川崎戦で感じられた、「どうしてもゴールを奪う」という一体感というか、執念のようなものは、この試合では、感じられなかった。闘莉王がいれば、何をさしおいても同点のゴールを目指したと思うが、この試合では、闘莉王はいなかった。

■ 軌道に乗り始めた世代交代

以前は、「ジュビロ磐田が敗れる」というだけで大きなニュースになったが、最近は、「浦和レッズが敗れる」、ということだけで、大きなニュースになる。時代は変わったが、それでも、ジュビロはジュビロだった。

黄金時代は、名波を中心にしたパスワークが最大の持ち味だったが、この試合は、格上ともいえる浦和レッズ相手だったことも影響したのか、カレンや太田のスピードを生かして、縦に速く攻めるスタイルが中心だった。ただし、細かくつないで、素早く逆サイドにつないで展開するという、かつてよく見られた、ジュビロらしいサッカーもお目にかかれた。

今後、新しく生まれ変わったジュビロ磐田がどんなサッカーをしていくのか。そして、今現在、ジュビロ磐田の一歩先を行く、浦和レッズに追い付く日は、来るのだろうか。




人気ブログランキングに参加しています。「この記事がよかった。」というときは、清き一票をお願いします。↓

人気blogランキングへ一票0392


2006/10/29 ジュビロ磐田 トラックバック:0 コメント:0














管理者にだけ公開する