【愛媛×柏】 魅力的な愛媛と失望の柏
|
|
|

■ 痛い痛い敗戦
J2も45節を迎えた。ホームで首位の柏と対戦した愛媛FCは、後半2分に菅沼のシュートで先制すると、後半30分には、エースの田中がドリブルシュートを決めて2点目。その直後、江後のドリブルが相手のファールを誘うと、そのPKを田中が決めて3点目。その後は柏の反撃を佐藤由紀彦のゴールの1点に抑えて、3対1で完勝した。首位の柏にとっては、横浜FC・神戸と激しい昇格争いを繰り広げている中で、痛い敗戦となった。
■ 高萩・菅沼・田中俊也
愛媛のサッカーというと、”走るサッカー”というイメージが強いが、ただ単に、みんなで頑張るだけのチームではない。世の中のどんなチームにも当てはまるが、最後の局面で、得点につながるプレーが出来るかどうかは、個人のアイディアと技術にかかってくる。この試合の柏には、変化をつけられる存在がMFのリカルジーニョひとりしかいなかったが、愛媛FCには、MF高萩・MF菅沼・FW田中俊也の3人がいた。
愛媛FCにレンタル移籍中のボランチ高萩洋次郎は、いうまでもなく、最強・広島ユースの出身で、12月のアジア大会のメンバーにも選ばれているU21の代表選手。線の細さは相変わらずだが、意外性のある組み立ては、この選手の持つ可能性の大きさを感じさせる。以前は、中盤に君臨して、集まってきたパスをさばく役割が多かったが、この試合では、ボランチの位置から前線に飛び出していく積極性を見せた。今シーズンは、愛媛FCで完全にレギュラーを獲得しており、経験を積むためのこの移籍は大成功だった。アジア大会でどれくらいの出場機会が与えられるか楽しみだ。
主に左サイドに位置して、切れのあるプレーと創造的なパスを見せた菅沼は、対戦相手の柏からレンタル移籍中の選手。先制点は、相手のクリアミスを拾って叩き込んだ、貴重なゴールだった。菅沼がボールを持つと、攻撃にバリエーションが出てくる。
CFの田中俊也は、典型的なストライカー。2点目のゴールは、右サイドから切れ込んで相手DFを二人外して決めた、見事なゴールだった。ゴールへ向かう意欲とパワフルな右足は、愛媛のエースと呼ぶにふさわしい。
■ J2のある意味
高萩と菅沼はレンタル移籍中で、田中は昨シーズン広島からレンタルで加入して、今シーズン、完全移籍を果たした選手。いずれも、20歳そこそこの選手で、才能はあるもののJ1ではなかなか出場機会がなかった選手達である。以前は、Jリーグで戦力外になった選手はサッカーを続けられなくなることが多かったが、J2の存在が、埋もれた選手を救出することに、大きな貢献を果たしている。
レンタル移籍の選手が多く、来シーズンのことは不透明だが、チームの方向性は間違っていない。若い選手が多く、90分を通していいプレーを続けるだけの安定感はないが、辛抱していれば、いつか、きっと、J1昇格のチャンスが訪れるだろう。
■ 課題の多い柏レイソル
一方の柏は、ディエゴ・フランサ・李忠成と3人の主力選手が欠けていた事情もあったが、それにしても期待外れだった。リカルジーニョにボールが入ったときは可能性を感じたが、それ以外の場面では怖さはなかった。小林祐三・谷澤・鈴木達也といった将来性のある選手がいるにも関わらず、あらゆる面で愛媛FCを下回っていた。シーズン前は、レイソルにはいい若手選手がいるので、何人かのキープレーヤーがいなくなっても問題なくJ1に復帰すると思っていたが、このままでは、仮に来シーズン、J1に昇格したところで失望という結果しか待っていないだろう。現段階では、素晴らしいサッカーを見せているヴィッセル神戸や横浜FCと比べると、2ランクは質が落ちる。
人気ブログランキングに参加しています。「この記事が面白かった。」というときは、クリックをお願いします。↓

