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【FC東京×新潟】 怪物のデビュー戦 (生観戦記 #7) | | このエントリーを含むはてなブックマーク | 

■ 味の素スタジアムでのJデビュー

2001年に完成した、東京スタジアム。ボクは、このスタジアムが、今まで行ったスタジアムの中では、一番のお気に入りのスタジアムである。文句を言いたいのは、駅までちょっと遠いことと、専用スタジアムにしてはピッチがやや遠いことくらいで、会場の雰囲気が最高で、臨場感たっぷり。

新宿駅から飛田給に向かう電車の中には、至るところで青いユニフォームを着たサポーターが見られて、「今日は、FC東京の試合が、あるぞ。」という雰囲気が、スタジアムに向かう電車の中から、ビシビシ伝わってくる。いやがおうにも、気持ちは高ぶる。

この試合は、平山相太のJリーグデビュー戦。すでに、「SOTA」というネームプレートの付いた背番号39のレプリカユニフォームが売店に並んでいる。試合前のメンバー発表では、大トリで名前を呼ばれて、他の誰よりも大きな歓声があがる。首都のクラブに入団した、新しいスター選手を迎えるにふさわしい最高の雰囲気の中、試合が始まった。

5連敗中のFC東京は、長期離脱中のDF茂庭・MF鈴木規・DF金沢に加えて、この試合では、MF石川・MF梶山・DFジャーン・FWルーカスまでもが先発から外れる苦しい陣容。平山相太と戸田の2トップで、宮沢と今野のダブルボランチ。センターバックは、中澤聡太と藤山でスタートした。

■ 平山のヘッドから先制点

先制点を奪ったのは、FC東京だった。前半10分、ロングフィードを受けた平山がゴール前の戸田に正確にヘディングで落とすと、相手DFがクリアしようとしたものの十分にクリアできず。こぼれ球を、FW川口が決めて先制した。いきなり、平山の頭が、先制点につながった。

待望の先制点ということで、スタジアムは異常な盛り上がりになったが、その直後、新潟がMF鈴木慎吾のゴールで追いつく。さらに、前半19分には、右サイドでフリーになったMF松下が、ゴールキーパーの脇をすり抜けるシュートを放って勝ち越した。

逆転された東京は、サイド攻撃を中心に新潟ゴールに攻め込むが、川口&徳永の右サイドと、栗沢&伊野波の左サイドがともに機能せず、なかなか平山にいいボールが渡らない。中盤の争いでも、新潟のMFシルビーニョを捕まえきれず、好パスを前線に供給された。また、ボランチとセンターバックの間に広大なスペースがあって、新潟に鋭いカウンターを何度も繰り出された。

■ 同点を狙うFC東京

追いつきたい東京は、後半から、平山のポジションを修正。前半は、左サイドに位置することが多かった平山を中央に張らせるようにした。(新潟のDFラインで一番、小さい内田を平山とマッチアップさせる作戦だった?)

平山は、ゴールキーパーからのアバウトなロングボールでもいい状態で競ることが出来ればかなりの確率で勝利し、攻撃の基点になり始めたが、新潟は、平山の落としたボールへの対応で東京に優り、決定機を作らせない。東京は、後半9分に栗沢→阿部、後半19分に川口→赤嶺という交代を行い、4トップ気味の布陣に変更したが、ボクは、この赤嶺の投入の時点で、新潟の勝利を確信した。

リードされているチームが追いつくためにフォワードを投入するのは常套手段だが、その効果が吉と出るか凶と出るかは、時と場合による。この試合のように、前線にスペースが見つけにくい状況で、さらにフォワードの人数を増やしてしまうと、それまで以上に前線が混雑して、事態が悪化することが多い。リードされている状況で、フォワードではなくてボランチやディフェンダーの交代を行うと、一見すると消極的な意味のない策のように見えるが、一概にそうとは言えない。まあ、間違いなく、この倉又監督の采配は愚策だった。

互いにチャンスを作って、「追いつくか」か、「突き放すか」どちらに転んでもおかしくないという展開になった後半31分、新潟がMF松下のミドルで突き放す。この後、東京はDFの伊野波を下げて、MF馬場を投入するがこれも裏目。セカンドボールが拾えなくなったことで二次攻撃ができなくなって、新潟にカウンターを食らう。結局、エジミウソンのPKで4点目を加えた新潟が4対1で勝利した。

■ 合格点のデビュー

注目の平山は、結局フル出場で、合格点のプレーだった。コンディション自体は、見ている限り、特に悪い感じではなかった。制空権を獲得し、得意のヘディングで先制ゴールをお膳立てしただけではなく、いくつかチャンスも作った。後半開始すぐのヘディングシュートと後半終了間際の左足のシュートはどちらかひとつは決めたかったが、平山に向かってクロスが上がった瞬間の期待感は、スタジアム中に漂っていた。

平山のよさはいくつもあるが、一番優れているのは、アバウトなロングボールを相手と競り合って競り勝つだけではなくて、チャンスになりそうな位置に正確にボールを落とすことが出来る点だと思う。ヘラクレスのときはワイドな3トップだったので、落とす位置が限られていたが、FC東京では、周りのサポートがヘラクレス時代よりも期待できるので、より、このストロングポイントが生かされるだろう。

もうひとつ、感心させられるのは、リーチの長い足で自分の周りにゾーンを作って、相手DFを飛び込めない状態にして、自ら、シュートのためのスペースを作ることが出来るところ。この試合でも、2度ほどそういう場面が見られた。もっとコンディションがよくなれば、並のセンターバックでは対処できないだろう。

■ 平山のストロングポイント

平山を見るとき注意して欲しいのは、決して、平山を170cmの選手と同じ「ものさし」で計ってはいけないということ。平山は、192cmの大型選手である。170cmの選手と同じようなスピードで走ることは出来ないし、同じだけの運動量は望めないかもしれない。しかしながら、その高さと強さを生かして、170cmの選手には到底できないようなプレーをする。

選手には、それぞれ、特徴があってしかるべきで、何でもこなせるスーパーな選手なんて、世界中探してもほとんどいないのが現状。絶対的な武器がある選手は、その武器を生かせるよう心がけてプレーすべきであって、不得意な分野があっても、当たり前で、少々は目をつぶろう。平山に対して、「スピードがないから」とか、「運動量がないから」とか言って非難する人は、同じように、170cmの選手が相手ディフェンダーとヘディングで競り合って負けたときに、その選手を非難しますか?

■ 6連敗の原因は?

試合全体を通して、FC東京出来になった3点。

・ボール回しに余裕がないこと。
・サイドで1対1になったときに突破できない or サイドで数的優位の状況を作ることが出来ないこと。
・センターバックの能力不足。

これだけ、主力が欠けていると致し方ない面もあるが、苦しみながらも勝ち進んでいくのがビッグクラブである。まだ、FC東京がビッグクラブになるには、時間がかかりそうだ。

■ 次回こそは・・・

最後に、この試合で、今シーズンのFC東京の試合は3試合見たが、いづれも敗戦。内容もいまひとつ。切符売り場で、ホーム最終戦のチケットをもう買ってしまったので、非常に難易度は高いけど、今度こそ、勝利を飾って、スタジアムが一体になるところを見てみたい。次回こそ期待。




それでは、以下、アルビレックス新潟側の視点に立って・・・。

■ オレンジ色の軍団

2004年の開幕戦で、アルビレックス新潟はFC東京と対戦した。記念すべきJ1初試合だった。味の素スタジアムは、アルビレックス新潟にとっても、思い出の場所である。

新宿あたりから、オレンジ色のユニフォームが目立つようになる。ただし、このチームが他のチームと決定的に違うのは、オレンジのユニフォームを着ているそのサポーターに「おばちゃん」が多いこと。50代?60代?とにかく、一番サッカーとは無縁の生活を送っていそうな層の人たちが、スタジアムに向かって歩いている。

新潟のスタジアムは、もしかしたら、Jリーグで一番平均年齢が高いかもしれない。多くの場合、「高齢化」はネガティブにとらえられがちだが、新潟サポーターの高齢化は、非常にポジティブ。案の定、スタジアムの一角は、オレンジ色で占められている。

■ アウェーで4対1の完勝

新潟は、ファビーニョが欠場で松下が代役で右MFに入る。前節で3得点を奪った攻撃陣は、エジミウソンの1トップで、その下の位置に、右から、松下・田中亜土夢・鈴木慎吾が並ぶ。

前半10分に、川口に先制ゴールを奪われた新潟だったが、東京の不安定な守備を突いて、鈴木慎吾と松下のゴールで勝ち越す。後半にも、松下とエジミウソンのゴールで追加点を挙げて、見事な勝利をおさめた。

■ ボールも人も動くサッカー

この試合の新潟は素晴らしかった。ボクは、これまで新潟の試合を見て、一度もいいと思ったことがなかったので(← ごめん、事実だから。)、予想外だった。そして、「こんなサッカーが出来るチームだったのか」と驚いた。

エジミウソンがしっかりと前線で起点になって、MFが次々と前線に絡んでいくサッカーは、まさに、「ボールと人が動くサッカー」。昨シーズンまでのアルビレックス新潟のサッカーは、前線と中盤が分断された”前後分断サッカー”だったが、今シーズンは、鈴木監督のもと、徐々に内容が改善されてきていて、この試合で開花した。

完勝の原動力は、FWエジミウソンと、MFシルビーニョと、MF田中亜土夢の3人。採点をするなら、田中が「7.5」で、エジミウソンが「8.0」で、シルビーニョが「8.5」。

エジミウソンの相棒にターゲットタイプ(矢野 or 中原)ではなく田中を起用したが、甲府戦に続いて、田中はハイパフォーマンスを見せた。豊富な運動量で東京をかく乱し、エジミウソンへの的確なサポートで攻撃をスムーズに進行させた。東京のDFがズタズタにされた原因は、田中の存在に他ならない。同じユース代表では、大分のMF梅崎司がスポットライトを浴びるが、田中の実力はひけをとらない。気になるのは、比較的自由にボールを持ったときに、アイディア不足からか、次のプレーに迷う場面が目立つことくらいか。

エジミウソンは、1トップのフォワードとしてパーフェクトなプレー。中央で起点になるだけではなく、サイドに流れたときはスピードを生かしてダイナミックなドリブル突破を見せて、東京の脅威になり続けた。得点は、PKの1点だけだったが貢献度は高い。

■ ゲームを支配したシルビーニョ

MOMは、シルビーニョ。前半は、フィールド上の選手全てを、シルビーニョが操っている印象だった。基本ポジションはボランチだが、当然のごとく、そのポジションは流動的で、東京はシルビーニョをフリーにしすぎた。前半、シルビーニョから、前線のエジミウソンや田中に面白いように生きたパスが通り、そのほとんどがチャンスにつながった。東京の今野と宮沢のダブルボランチがなかなかうまくゲームメークできないのを尻目に、シルビーニョは完全に試合をコントロール。パスミスも皆無だった。

何でビッグスワンが満員に埋まるのか、これまでよく分からなかったが、この試合で、少し分かった気がする。エジミウソンを1トップに置いて、中盤が流動的に動くスタイルのサッカーは、ベンゲル監督のアーセナルを髣髴とさせた。ここまで内容のあるサッカーを毎試合見せられるようになるのなら、アーセナルがエミレーツ・スタジアムを新設したように、新潟にももっとキャパの大きいスタジアムが必要になるかもしれない。




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 -----堀米勇輝 (20)
 -----山本英臣 (20)
 ├松本山雅 (53)
 -----飯田真輝 (15)
 -----石原崇兆 (13)
 -----岩上祐三 (14)
 -----岩間雄大 (12)
 -----反町康治 (23)
 -----永井龍 (21)
 -----パウリーニョ (19)
 -----松田直樹 (15)
 ├アルビレックス新潟 (144)
 -----小川佳純 (14)
 -----川口尚紀 (19)
 -----安田理大 (31)
 ├ツエーゲン金沢 (16)
 -----清原翔平 (13)
 -----佐藤洸一 (15)
 -----山藤健太 (18)
 ├FC岐阜 (41)
 -----ラモス瑠偉(18)
 ├京都サンガ (92)
 -----岩崎悠人 (16)
 -----田中マルクス闘莉王 (35)
 ├ファジアーノ岡山 (57)
 -----岩政大樹(40)
 -----加地亮 (24)
 -----喜山康平 (8)
 -----齊藤和樹 (16)
 -----仲間隼斗 (9)
 ├レノファ山口 (27)
 -----岸田和人 (20)
 -----高木大輔 (20)
 -----丸岡満 (11)
 ├徳島ヴォルティス (51)
 -----内田裕斗 (17)
 -----杉本太郎 (14)
 ├カマタマーレ讃岐 (10)
 -----我那覇和樹 (25)
 ├愛媛FC (45)
 -----河原和寿 (17)
 ├アビスパ福岡 (58)
 -----井原正巳 (18)
 -----駒野友一 (23)
 -----森本貴幸 (12)
 ├ロアッソ熊本 (74)
 -----上村周平 (10)
 -----巻誠一郎 (15)
 ├大分トリニータ (49)
 -----宮阪政樹 (18)

【Division 3】
 ├グルージャ盛岡 (8)
 ├ブラウブリッツ秋田 (28)
 -----中村亮太 (9)
 -----藤田祥史 (11)
 ├福島ユナイテッド (12)
 ├ザスパクサツ群馬 (49)
 -----風間宏希 (15)
 -----鈴木崇文 (19)
 -----平繁龍一 (12)
 -----松下裕樹 (9)
 ├Y.S.C.C.横浜 (6)
 -----後藤京介 (6)
 ├SC相模原 (6)
 -----丹羽竜平 (10)
 ├長野パルセイロ (18)
 -----荒田智之 (15)
 -----塩沢勝吾 (11)
 ├カターレ富山 (29)
 -----岸野靖之 (12)
 -----苔口卓也 (13)
 ├藤枝MYFC (9)
 ├アスルクラロ沼津 (12)
 ├ガイナーレ鳥取 (16)
 -----森岡隆三 (14)
 -----加藤潤也 (6)
 ├ギラヴァンツ北九州 (13)
 -----小松塁 (17)
 -----山岸範宏 (11)
 ├鹿児島ユナイテッド (8)
 -----藤澤典隆 (10)
 ├FC琉球 (17)
 -----播戸竜二 (14)
 ├FC東京U-23 (0)
 -----久保建英 (8)
 ├ガンバ大阪U-23 (8)
 ├セレッソ大阪U-23 (7)
 -----喜田陽 (8)
 ├Jリーグ・アンダー22選抜 (6)

【日本代表】
 ├アギーレジャパン(観戦記) (4)
 ├アギーレジャパン(全般) (12)
 ├アギーレジャパン(採点) (2)
 ├関塚ジャパン(観戦記) (25)
 ├関塚ジャパン(全般) (36)
 ├なでしこジャパン(観戦記) (21)
 ├なでしこジャパン(全般) (9)
 ├鈴木ジャパン(U-19日本代表) (4)
 ├98ジャパン(U-16日本代表) (4)
 ├ザックジャパン(観戦記) (57)
 ├ザックジャパン(全般) (129)
 ├ザックジャパン(採点) (32)
 ├岡田ジャパン(観戦記) (40)
 ├岡田ジャパン(全般) (45)
 ├オシムジャパン(観戦記) (20)
 ├オシムジャパン(全般) (63)
 ├反町ジャパン(観戦記) (16)
 ├反町ジャパン(全般) (24)
 ├吉田ジャパン (11)
 ├牧内ジャパン (1)
 ├城福ジャパン (2)
 ├池内ジャパン (2)
 ├布ジャパン (4)
 ├94ジャパン(吉武ジャパン) (6)
 ├96ジャパン(吉武ジャパン) (11)

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