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【浦和×清水】 ビッグクラブとしての使命 | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ 埼玉スタジアムでの首位攻防戦

この試合の前まで、2位の浦和との勝ち点の差が「5」の清水にとっては、上位を目指すには、勝ち点3が欲しい試合。浦和は、MF小野が怪我のため欠場、MFポンテもベンチスタートで、山田暢久がトップ下に入った。清水は、MF藤本とMF兵働が欠場で、苦しいメンバー構成になった。試合は、前半16分のワシントンのゴールを守りきった浦和が1対0で勝利した。

両チームとも、前線からの守備がしっかりしていて、コンパクトでレベルの高い攻防となった。

浦和は、右の平川と左の三都主という両ウイングバックのスピードを生かしたワイドな攻撃を披露した。これまでの浦和は、ポンテ・長谷部・小野とボールフォルダーが多かったが、この試合では、ポンテ&小野の代わりに山田&平川が入ったことで、長谷部のパスの出しどころが増えて、スムーズなボール回しが出来た。




■ ワシントンと三都主

決勝ゴールを挙げたワシントンは、ペナルティエリア内では無敵。スペースがなくても、リーチの長さを生かして、自分でスペースを生み出すことが出来る。ワシントンは決して「決定力」が高いわけではなく、この試合でも何度か決定機を逃していたが、1試合に1度は必ず大仕事をする。非常に頼りになる選手だ。ただし、現状では、ワシントンに負担がかかり過ぎている。故障を抱えているワシントンが、怪我で欠場という事態になると、一気に苦しくなる。

浦和で目立つのは、左サイドの三都主。三都主は、久しぶりに充実したシーズンを送っている。開幕前は東京Vから獲得した相馬にポジションを奪われるのではないかという懸念もあったが、安定したパフォーマンスで、見事に攻撃の核となった。総クロス数は、2位のドゥトラ(横浜)の実に1.5倍の本数。代表でサイドバックでプレーしたことで守備能力も少しづつ向上し、この試合では、かつての盟友の市川大祐を封じた。無理&無駄なプレーが少なくなって、判断が良くなった印象を受ける。

■ 躍動した長谷部

この試合では、長谷部のプレーは良かった。今シーズンは、いまひとつで消えてしまう試合も多かったが、得意の長距離ドリブルと、意表をつくスルーパスで、攻撃に変化をつけた。長谷部をボランチで使うのはもったいないという気がするが、プレーの幅を広げるという意味では、悪くはない。

右ウイングバックに入った平川は、クロスの精度が低く、チャンスには絡めなかったが、労を惜しまないアップダウンで、攻撃を幅を持たせた。とかく、三都主のいる左サイドに偏りがちな攻撃だが、この試合では、右サイドからの攻撃も目立った。

浦和の守備は、パーフェクトに近い。高さのある選手は闘莉王が対応して、スピードのある選手は坪井が対応するが、全くスキがない。この試合でも、チョ・ジェジン&マルキーニョスという、Jリーグ屈指の2トップ相手に、見事な対応を見せてゼロ封。ただし、闘莉王には、もう少し丁寧なフィードをしてほしい。リスキーなパスを前に送るのは悪くないが、落ち着いてパスを出せばチャンスにつながるかも、というシーンでミスが目立つ。

■ 響いた藤本と兵働の欠場

清水は、キープレーヤーの、藤本と兵働の欠場が痛かった。途中出場のアレシャンドレはまずまずだったが、スタメンで入ったMF高木純平とMF杉山浩太は、目立った活躍ができないままピッチを去った。選手層の薄さは、発展途上のチームには仕方ない部分もあるが、せっかくここまでいい順位に付けてきたのだから、最後まで上位についていって欲しいところだ。将来に期待の出来るメンバー構成だが、今シーズンと同じようなチャンスが来シーズンも訪れるとは限らない。

清水の選手の中で期待外れだったのが、FWチョ・ジェジン。高さもあって、体も強くていいセンターフォワ−ドだが、大事な試合で消えてしまうことが多い。MFの得点が多い清水だが、安定した戦いを続けていくには、FWのゴールは不可欠。奮起を望む。

■ ビッグクラブとしての使命

最後に、レッズのサッカーについて。この試合では、ポンテと小野がいなかったことで、比較的いいサッカーを見せたが、それでも、試合終了後に選手の口から、「内容が良くなかった。」という反省の声が聞こえてきたように、今シーズンは、決してそのタレント力に見合っただけのサッカーを見せていない。Jリーグの中でも、「浦和レッズ」、「鹿島アントラーズ」、「ジュビロ磐田」、「横浜Fマリノス」の4チームは別格であり、この4チームは勝つだけではなく、サッカー初心者でも面白いサッカーと感じるだけの試合をして、Jリーグのイメージアップに貢献しなくてはいけない。その点では、物足りない。

確かに、”安定感溢れる3バック”、”鈴木啓太と闘莉王の流動的なポジションチェンジ”、”三都主や田中達也が見せるドリブルの妙”など、見るべき点は少なくないが、チーム全員の意図が感じられる「流れるような展開からのゴール」があまり見られない。タレント性・選手達の向上心・大観衆のサポートがあれば、もっとダイナミックで、もっと面白いサッカーが出来るはず。ブッフバルト監督は、守備面では最高のトレーナーだが、攻撃面に関する引き出しはそれほど多くないようだ。結果が出ているだけに難しい判断となるが、チームのさらなるステップアップを目指すなら、シーズン終了後の監督交代という選択肢があってもいいと思う。




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2006/09/25 浦和レッズ トラックバック:0 コメント:0














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