■ 南米×欧州
やっぱり、欧州と南米のチームが対戦すると、”トヨタカップ”という雰囲気がする。決勝戦は、サンパウロ対リバプールのカード。
リバプールは、FWモリエンテスの1トップで、キューエル、ルイス・ガルシア、ジェラードが2列目に並ぶ布陣。サンパウロは、<3−5−2>のフォーメーション。右のウイングバックに入る、ブラジル代表のシシーニョがキープレーヤー。
立ち上がりから、決勝戦らしい、張り詰めた空気が漂う展開となった。重苦しいスタートでシュートチャンスの少ない展開となったが、先制したのはサンパウロ。前半27分、アロイージオの浮き球のパスから、ボランチのミネイロが裏に抜けてゴール。その直後のリバプールのルイス・ガルシアのヘッドがポストをたたく。
■ ブラジルのチームらしい技巧
アモローゾやシシーニョ、ロジェリオ・セリ、ジュニオールを除くと、ネームバリューでは劣るサンパウロだが、局面局面でのうまさはさすがブラジルのチームらしく、抜群にうまい。
前半34分には、左サイドのキューエルの突破から、中央のモリエンテスにクロスを送ると、そのこぼれ球をフリーのジェラードがシュートを放つも枠外。
リバプールで目立ったのは、ルイス・ガルシア。バルセロナ時代は、ベンチを暖める機会の多い単なるサイドアタッカーだったが、(ただし、当時から、スピードもテクニックもあって、めちゃめちゃうまかった)、イングランドに移籍して、得点力もある世界クラスのオールラウンドなアタッカーへ成長を遂げた。ドイツ大会では期待薄のスペイン代表だが、この選手を中心に据えれば、面白いチームになると思うが・・・。
■ 初代王者はサンパウロ
そして試合は後半に進む。後半7分の、ジェラードのフリーキックは、スピード、コースとも完璧だったが、ロジェリオ・セリがビッグセーブ。後半に入って、ジェラードが中央に進出するようになると、リバプールはいくらかチャンスを作れるようになる。後半16分には、ルイス・ガルシアのヘディングシュートが決まるが、これはオフサイド。その後、何度もセットプレーからチャンスを作るが、キッカーの精度が今ひとつで、得点は生まれず。
リバプールは、後半33分に、左サイドバックにリーセ、右サイドハーフにシナマを投入するも、これはやや遅い交代。後半40分には、201cmのクラウチを入れて、完全にパワープレーを始めるが、サンパウロのDFは集中を切らさずに無失点で、サンパウロが初代王者となった。
■ したたかなサンパウロ
リバプールは、完全にブレーキとなっていたキューエルを最後まで使い続けたこと、左サイドバックにリーセではなく、ワーノックを起用したこと、手詰まりの攻撃のなかで交代を使うのが遅かったことなど、ベニテス監督の采配には疑問が残った。
ただそれ以上に感じたのは、南米サッカーのしたたかさ。ブラジルやアルゼンチン、メキシコの選手は、ゲーム展開を読んで、プレーをするのがうまい。サンパウロFCは前回トヨタカップに出場したあと、代表クラスの選手が次々とヨーロッパのチームに移籍したが、それでも、一発勝負のトヨタカップでは、南米勢の健闘が光る。普段、厳しいリーグ戦を戦っていてタフに見えるリバプールの選手を前にしても、これだけの試合ができるサンパウロの選手には賞賛に値すると思う。
■ 世界への道筋はできたが・・・
さて、サンパウロが地球一のクラブになったことで、来年は世界中のすべてのクラブが”打倒サンパウロ”で立ち向かうことになる、という状況ならFIFAとしても興行的に楽なんだろうけど、全く状況はそうではない。真冬の時期の日本での開催、過密日程での試合、一部の試合での世界一決定戦とはいえない試合内容etc、問題は山積みだ。
日本のサッカーファンとしては、来シーズン、ガンバ大阪がアジアチャンピオンになって、世界クラブ選手権に出場してくれれば、観戦モチベーションも上がるが、そう簡単にはいかないだろう。多くの課題を残した大会だが、アジアチャンピオンになれば世界クラブ選手権への出場権が獲得できる、という道筋ができた点は評価したい。
やっぱり、欧州と南米のチームが対戦すると、”トヨタカップ”という雰囲気がする。決勝戦は、サンパウロ対リバプールのカード。
リバプールは、FWモリエンテスの1トップで、キューエル、ルイス・ガルシア、ジェラードが2列目に並ぶ布陣。サンパウロは、<3−5−2>のフォーメーション。右のウイングバックに入る、ブラジル代表のシシーニョがキープレーヤー。
立ち上がりから、決勝戦らしい、張り詰めた空気が漂う展開となった。重苦しいスタートでシュートチャンスの少ない展開となったが、先制したのはサンパウロ。前半27分、アロイージオの浮き球のパスから、ボランチのミネイロが裏に抜けてゴール。その直後のリバプールのルイス・ガルシアのヘッドがポストをたたく。
■ ブラジルのチームらしい技巧
アモローゾやシシーニョ、ロジェリオ・セリ、ジュニオールを除くと、ネームバリューでは劣るサンパウロだが、局面局面でのうまさはさすがブラジルのチームらしく、抜群にうまい。
前半34分には、左サイドのキューエルの突破から、中央のモリエンテスにクロスを送ると、そのこぼれ球をフリーのジェラードがシュートを放つも枠外。
リバプールで目立ったのは、ルイス・ガルシア。バルセロナ時代は、ベンチを暖める機会の多い単なるサイドアタッカーだったが、(ただし、当時から、スピードもテクニックもあって、めちゃめちゃうまかった)、イングランドに移籍して、得点力もある世界クラスのオールラウンドなアタッカーへ成長を遂げた。ドイツ大会では期待薄のスペイン代表だが、この選手を中心に据えれば、面白いチームになると思うが・・・。
■ 初代王者はサンパウロ
そして試合は後半に進む。後半7分の、ジェラードのフリーキックは、スピード、コースとも完璧だったが、ロジェリオ・セリがビッグセーブ。後半に入って、ジェラードが中央に進出するようになると、リバプールはいくらかチャンスを作れるようになる。後半16分には、ルイス・ガルシアのヘディングシュートが決まるが、これはオフサイド。その後、何度もセットプレーからチャンスを作るが、キッカーの精度が今ひとつで、得点は生まれず。
リバプールは、後半33分に、左サイドバックにリーセ、右サイドハーフにシナマを投入するも、これはやや遅い交代。後半40分には、201cmのクラウチを入れて、完全にパワープレーを始めるが、サンパウロのDFは集中を切らさずに無失点で、サンパウロが初代王者となった。
■ したたかなサンパウロ
リバプールは、完全にブレーキとなっていたキューエルを最後まで使い続けたこと、左サイドバックにリーセではなく、ワーノックを起用したこと、手詰まりの攻撃のなかで交代を使うのが遅かったことなど、ベニテス監督の采配には疑問が残った。
ただそれ以上に感じたのは、南米サッカーのしたたかさ。ブラジルやアルゼンチン、メキシコの選手は、ゲーム展開を読んで、プレーをするのがうまい。サンパウロFCは前回トヨタカップに出場したあと、代表クラスの選手が次々とヨーロッパのチームに移籍したが、それでも、一発勝負のトヨタカップでは、南米勢の健闘が光る。普段、厳しいリーグ戦を戦っていてタフに見えるリバプールの選手を前にしても、これだけの試合ができるサンパウロの選手には賞賛に値すると思う。
■ 世界への道筋はできたが・・・
さて、サンパウロが地球一のクラブになったことで、来年は世界中のすべてのクラブが”打倒サンパウロ”で立ち向かうことになる、という状況ならFIFAとしても興行的に楽なんだろうけど、全く状況はそうではない。真冬の時期の日本での開催、過密日程での試合、一部の試合での世界一決定戦とはいえない試合内容etc、問題は山積みだ。
日本のサッカーファンとしては、来シーズン、ガンバ大阪がアジアチャンピオンになって、世界クラブ選手権に出場してくれれば、観戦モチベーションも上がるが、そう簡単にはいかないだろう。多くの課題を残した大会だが、アジアチャンピオンになれば世界クラブ選手権への出場権が獲得できる、という道筋ができた点は評価したい。
