【大分×清水】 躍進する両チーム
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Jリーグ第19節、福岡・磐田・広島・甲府に勝利して4連勝中の清水エスパルスと、福岡・広島に勝利して2連勝中の大分トリニータが対戦。ともに、好調で上位進出を狙う。
前半は、アウェーの清水がボールを支配する。中盤から面白いようにパスがつながって、大分を押し込む。しかしながら、先制したのは大分。前半28分に、左SMFの根本のクロスをラファエルが折り返すと、フリーで走りこんだ高橋が決めて先制。しかし、すぐに清水が市川のグラウンダーのクロスをチョ・ジェジンが決めて同点。さらに、前半33分に、兵働のスルーパスから、枝村が決めて逆転。1対2のビハインドで前半を折り返した、大分はラファエルに代えて高松を投入すると、清水ペースが一転して、大分のペースに。後半17分に、再び根本のクロスから高橋が決めて同点。後半27分には、高松のパスを受けたエジミウソンが決めて逆転。しかしながら、後半29分に伊東のゴールが決まって3対3。ドローに終わった。
前半は、清水が素晴らしいサッカーを披露した。清水の試合を見るのは、7月29日の京都戦以来で、そのときは、あまりいい出来ではなかったので、余計に驚いた。とにかく、攻撃がスムーズで、チーム全員に”どうやって相手を崩すのか”という意図が浸透している。その意図とは、右SDFの市川の攻撃力を生かした右からの攻撃である。前半31分の同点ゴールはその典型的な形。右サイドのペナルティエリア付近でボールをもった藤本淳吾が抜群のタメで市川のオーバーラップを促すと、その市川に絶妙のヒールパス。ボールを受けた市川がフリーでクロスを送って、同点ゴールを演出した。
昨シーズンあたりから、ようやく復調の気配が見えていた市川。今シーズンは、一時期調子を落としていた時期もあったが、コンスタントにいいプレーを見せている。市川の魅力は、運動量もあるけれど、オーバーラップのタイミングの良さ。これは、もう天性のもの。クロスの精度はまだまだだけど、市川の攻撃参加が清水・好調の要因になっているのは間違いない。
この試合で4試合連続ゴールとなった、ボランチの枝村。この選手は、面白い。前半33分のゴールシーンは、攻撃的MFの兵働を追い越していって、相手ディフェンスラインの裏に飛び出して決めた見事なもの。ボランチながらあそこの位置にいてゴールに直結できる仕事が出来るのが、枝村の最大の魅力。なかなか、日本には、こういうタイプの選手がいなかっただけに、今後も期待したい。
前半は全く持ち味を発揮できなかった大分だが、清水の運動量が落ちた後半は、一転して試合の主導権を握った。ラファエルに代わって後半開始から投入された、CFの高松が起点となって両サイドを効果的に使えるようになった。
目立ったのは、やはり両サイド。右の高橋はこの試合で2ゴール。あまり、よく知らない選手だが、本来はフォワードの選手。突破できるタイプではないようだが、ゴール前に飛び込んで行って、シュートシーンに絡むのが持ち味なのだろうか?単なるサイドアタッカーではなく、ストライカーとしての素質を持つ選手であることは、この試合の2ゴールでよく分かった。
一方、左サイドの根本は、前半は対面した市川に翻弄されたが、後半は逆襲して、試合をコントロールした。突破力はそれほどないけれど、やはり、あの独特の軌道を描く左足のクロスは魅力的。ここ最近、マスコミでは、FW松橋がクローズアップされているが、大分でまず代表に呼ばれるべき選手は、根本だと思う。
正直に言って、大分トリニータのサッカーを見る機会があまりないので、よく分からないところが多いが、”シャムスカのサッカー”ってどういうものなのだろうか?この試合を見た限りは、エジミウソンとトゥーリオという安定したダブルボランチを基盤に、梅崎・根本・高橋・松橋といった小柄なアタッカーが、あまりポジションにとらわれることなく自由に動いて攻撃を仕掛ける印象が残ったが、本質はまだ分からない。大分トリニータは、非常に興味深いチームだ。
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