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■ Jリーグ元年

当サイトでは、毎年、恒例となっている「年間ベストゴール(2011年版)」を選ぼうと動画を探していたら、Jリーグ元年(1993年)のゴール集があった。見ていたら、なつかしい気持ちになったので、いまさらながら、Jリーグ元年のベストゴールを選んでみたいと思う。

この年は、鹿島アントラーズ、浦和レッドダイヤモンズ、ジェフユナイテッド市原、ヴェルディ川崎、横浜マリノス、横浜フリューゲルス、清水エスパルス、名古屋グランパスエイト、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島の計10チームが参加し、リーグ戦を戦った。ご存知のとおり、1stステージを制したのは鹿島アントラーズで、ジーコの愛弟子のアルシンドの活躍が光った。引き続いて行われた2ndステージは、スター軍団のヴェルディ川崎が清水エスパルスを振り切ってステージ優勝を飾ると、翌年1月に行われたチャンピオンシップも制して、初代のJリーグ王者に輝いた。

2ステージ制で、同じチームと年間4試合を戦った。したがって、各チームの年間試合数は「9*4=36試合」で、リーグ戦のトータルは180試合となる。開幕戦が行われたのは5月15日で、秋には、アメリカW杯の最終予選も行われたので、36試合制とはいえ、相当な過密日程で、水・土・水・土と、ほとんど休みなくリーグ戦が続いていった。しかも、引き分けがなくて、延長戦とPK戦があったので、今考えると、ハード過ぎるスケジュールで戦っていたことになる。

■ ファーストゴールはFWマイヤー

参考にした動画を見ると、ナビスコカップ戦のゴールもいくつか含まれているが、リーグ戦に限定すると、この年は、532ゴールが生まれている。Jリーグの1stゴールを決めたのは、ヴェルディ川崎のFWマイヤーで、横浜マリノスとの開幕戦で強烈なミドルシュートを決めて、Jリーグの歴史に名前を残した。

開幕節は、当時、黄金カードと呼ばれていたヴェルディ川崎と横浜マリノスの試合が土曜日に行われて、翌日の日曜日に残りの4試合が開催された。日曜日の試合でもっとも注目されたのは、名古屋グランパスのFWリネカーと鹿島アントラーズのMFジーコが直接対決したカシマスタジアムのゲームだったが、MFジーコがハットトリックの活躍を見せて、鹿島が5対0で勝利した。この敗戦が尾を引いたのか、その後、名古屋はずっとカシマスタジアムで勝つことができず、初めて勝利したのは2008年のことだった。(※ 15年に渡って勝利がなく、引き分けなしの22連敗を喫した。)

土曜日の試合は、横浜マリノスが2対1で勝利したが、ゴールを決めたのは、FWマイヤー、MFエバートン、FWディアスと、いずれも外国籍選手だったので、日本人選手にゴールは生まれなかった。よって、日曜日のサンフレッチェ広島とジェフ市原の試合で、開始早々に決まったMF風間八宏のゴールが、Jリーグでの日本人初ゴールとなった。結局、この試合は、後半37分にMF小島光顕がゴールを決めて、2対1でサンフレッチェ広島がジェフ市原を下している。

また、三ツ沢では横浜フリューゲルスと清水エスパルスが対戦し、横浜フリューゲルスが3対2で勝利している。横浜フリューゲルスの2点目のゴールを決めたのがアルゼンチン人のモネールで、GK真田のクリアミスを拾うと、無人のゴールに超・ロングシュートを決めて、サポーターに歓喜をもたらした。このゴールの後に飛び出したのが「モネールダンス」で、これが彼のトレードマークとなる。

日曜日に行われた試合で、唯一のナイトマッチとなったのが、万博競技場で行われたガンバ大阪と浦和レッズの試合で、前半29分に、現在、ヴィッセル神戸の監督をつとめているDF和田昌裕がゴールを決めて、ガンバ大阪が1対0で勝利した。当時のガンバ大阪の監督は伝説のストライカーの釜本邦茂だった。

■ 1993年のベストゴールは???

ということで、1993年のゴール集を見終えて、ベストゴールを選んでみたら、以下のようになった。(※ それぞれのゴールシーンの動画は下に貼っている。)




第10位 三浦知良 (ヴェルディ川崎)  vs 鹿島アントラーズ (#2)

 → 「Jリーグの申し子」と言われたFW三浦知は、Jリーグ元年は36試合に出場して20ゴールを挙げて、リーグMVPに選ばれている。さらには、日本代表の試合でもゴールを量産し、1993年はアジア年間最優秀選手にも選ばれている。飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、この年に決めたゴールの中で、もっとも難易度が高いゴールと思われるのが、鹿島戦で決めた直接フリーキックからのゴールで、利き足ではない左足でフリーキックを決めて周囲を驚かせた。もともと、左右両足で精度の高いキックを蹴ることのできる選手であるが、逆足でフリーキックを決められる選手は、世界中を探してもほとんどいない。




第09位 ディアス (横浜マリノス) vs 横浜フリューゲルス (#23)

 → 32試合で28ゴールを挙げた元アルゼンチンのFWディアスがJリーグの初代得点王に輝いたが、ディアスというと、トラップの巧みさが際立つプレーヤーだった。象徴的なゴールは「横浜ダービー」で決めた左足のゴールで、巧みなボールコントロールを見せて中央で起点を作ると、左サイドに展開した後、ゴール前に飛び出して、完璧なトラップから黄金の左足を振り抜いてネットを揺らして見せた。マラドーナとの確執があったため、アルゼンチン代表でプレーした時期は短かったが、ワールドクラスのストライカーであり、Jリーグのレベルを大きく超えていた選手であった。




第08位 永島昭浩 (ガンバ大阪)  vs 名古屋グランパス (#14)

 → 大型ストライカーとして期待されたFW永島は日本人離れしたルックスも相まって、スター性のある選手だった。Jリーグ元年は、32試合で12ゴールを決めているが、印象に残っているのは、ハットトリックを決めた名古屋グランパス戦(6月5日)で、これが日本人初のハットトリック達成となった。中でも、3点目の胸トラップからのダイレクトボレーは鮮やかで、ワールドクラスのゴールだった。関西サッカーの顔として期待されていた永島だったが、釜本監督と対立して、1年目のオフに清水エスパルスに電撃移籍するなど、多くの話題を振りまいた。




第07位 反町康治 (横浜フリューゲルス)  vs ヴェルディ川崎 (#26)

 → 加茂周監督が率いた横浜フリューゲルスは、MFエドゥー、FWアマリージャ、DFモネール、GK森敦彦ら個性的な選手を多く抱えていたが、「サラリーマン・Jリーガー」として話題になった横浜フリューゲルスのMF反町もその一人で、技巧派のミッドフィールダーとして鳴らした選手である。キャプテン翼に登場する反町一樹のモデルになったと言われているが、印象的なのはヴェルディ川崎戦のゴールシーンで、右サイドからのクロスに対して、いいタイミングでゴール前に入り込むと、左足のアウトサイドで鮮やかに合わせてネットを揺らした。




第06位 柱谷哲二 (ヴェルディ川崎)  vs ガンバ大阪 (#30)

 → 日本代表のキャプテンだった柱谷も、ヴェルディの黄金時代を支えた一人である。オフト監督時代の日本代表ではセンターバックでプレーすることがほとんどだったが、ボランチのポジションでも高いレベルでプレーすることができた。ファイタータイプの選手だったが、パス出しもできたので、頼りになる存在だったが、ガンバ大阪戦では意外な一面を見せた。ドリブルで駆け上がると、相手の警戒が緩いところをスルスルとすり抜けていって、見事なドリブルシュートを決めて見せた。闘将がドリブルで中央を突破してゴールを決めるとは、誰も予想できなかっただろう。ちなみに、#24に出てくる柱谷幸一(浦和レッズ)は実兄となる。




第05位 リトバルスキー (ジェフ市原)  vs 横浜マリノス (#42)

 → 「ジーコ、リネカー、リトバルスキー」の3人は、W杯でも大活躍した世界的なプレーヤーで、御三家と言われていたが、初年度に最も活躍したのはジェフ市原でプレーしたリトバルスキーで、軽快なステップのドリブルで相手ディフェンスを次々に切り裂いていった。さすがに全盛期のスピードはなかったが、Jリーグのディフェンダーは世界的なドリブラーにもて遊ばれて、翻弄されるシーンが目立ったが、中でも、現役の日本代表のDF井原をあっさりとかわして決めたマリノス戦でのドリブルシュートは印象的である。柔らかいドリブルは一見の価値がある。




第04位 アルシンド (鹿島アントラーズ)  vs 横浜マリノス (#10)

 → Jリーグ元年に人気者になったのが、鹿島アントラーズのFWアルシンドで、独特なヘアースタイルでアデランスのCMにも出演するなど、Jリーグブームを象徴する存在となった。ユニークなキャラクターで子供にも人気があったが、実力も一級品で、1年目は28試合で22ゴールを記録し、鹿島アントラーズの1stステージ優勝に大きく貢献した。抜群のスピードを生かしたドリブル突破が最大の武器だったが、セットプレーのキッカーとしても優秀で、たびたび、プレイスキックでネットを揺らした。中でも、横浜マリノス戦で決めたコーナーキックからの直接ゴールは、インパクト十分で、スローで見ると物凄い勢いで曲がっていることが分かる。




第03位 木村和司 (横浜マリノス) vs 浦和レッズ (#5)

 → 「ミスターマリノス」は、1993年・1994年と2年間、Jリーグでプレーしているが、怪我に泣かされて、トータルでは31試合で1ゴールに終わった。ただ、唯一のゴールは芸術的なゴールで、大きなインパクトを残したゴールでもある。巧みなボールコントロールでボールを受けると、味方とのワンツーを使って右サイドを突破し、少し前方に出ていた相手GKの頭上を越す鮮やかなループシュートを左のサイドネットに沈めて見せた。代名詞のフリーキックからのゴールではなかったが、技術力の高さを見せたきれいなシュートだった。




第02位 松田浩 (サンフレッチェ広島) vs ヴェルディ川崎 (#12)

 → ロングシュートのスペシャリストとして脚光を浴びたのは、現栃木SCの監督の松田浩で、得意の右足から放たれるシュートは相手チームの脅威となっていた。特に印象的なのが、ヴェルディ川崎戦で決めたゴールで、相手のクリアミスを拾って思い切ってシュートを放つと、地を這うような弾道のシュートとなってゴールに突き刺さった。しかも、ゴールに近づくにつれて、伸び上がってくるようなシュートで、相手GKはどうすることもできなかった。横浜マリノス戦(#13)でも、スーパーゴールを決めている。




第01位 マイヤー (ヴェルディ川崎)  vs 横浜マリノス (#44)

 → 「誰がファーストゴールを決めるのか?」について、試合前から興味の対象となっていたが、日本ではあまりなじみのないオランダ人ストライカーが強烈なシュートを決めて、ファーストゴールを決めてしまった。FW三浦知、MFラモス、MF木村など、当時のスター選手が「Jリーグ初ゴール」を決めると、おさまりもよかったが、よく分からない選手が決めたことで騒然となった。ファーストゴールを決めた選手ということで、今でも多くのサポーターの記憶に残っているが、FW三浦知とFW武田という日本屈指の2トップがいたこともあって、徐々にFWマイヤーの居場所はなくなって、わずかに11試合に出場して2ゴールを挙げただけで日本を去ることになった。




1993年 ゴール集 ①

 → ジーコ(#1) → 三浦知良(#2)→ ミューレル(#3) → ジョルジーニョ(#4) → 木村和司(#5) → ラモス(#6) → 澤登正朗(#7) → 礒貝洋光(#8) → ディアス(#9) → アルシンド(#10)



1993年 ゴール集 ②

 → 石井正忠(#11) → 松田浩(#12) → 松田浩(#13) → 永島昭浩(#14) → サントス(#15) → 越後和男(#16) → ファネンブルグ(#17) → ジーコ(#18) → 高木琢也(#19) → リトバルスキー(#20)



1993年 ゴール集 ③



1993年 ゴール集 ④

 → ジーコ(#21) → 影山雅永(#22) → ディアス(#23) → 柱谷幸一(#24) → カルロス(#25) → 反町康治(#26) → アマリージャ(#27)



1993年 ゴール集 ⑤

 → 北澤豪(#28) → 前田治(#29) → 柱谷哲二(#30) → 大榎克己(#31) → アルシンド(#32) → ベッチーニョ(#33) → 武田修宏(#34)



1993年 ゴール集 ⑥

 → 武田修宏(#35) → 前田治(#36) → 永島昭浩(#37) → 三浦文丈(#38) → 福田正博(#39) → 黒崎比差支(#40) → 山田隆裕(#41) → リトバルスキー(#42) → ラモス瑠偉&ビスマルク&武田修宏(#43)



1993年 ゴール集 ⑦

マイヤー(#44) → ジーコ(#45) → 風間八宏(#46) → ビスコンティ(#47) → リネカー(#48) → 三浦知良(#49) → カレカ(#50) → 武田修宏(#51) → ビスマルク(#52) → 北澤豪(#53) → 三浦知良(#54) → 三浦知良(#55) → 三浦知良(#56)





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 -----石原崇兆 (13)
 -----岩上祐三 (14)
 -----岩間雄大 (12)
 -----喜山康平 (8)
 -----シュミット・ダニエル (25)
 -----反町康治 (23)
 -----パウリーニョ (19)
 -----松田直樹 (15)
 -----宮阪政樹 (18)
 ├清水エスパルス (86)
 -----大前元紀 (15)
 -----川口尚紀 (19)
 -----北川航也 (17)
 -----白崎凌兵 (11)
 -----村田和哉 (14)
 ├ツエーゲン金沢 (10)
 -----山藤健太 (18)
 ├FC岐阜 (41)
 -----ラモス瑠偉(18)
 ├京都サンガ (92)
 -----岩崎悠人 (14)
 -----堀米勇輝 (20)
 ├セレッソ大阪 (247)
 -----柿谷曜一朗 (60)
 -----喜田陽 (8)
 -----キム・ジンヒョン (18)
 -----レヴィー・クルピ (20)
 -----杉本健勇 (24)
 -----玉田圭司 (22)
 -----フォルラン (22)
 -----丸岡満 (11)
 -----森島寛晃 (16)
 -----山口蛍 (55)
 ├ファジアーノ岡山 (57)
 -----岩政大樹(40)
 -----加地亮 (24)
 -----片山瑛一 (11)
 -----渡邊一仁 (11)
 ├レノファ山口 (27)
 -----岸田和人 (20)
 -----小池龍太 (12)
 -----庄司悦大 (18)
 ├徳島ヴォルティス (51)
 -----内田裕斗 (17)
 ├カマタマーレ讃岐 (10)
 -----我那覇和樹 (25)
 -----仲間隼斗 (9)
 ├愛媛FC (45)
 -----表原玄太 (8)
 -----河原和寿 (17)
 ├ギラヴァンツ北九州 (13)
 -----風間宏希 (15)
 -----小松塁 (17)
 ├V・ファーレン長崎 (14)
 -----坂井達弥 (9)
 -----佐藤洸一 (15)
 -----パク・ヒョンジン (4)
 -----永井龍 (21)
 ├ロアッソ熊本 (56)
 -----上村周平 (10)
 -----清武功暉 (21)
 -----齋藤恵太 (8)
 -----嶋田慎太郎 (12)
 -----平繁龍一 (12)
 -----巻誠一郎 (15)

【Division 3】
 ├ブラウブリッツ秋田 (12)
 ├福島ユナイテッド (8)
 ├栃木SC (32)
 ├長野パルセイロ (10)
 -----塩沢勝吾 (11)
 ├カターレ富山 (29)
 -----岸野靖之 (12)
 -----苔口卓也 (13)
 ├ガイナーレ鳥取 (10)
 ├大分トリニータ (49)
 ├FC琉球 (9)
 ├Jリーグ・アンダー22選抜 (6)

【日本代表】
 ├アギーレジャパン(観戦記) (4)
 ├アギーレジャパン(全般) (12)
 ├アギーレジャパン(採点) (2)
 ├関塚ジャパン(観戦記) (25)
 ├関塚ジャパン(全般) (36)
 ├なでしこジャパン(観戦記) (21)
 ├なでしこジャパン(全般) (9)
 ├鈴木ジャパン(U-19日本代表) (4)
 ├98ジャパン(U-16日本代表) (4)
 ├ザックジャパン(観戦記) (57)
 ├ザックジャパン(全般) (129)
 ├ザックジャパン(採点) (32)
 ├岡田ジャパン(観戦記) (40)
 ├岡田ジャパン(全般) (45)
 ├オシムジャパン(観戦記) (20)
 ├オシムジャパン(全般) (63)
 ├反町ジャパン(観戦記) (16)
 ├反町ジャパン(全般) (24)
 ├吉田ジャパン (11)
 ├牧内ジャパン (1)
 ├城福ジャパン (2)
 ├池内ジャパン (2)
 ├布ジャパン (4)
 ├94ジャパン(吉武ジャパン) (6)
 ├96ジャパン(吉武ジャパン) (11)

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