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【仙台×磐田】 ストッパーのDF加賀健一 2ゴールに絡む サッカーコラム J3 Plus+ 

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ホーム > ジュビロ磐田 > 【仙台×磐田】 ストッパーのDF加賀健一 2ゴールに絡む

【仙台×磐田】 ストッパーのDF加賀健一 2ゴールに絡む | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ 第11節

J1の第11節。3勝2分けのベガルタ仙台がジュビロ磐田と対戦。磐田は2勝1敗2分け。

ホームの仙台は<4-2-3-1>。GK林。DF菅井、鎌田、曹秉局、朴柱成。MF角田、高橋、関口、梁勇基、太田。FW赤嶺。 MF太田はリーグ戦で3ゴールを挙げている。DF朴柱成、FW赤嶺がスタメンに復帰。

対する磐田は<4-2-2-2>。GK川口。DF駒野、加賀、藤田、パク・チュホ。MF那須、小林、山本康、山田。FW山崎、前田。大卒ルーキーのMF山田が10節の山形戦でプロ初ゴールを決めている。FW山崎、MF山本康はU-22日本代表に選出されている。

■ 3対3のドロー

試合は開始4分にホームの仙台が先制する。MF梁勇基から左サイドのDF朴柱成にボールが渡ると、DF朴柱成が左足でクロス。これをファーサイドのDF菅井がヘッドで決めて先制する。さらに前半10分にもMF梁勇基のミドルパスからゴール前に残っていたDF曹秉局が頭で折り返すと、ゴール前のFW赤嶺がうまく足先で合わせて追加点を挙げる。磐田はなかなか形ができずに前半は無得点。2対0で仙台がリードして折り返す。

後半開始から磐田はMF那須のポジションを下げて3バックに変更。仙台も暑さのためかプレッシャーが弱まってきて勢いに陰りが見えてくる。膠着状態になりかけたが、磐田は後半13分に右サイドからDF加賀がクロスを上げて、MF山崎が頭ですらして裏に流れると、そのボールに追いついたDFパク・チュホがクロス。これをMF山田が合わせて1点を返す。さらに、その2分後にも、DF加賀のクロスを起点に、MF山崎が鮮やかなミドルシュートを決めて同点に追いつく。FW山崎も2試合連続ゴールとなった。

その後は、足の止まった仙台に対して、磐田がボールを持って攻め込むが、後半43分に仙台が勝ち越しに成功する。左サイドのDF朴柱成がフリーでクロスを上げると、ゴール前に上がっていたMF角田がヘディングで決めて3対2と、またもやリードを奪う。

しかし、諦めない磐田は、後半ロスタイムに、GK川口のロングキックを仙台がクリアしきれずにゴール前に流れたボールを、途中出場のFW金園がうまく足を出してゴール。土壇場で3対3に追いつく。結局、試合はそのまま終了。勝ち点「1」を分け合った。

■ 2試合連続でロスタイムに失点

Jリーグ再開後、3連勝スタートとなった仙台であるが、10節のC大阪、11節の磐田戦と2試合連続でロスタイムにゴールを奪われてドロー。またしても勝ち点を失ってしまった。それでも、トータルで3勝3分けと十分な結果を残しているが、ともに、あと一歩の試合だったので、悔やまれるところである。

10節のC大阪戦は、ロスタイムにキープすればよかった場面で、途中出場のMF松下が直接フリーキックを蹴って相手ボールになったことが、失点のきっかけになったが、この試合は、何でもないゴールキックを処理しきれなかったDF鎌田のミスが招いた失点となった。

「試合の締めくくり方がうまくない。」というのは、J2時代から、たびたび話題になっていたことで、手倉森監督の交代カードの切り方のまずさも指摘されたことがあるが、ただ、この試合に関しては、交代カードも残っておらず、手倉森監督もどうしようもなかった。

■ 疲れも見えるイレブン

震災の後、3連勝して、東北に明るい話題を提供してきた仙台であるが、リーグが再開して1ヶ月ほど経って、やや疲れも見えてきている。

DF菅井、MF高橋の二人が、後半の早い時間に足を攣って交代したが、スタミナのある二人が早い時間に足を攣ってしまうというのも、普通では考えにくいことで、相当に疲労がたまっているのか?とも思われる。交代カードを足が攣った選手の交代で費やしてしまったことも、逃げ切れなかった要因となった。

京都サンガから移籍してきた元日本代表のFW柳沢がそろそろ戻ってきそうだ、という情報もあるが、FWマルキーニョスは退団し、MF太田も無理をさせられない状況ということで、長丁場を戦うには厳しい状況になってきている。肉体的にも、精神的にも、つらくなってくる時期で、仙台は、毎年、スタートダッシュは悪くないが、暑くなってくると勢いを失う傾向にあるが、リフレッシュして、次の「みちのくダービー」に備えてもらいたいところである。

■ ルーキーのFW金園が同点ゴール

一方の磐田は、前半はサッパリの出来で、挽回のチャンスはないかと思われたが、後半の開始から3バックに変更したことがきっかけとなって2点差を追いつき、再び、リードされたが、ロスタイムに追いつき、ドローに持ち込んだ。

ロスタイムに同点ゴールを決めたのは、ルーキーのFW金園で、先日のサンフレッチェ広島戦でも同点ゴールを決めており「2ゴール目」となるが、ゴール前の際どいところにも突っ込んでいけるのが魅力である。身体能力も高そうで、最近では少なくなっている「武闘派のストライカー」である。

磐田は1点目のゴールを決めたのも大卒ルーキーのMF山田で、MF山田も2ゴール目となったが、ボランチに定着しているMF小林を含めて、ルーキートリオが期待以上の活躍を見せている。MF上田、FW成岡、MF松浦らがいなくなって、チームの台所事情が厳しくなっていたが、その穴を感じさせない活躍を見せている。ここ数年、「世代交代」というのがキーワードになっていたが、五輪代表のMF山崎、MF山本康、DF本田もいて、チームは一気に若返ってきている。

■ 3バックへの変更

磐田は、3バックに変更することで、「サイドのDF駒野とDFパク・チュホのポジションを高くしたい。」と考えていたはずであるが、両サイドだけでなく、右ストッパーのDF加賀もいい具合に攻撃に参加できるようになって、DF加賀の攻撃参加から2つのゴールが生まれた。

DF加賀は2005年、2006年とコンサドーレ札幌でプレーしたが、2006年は44試合で4ゴールをマーク。当時のコンサドーレ札幌の監督も柳下監督で、DF加賀、DF池内、DF曽田ら攻撃的なセンターバックを擁しており、センターバックの攻撃参加やセットプレーからのゴールがチームの武器だった。

2007年に磐田に戻ってからは、右サイドバックでプレーすることが多くなったが、2008年にDF駒野が移籍してきたことで出場機会も減って、最近はセンターバックでの起用が増えていた。そのため、攻撃力を発揮できなくなっていたが、3バックのストッパーになると、「攻撃力」を発揮しやすいようで、後半に3バックになって右のストッパーになってからは、札幌時代によく見たプレーが頻発した。

3バックは、あくまでもオプションだと思われるが、MF山田もサイドよりも中央でプレーした方がやりやすそうで、今のメンバーを考えると、「3バックをメインで戦っても面白そう。」と思えるほど、マッチしたシステムである。


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