■ サッカーを見るときに注意したい8つのポイント
先日、サッカーにあまりなじみの無い人に、分かりやすく、出来るだけ簡単にサッカーを伝えるために、『サッカーを見るときに注意したい8つのポイント』というエントリーを書くことを思いついた。
構想を思いついただけで、まだ、8つのポイントを挙げる事が出来ていないので、エントリーとしてまとめることは出来ていないが、例えば、
「サイドで数的優位を作ろうとするサイド攻撃重視のサッカーは、必ずしもゴールに近づくとは限らない。むしろ、逆である。」
とか。
「ゴールを必要としているチームが、後半途中で攻撃的な選手ではなく、守備的な選手を投入するのは、むしろ、チーム全体を攻撃的にするためのスイッチである。」
とか。
ということで、基本的には、試合の流れをどう読むのかについて、出来るだけ簡単にポイントを挙げていきたいのであるが、なかなか難しい。そういった状況の中で、もう1つ思いついたことを挙げると、
「サッカーは相手チームよりも多くの決定機を作ったチームが勝利に近づくスポーツである。」
という内容である。試合のどちらが優勢なのかは、決定的の回数を数える事で、ある程度、理解することが出来ると思う。
■ 確率論
以前、統計をとったところ、Jリーグの場合、だいたい、決定機がゴールにまで結びつく確率は、1/3(33.3%)であることが分かった。
【関連記事】 → 0724 2007/09/08 本当に「決定力不足」なのか?
したがって、1試合に6度の決定的なチャンスを作ったとすると、(計算があっていれば、)単純な確率論でいうと、以下の表のようになる。
こう見ると、6回の決定機を作りながら 1度もゴールに結びつかない確率も、「8.78%」とかなりの高確率であることが分かる。
あまり、確率の話をしていても仕方がないので、以下で、J1(11節まで)とJ2の(14節まで)の各クラブの決定機の回数(決定機を作った回数)と被決定的の回数(決定機を作られた回数)を取り出してみる。(参考:サッカーダイジェスト)
こう見てみると、だいたい、決定機の回数が被決定機の回数を大きく上回るチームがリーグ戦の成績でも上位にきていることが分かる。が、よく見ると、1つ、おかしなチームがある。反町康治監督率いる湘南ベルマーレである。
湘南の14節までの成績は、11勝2敗1分け。リーグ首位を走っていたが、被決定機の回数が決定機の回数を上回っていて、被決定機の数は東京Vに次いでリーグワースト2。とても首位を走るチームの数字とは思えない。
■ 矛盾する理由
こういった不可解な事象の理由を考えていくのが面白いところであるが、確かに、思い出してみると、湘南は順位的には上位でありながら、これまでのところ、危ない試合も少なくない。実際、下位チームを相手にしても、ヒヤッとさせられるシーンが少なくないのである。
「運がいいだけ。」というのも1つの答えといえる。したがって、「運に助けられているので、今後、運が尽きれば上位争いから外れて行くのでは・・・。」という推測を立てることも可能である。また、当然、「GK野澤のパフォーマンスが極めて優れているので、スーパーセーブで彼が数多くのピンチを救っているから。」というのも1つの答えになり得る。ここまで全試合で湘南のゴールを守っているGK野澤のパフォーマンスが素晴らしいということは、言うまでもない。
3つ目に挙げたいのは、以下の理由である。
それは、「湘南の選手たちは相手の決定的なチャンスの場面でも最後まで諦めずに体を投げ出してシュートを防ぐ努力をしていて、その結果として、相手のミスを誘ったりGKがセーブしやすい状況を作っているから。」ということである。よって、数字で残る(見掛け上の)被決定機の回数からイメージされるよりも失点数はずっと少なく、安定した成績を残している、と考えられる。
チーム全体で戦う姿勢であったり、最後まで諦めない気持ちであったり、いわゆる『精神論』に分類されるものは、とかく軽視されがちであるが、わずかな部分で勝つか、負けるかを左右する瀬戸際のシーンでは、如何にタフに戦えるか、ガンバレるか?ガンバレないのか?、精神的な強さが求められることは少なくない。
決して華やかなサッカーではないが、前評判を覆して快進撃を続ける湘南ベルマーレの躍進の理由は、そういったひたむきな姿勢にもあるのではないかと感じるのである。そして、そういった姿勢は、言葉で言うのは簡単であるが、徹底させるのはなかなか難しいものでもある。
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先日、サッカーにあまりなじみの無い人に、分かりやすく、出来るだけ簡単にサッカーを伝えるために、『サッカーを見るときに注意したい8つのポイント』というエントリーを書くことを思いついた。
構想を思いついただけで、まだ、8つのポイントを挙げる事が出来ていないので、エントリーとしてまとめることは出来ていないが、例えば、
「サイドで数的優位を作ろうとするサイド攻撃重視のサッカーは、必ずしもゴールに近づくとは限らない。むしろ、逆である。」
とか。
「ゴールを必要としているチームが、後半途中で攻撃的な選手ではなく、守備的な選手を投入するのは、むしろ、チーム全体を攻撃的にするためのスイッチである。」
とか。
ということで、基本的には、試合の流れをどう読むのかについて、出来るだけ簡単にポイントを挙げていきたいのであるが、なかなか難しい。そういった状況の中で、もう1つ思いついたことを挙げると、
「サッカーは相手チームよりも多くの決定機を作ったチームが勝利に近づくスポーツである。」
という内容である。試合のどちらが優勢なのかは、決定的の回数を数える事で、ある程度、理解することが出来ると思う。
■ 確率論
以前、統計をとったところ、Jリーグの場合、だいたい、決定機がゴールにまで結びつく確率は、1/3(33.3%)であることが分かった。
【関連記事】 → 0724 2007/09/08 本当に「決定力不足」なのか?
したがって、1試合に6度の決定的なチャンスを作ったとすると、(計算があっていれば、)単純な確率論でいうと、以下の表のようになる。
こう見ると、6回の決定機を作りながら 1度もゴールに結びつかない確率も、「8.78%」とかなりの高確率であることが分かる。
| ゴール数/決定機の回数 | 左の事象がおこる確率 |
| 0/6 | 8.78% |
| 1/6 | 26.34% |
| 2/6 | 32.92% |
| 3/6 | 21.95% |
| 4/6 | 8.23% |
| 5/6 | 1.65% |
| 6/6 | 0.14% |
あまり、確率の話をしていても仕方がないので、以下で、J1(11節まで)とJ2の(14節まで)の各クラブの決定機の回数(決定機を作った回数)と被決定的の回数(決定機を作られた回数)を取り出してみる。(参考:サッカーダイジェスト)
| 決定機 | 被決定機 | |
| 浦和 | 61 | 32 |
| G大阪 | 61 | 38 |
| 広島 | 61 | 42 |
| 磐田 | 53 | 38 |
| 横浜FM | 51 | 49 |
| FC東京 | 50 | 47 |
| 鹿島 | 48 | 27 |
| 新潟 | 48 | 46 |
| 川崎F | 47 | 33 |
| 柏 | 46 | 61 |
| 神戸 | 44 | 59 |
| 清水 | 42 | 52 |
| 名古屋 | 39 | 45 |
| 大宮 | 39 | 54 |
| 山形 | 38 | 38 |
| 千葉 | 35 | 49 |
| 京都 | 34 | 58 |
| 大分 | 30 | 59 |
| 決定機 | 被決定機 | |
| C大阪 | 115 | 60 |
| 仙台 | 95 | 63 |
| 湘南 | 82 | 88 |
| 甲府 | 78 | 59 |
| 水戸 | 72 | 62 |
| 愛媛 | 67 | 64 |
| 札幌 | 66 | 48 |
| 草津 | 64 | 71 |
| 鳥栖 | 63 | 60 |
| 熊本 | 62 | 75 |
| 岡山 | 61 | 72 |
| 富山 | 61 | 60 |
| 福岡 | 58 | 75 |
| 栃木 | 58 | 71 |
| 東京V | 58 | 93 |
| 岐阜 | 51 | 60 |
| 横浜FC | 50 | 74 |
| 徳島 | 45 | 50 |
こう見てみると、だいたい、決定機の回数が被決定機の回数を大きく上回るチームがリーグ戦の成績でも上位にきていることが分かる。が、よく見ると、1つ、おかしなチームがある。反町康治監督率いる湘南ベルマーレである。
湘南の14節までの成績は、11勝2敗1分け。リーグ首位を走っていたが、被決定機の回数が決定機の回数を上回っていて、被決定機の数は東京Vに次いでリーグワースト2。とても首位を走るチームの数字とは思えない。
■ 矛盾する理由
こういった不可解な事象の理由を考えていくのが面白いところであるが、確かに、思い出してみると、湘南は順位的には上位でありながら、これまでのところ、危ない試合も少なくない。実際、下位チームを相手にしても、ヒヤッとさせられるシーンが少なくないのである。
「運がいいだけ。」というのも1つの答えといえる。したがって、「運に助けられているので、今後、運が尽きれば上位争いから外れて行くのでは・・・。」という推測を立てることも可能である。また、当然、「GK野澤のパフォーマンスが極めて優れているので、スーパーセーブで彼が数多くのピンチを救っているから。」というのも1つの答えになり得る。ここまで全試合で湘南のゴールを守っているGK野澤のパフォーマンスが素晴らしいということは、言うまでもない。
3つ目に挙げたいのは、以下の理由である。
それは、「湘南の選手たちは相手の決定的なチャンスの場面でも最後まで諦めずに体を投げ出してシュートを防ぐ努力をしていて、その結果として、相手のミスを誘ったりGKがセーブしやすい状況を作っているから。」ということである。よって、数字で残る(見掛け上の)被決定機の回数からイメージされるよりも失点数はずっと少なく、安定した成績を残している、と考えられる。
チーム全体で戦う姿勢であったり、最後まで諦めない気持ちであったり、いわゆる『精神論』に分類されるものは、とかく軽視されがちであるが、わずかな部分で勝つか、負けるかを左右する瀬戸際のシーンでは、如何にタフに戦えるか、ガンバレるか?ガンバレないのか?、精神的な強さが求められることは少なくない。
決して華やかなサッカーではないが、前評判を覆して快進撃を続ける湘南ベルマーレの躍進の理由は、そういったひたむきな姿勢にもあるのではないかと感じるのである。そして、そういった姿勢は、言葉で言うのは簡単であるが、徹底させるのはなかなか難しいものでもある。
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