【FC東京×新潟】 羽生直剛の活かし方
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2008年12月03日
■ ACLを目指して・・・
前日の試合で首位の鹿島アントラーズがジュビロ磐田に1対0で勝利したため、優勝の可能性がなくなったFC東京。しかしながら、ACL出場権獲得を目指して戦い続ける必要がある。3位以内に与えられるACL出場権を争う上位陣がそろって勝利しているため、落とせない試合である。
システムは<4-4-3>。GK塩田。DF長友、茂庭、佐原、金澤。MF今野、羽生、エメルソン。FW石川、平山、カボレ。MF梶山は出場停止で代役はMFエメルソン。FW赤嶺はベンチスタート。
一方の新潟は<4-4-2>。GK北野。DF内田、千代反田、海本、松尾。MF本間、千葉、マルシオ・リシャルデス、松下。FW田中亜、矢野。FWアレッサンドロは出場停止である。
■ 決められなかった新潟
試合はほぼイーブンの展開ながら、チャンスの数と質ではアウェーの新潟が上回った。前半からMF松下の素晴らしい右足のキックから、数度の決定機をつかむ。しかしながら、FC東京のGK塩田が好セーブを見せて失点を許さない。
0対0で迎えた後半開始からFC東京はMFエメルソンに代えてMF大竹を投入。さらに後半30分にFW赤嶺をピッチに送り出す。すると、後半38分にMF大竹のCKからFW赤嶺がファーサイドから難易度の高い見事なヘディングシュートを決めて先制に成功。そのまま1対0で逃げ切って5位に浮上。最終節に2位に滑り込む可能性を残した。
■ つかんだ勝ち点「3」
FC東京は難しい展開となったが、FW赤嶺の起死回生のゴールでリードを奪うと、GK塩田を中心に守り切って、またもや、夢のACLに一歩、近づいた。終盤まで「ゼロ-ゼロ」の展開は、昨シーズンまでのFC東京の状態を考えると、相手に根負けして敗れるケースが多かったが、今シーズンは一味違っているというところを見せつけた。
決勝ゴールのFW赤嶺は、これで、今シーズンは12ゴール目。ここ5試合ノーゴールでやや調子を落としていたが、巡ってきたチャンスでしっかりとゴールをマークした。
FW平山やFWカボレと比べるとゴール以外の部分での貢献が低いと言われるFW赤嶺だが、この試合はシュートシーン以外のプレーも非常に良くて、相手に怖さを与え続けた。
■ エメルソンの起用
MF梶山が出場停止ということでMFエメルソンが29節以来のスタメン出場を飾ったが、前半からパスミスが多く、リズムを崩す要因となった。前半のみで交代させられたのも文句が言えない出来だった。
MFエメルソンという選手は経験も豊富で、運動量も機動力もある好選手である。ただ、無理なプレーを選択することが多く、相手にカウンターのチャンスを与えてしまうような不用意なミスが多い。
城福監督は辛抱強くMFエメルソンを起用し続けているが、ここ最近は、早い時間にピッチを去ることが多い。非常に能力のある選手だけに、このまま埋もれてしまうには惜しい存在である。
■ 羽生直剛の活かし方
一方で、この試合のMF羽生の出来は良かった。MF梶山が不在だったことが、MF羽生に対してはいい影響を与えたのかもしれない。うまく中盤の底に顔を出してボールを引き出し、攻撃にリズムを与えた。
ただ、シーズントータルで見ると、本人としてはかなり不本意なものに終わってしまったのではない化と推測する。33節終了時点で、26試合に出場して1ゴールのみ。シュート数もわずかに22本である。ジェフ千葉では2006年に7ゴール、2007年に6ゴールとゴールに直結する働きを見せていただけに、物足りない数字と内容に終わっていることは間違いない。
もちろん、千葉時代とはポジションが変わっていて、与えられる役割も違っている。MF羽生の左腕に巻かれる腕章を見れば分かるように、チームメイトや監督から寄せられる信頼は大きいことに疑いようは無い。ただ、だからこそ、もっとMF羽生が活きるサッカーが出来ても良かった。今シーズン監督に就任し、比較的、スムーズにチーム作りが進んでいった城福監督にとって、唯一の心残りが羽生の扱い方ではなかっただろうか。
シーズン前の段階では、城福監督の目指すサッカーとMF羽生のプレースタイルはうまくマッチするのではないかと思っていた。が、なかなかサッカーは難しいもので、想定通りにはいかない。ジェフ千葉時代のMF羽生は、それこそ、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、全力を出し切ったことを示すようにピッチに倒れこんでしまうことが多かったが、FC東京では、力を余らせたまま、ホイッスルを聞いてしまっているような状態である。
シーズンが終わろうとしている中、「MF羽生という選手はもっと出来る選手では無かったのか」と、FC東京に関わる人々の多くはそう思っているだろう。来シーズンはリベンジのシーズンである。
おそらく、ベースになるメンバーは来シーズンもほとんど変わらないだろう。だからこそ、2年目を迎える城福監督とMF羽生直剛がどういう融合を見せるのか、楽しみでもある。この部分が、来シーズンのFC東京の大きな「ノビシロ」である。
■ ゴールキーパー塩田仁史
FW赤嶺と並んでFC東京の勝利の立役者となったのが、GK塩田。GK土肥が移籍し、ようやく今シーズンから正ゴールキーパーにおさまったGK塩田がチームを落ち着かせる上で、大きな役目を果たしている。
がっちりした体格で、機敏さという意味では他のJ1のトップレベルのキーパーに見劣りするが、キーパーにとって何よりも大切なプレーの安定感があって、醸しだす全体的なムードがチームに好影響を与える。GKは好みの部分が大きいので監督の考え次第であるが、十分に日本代表に選出されてもおかしくない経験と実力を備えるようになった。
■ 決定機を逃し続けた新潟
一方の新潟は悪い出来では無かった。ただ、FWアレッサンドロを欠いたアタッカー陣は、非常にゴールが遠かった。他チームの状況を考えるとドローでも良かったが、FW赤嶺に決勝ゴールを奪われてしまった。
この日はFW田中亜が先発起用されたが、決定機を逃すなどベンチの期待にこたえることは出来なかった。新潟のスタメンはしっかりと固定されており、特に攻撃陣はアクシデントが無い限り、ほぼ同じメンバーがスタメンを飾る。
これは悪いことでは無いが、この順位のチームにしては、固定化され過ぎていて、例えば、FW河原やFW田中亜といったレベルの選手でさえ、スタメンを飾ることは少なくて、今シーズン、FW河原は3試合、FW田中は9試合しかスタメン出場が無い。思うように戦力を上積み出来ていない点は、鈴木淳監督を評価する上で、大きなマイナスポイントとなる。
前日の試合で首位の鹿島アントラーズがジュビロ磐田に1対0で勝利したため、優勝の可能性がなくなったFC東京。しかしながら、ACL出場権獲得を目指して戦い続ける必要がある。3位以内に与えられるACL出場権を争う上位陣がそろって勝利しているため、落とせない試合である。
システムは<4-4-3>。GK塩田。DF長友、茂庭、佐原、金澤。MF今野、羽生、エメルソン。FW石川、平山、カボレ。MF梶山は出場停止で代役はMFエメルソン。FW赤嶺はベンチスタート。
一方の新潟は<4-4-2>。GK北野。DF内田、千代反田、海本、松尾。MF本間、千葉、マルシオ・リシャルデス、松下。FW田中亜、矢野。FWアレッサンドロは出場停止である。
■ 決められなかった新潟
試合はほぼイーブンの展開ながら、チャンスの数と質ではアウェーの新潟が上回った。前半からMF松下の素晴らしい右足のキックから、数度の決定機をつかむ。しかしながら、FC東京のGK塩田が好セーブを見せて失点を許さない。
0対0で迎えた後半開始からFC東京はMFエメルソンに代えてMF大竹を投入。さらに後半30分にFW赤嶺をピッチに送り出す。すると、後半38分にMF大竹のCKからFW赤嶺がファーサイドから難易度の高い見事なヘディングシュートを決めて先制に成功。そのまま1対0で逃げ切って5位に浮上。最終節に2位に滑り込む可能性を残した。
■ つかんだ勝ち点「3」
FC東京は難しい展開となったが、FW赤嶺の起死回生のゴールでリードを奪うと、GK塩田を中心に守り切って、またもや、夢のACLに一歩、近づいた。終盤まで「ゼロ-ゼロ」の展開は、昨シーズンまでのFC東京の状態を考えると、相手に根負けして敗れるケースが多かったが、今シーズンは一味違っているというところを見せつけた。
決勝ゴールのFW赤嶺は、これで、今シーズンは12ゴール目。ここ5試合ノーゴールでやや調子を落としていたが、巡ってきたチャンスでしっかりとゴールをマークした。
FW平山やFWカボレと比べるとゴール以外の部分での貢献が低いと言われるFW赤嶺だが、この試合はシュートシーン以外のプレーも非常に良くて、相手に怖さを与え続けた。
■ エメルソンの起用
MF梶山が出場停止ということでMFエメルソンが29節以来のスタメン出場を飾ったが、前半からパスミスが多く、リズムを崩す要因となった。前半のみで交代させられたのも文句が言えない出来だった。
MFエメルソンという選手は経験も豊富で、運動量も機動力もある好選手である。ただ、無理なプレーを選択することが多く、相手にカウンターのチャンスを与えてしまうような不用意なミスが多い。
城福監督は辛抱強くMFエメルソンを起用し続けているが、ここ最近は、早い時間にピッチを去ることが多い。非常に能力のある選手だけに、このまま埋もれてしまうには惜しい存在である。
■ 羽生直剛の活かし方
一方で、この試合のMF羽生の出来は良かった。MF梶山が不在だったことが、MF羽生に対してはいい影響を与えたのかもしれない。うまく中盤の底に顔を出してボールを引き出し、攻撃にリズムを与えた。
ただ、シーズントータルで見ると、本人としてはかなり不本意なものに終わってしまったのではない化と推測する。33節終了時点で、26試合に出場して1ゴールのみ。シュート数もわずかに22本である。ジェフ千葉では2006年に7ゴール、2007年に6ゴールとゴールに直結する働きを見せていただけに、物足りない数字と内容に終わっていることは間違いない。
もちろん、千葉時代とはポジションが変わっていて、与えられる役割も違っている。MF羽生の左腕に巻かれる腕章を見れば分かるように、チームメイトや監督から寄せられる信頼は大きいことに疑いようは無い。ただ、だからこそ、もっとMF羽生が活きるサッカーが出来ても良かった。今シーズン監督に就任し、比較的、スムーズにチーム作りが進んでいった城福監督にとって、唯一の心残りが羽生の扱い方ではなかっただろうか。
シーズン前の段階では、城福監督の目指すサッカーとMF羽生のプレースタイルはうまくマッチするのではないかと思っていた。が、なかなかサッカーは難しいもので、想定通りにはいかない。ジェフ千葉時代のMF羽生は、それこそ、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、全力を出し切ったことを示すようにピッチに倒れこんでしまうことが多かったが、FC東京では、力を余らせたまま、ホイッスルを聞いてしまっているような状態である。
シーズンが終わろうとしている中、「MF羽生という選手はもっと出来る選手では無かったのか」と、FC東京に関わる人々の多くはそう思っているだろう。来シーズンはリベンジのシーズンである。
おそらく、ベースになるメンバーは来シーズンもほとんど変わらないだろう。だからこそ、2年目を迎える城福監督とMF羽生直剛がどういう融合を見せるのか、楽しみでもある。この部分が、来シーズンのFC東京の大きな「ノビシロ」である。
■ ゴールキーパー塩田仁史
FW赤嶺と並んでFC東京の勝利の立役者となったのが、GK塩田。GK土肥が移籍し、ようやく今シーズンから正ゴールキーパーにおさまったGK塩田がチームを落ち着かせる上で、大きな役目を果たしている。
がっちりした体格で、機敏さという意味では他のJ1のトップレベルのキーパーに見劣りするが、キーパーにとって何よりも大切なプレーの安定感があって、醸しだす全体的なムードがチームに好影響を与える。GKは好みの部分が大きいので監督の考え次第であるが、十分に日本代表に選出されてもおかしくない経験と実力を備えるようになった。
■ 決定機を逃し続けた新潟
一方の新潟は悪い出来では無かった。ただ、FWアレッサンドロを欠いたアタッカー陣は、非常にゴールが遠かった。他チームの状況を考えるとドローでも良かったが、FW赤嶺に決勝ゴールを奪われてしまった。
この日はFW田中亜が先発起用されたが、決定機を逃すなどベンチの期待にこたえることは出来なかった。新潟のスタメンはしっかりと固定されており、特に攻撃陣はアクシデントが無い限り、ほぼ同じメンバーがスタメンを飾る。
これは悪いことでは無いが、この順位のチームにしては、固定化され過ぎていて、例えば、FW河原やFW田中亜といったレベルの選手でさえ、スタメンを飾ることは少なくて、今シーズン、FW河原は3試合、FW田中は9試合しかスタメン出場が無い。思うように戦力を上積み出来ていない点は、鈴木淳監督を評価する上で、大きなマイナスポイントとなる。

川口よりはいい素材だと思います。
しかしFC東京には権田や廣永などいますし…どうなるかは分かりません。