レジェンド・オブ・スターズを観て (名古屋グランパス編)
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2008年10月29日
【DVD】

名古屋グランパス レジェンド・オブ・スターズ
【内容】
1993年の開幕から、2008年で満15年目を迎えたJリーグ。なかでも、開幕から熱い戦いを繰り広げてきた"オリジナル10クラブ"は、日本サッカーのレベルアップとJリーグの発展に大きく寄与し、今日までの礎を築いたとして、多くのサポーターに愛され続けている。
本作は、"オリジナル10クラブ"の黎明期を支え、勝利のために戦った選手たちの勇姿と足跡を収録した特別企画作品。「名古屋グランパス」にスポットを当てた本作では、ストイコビッチや小倉隆史、ハーフナー・ディド、浅野哲也、トーレス、小川誠一などの好プレーが楽しめる。独占インタビューと対談で初めて明かされる数々の秘話を、貴重な映像を交えて収録。
【感想】
143分という短い時間の中で、15年間のクラブの歴史を満遍なく振り返るというのは無理な話。ということで、本作はアーセン・ベンゲル監督時代をフィーチャーし、1995-1996年あたりに活躍した選手が中心となって登場する。
はじめに登場するのは、FWストイコビッチ。現チームの監督であるピクシーは、名古屋に入団した理由やベンゲル監督就任時の秘話を流暢な英語で語っている。2人目に登場するのが、FW小倉隆史。その後、GKハーフナー・ディド、MF浅野哲也、DFトーレスと続き、最後は、GK伊藤裕二、DF飯島寿久、DF小川誠一のトリオの対談で締めくくられる。
良かった点として挙げられるのは、レジェンドたちをまとめて紹介するのではなく、1人ずつ、チーム加入から退団(引退)までを、時系列に沿って、ピックアップしていることである。FWストイコビッチとFW小倉の2人は、それぞれに20分強の時間が与えられていて、特にクローズアップされている。彼らは、現在の視点をもって当時を振り返っており、自然と引き込まれる。
残念だったのは、高校の歴史の授業並みに、近世の歴史が排除されていたことである。FWウェズレイやFWバスティッチ、MF山口素弘といった戦士たちに、全く、言及されていないあたり、バランスの悪さを感じざるえない。
ただ、今でも、頻繁にメディアに登場するFWストイコビッチやFW小倉といった選手はともかくとして、DFトーレスやGKハーフナーといった選手が長時間にわたって思い出を語るシーンは貴重であり、それだけで価値があるかもしれない。
断片的であるのでクラブの歴史を学ぶ「教科書」としては今一つだが、「参考書」として扱うならば、有りかも知れない。
【あとがき】
人によっては「ややベンゲル賛美が強すぎる。」と感じるかもしれないが、リアルタイムで体感した身としては、それも妥当であると感じる。当時は、黄金時代のヴェルディ川崎の「ブラジル流サッカー」が幅を利かせており、それがスタンダードなスタイルだと思われていたが、1995年にベンゲル監督が作ったコレクティブなサッカーは全く異質の別次元ののだった。
1995年シーズン、FWストイコビッチ、MFデュリックス、DFトーレスという経験豊富な外国籍選手を軸に、FW小倉隆史、MF平野孝、MF岡山哲也、MF浅野哲也ら日本人選手が絡んで、「強くて美しいサッカー」を実現した。名古屋のサッカーは、当時から「モダンなサッカー」と言われたが、現代的な視点で見ても、「モダンなサッカー」と言えるかもしれない。1つのサイドチェンジを「芸術の域」まで昇華させたチームは他にはない。
いまだに、一部からは、日本代表監督を選出するに当たって、「ベンゲル待望論」が巻き起こってくるが、それほど、彼が日本で残したインパクトは相当のものがあった。
【私的クラブベスト11】
GK:伊藤裕二
→ 実力ではGK楢崎の方が上だろうが、GK楢崎が移籍して来るまでずっと名古屋のゴールマウスを守り続けた伊藤を選出。端正な顔立ちで、反射神経に優れていた。
DF:飯島寿久、トーレス、古賀正紘、小川誠一
→ ベンゲル監督時代を支えたDF飯島、DFトーレス、DF小川の3人に、大物新人として鳴り物入りで名古屋に加入し、長らく守備の軸となったDF古賀を選考。DF石川康、D大岩剛、DF大森征之といった選手も捨てがたい。
MF:山口素弘、望月重良、岡山哲也、平野孝
→ べンゲル時代を支えたMFデュリックスとMF浅野哲也を外すのは難しい選択だったが、MF山口素弘とMF望月重良のダブルボランチを選択。右はミスター・グランパスのMF岡山哲也、左は1998年フランス大会の日本代表のMF平野孝で決まり。MF中村直志、MFジョルジーニョ、MF本田圭祐という選択肢もあった。
FW:ストイコビッチ、ウェズレイ
→ この2トップは文句なし。Jリーグ史上最高の選手と言われるピクシーと外国人として歴代最多ゴールのピチブーの2トップは、パーフェクトなコンビである。他にも、FW森山泰行、FW小倉隆史、FW福田健二、FWマルケス、FWヨンセンら多彩な顔ぶれが揃うが、FWリネカーだけはあり得ない。

名古屋グランパス レジェンド・オブ・スターズ
1993年に開幕したJリーグのオリジナル10クラブの黎明期を支え、今日の礎を築いた選手たちの勇姿と足跡収録した「レジェンド・オブ・スターズ」シリーズ。ストイコビッチ、小倉隆史、ハーフナーほか、名古屋グランパスの歴代の勇者たちが甦る! (価格 4,463円)
【内容】
1993年の開幕から、2008年で満15年目を迎えたJリーグ。なかでも、開幕から熱い戦いを繰り広げてきた"オリジナル10クラブ"は、日本サッカーのレベルアップとJリーグの発展に大きく寄与し、今日までの礎を築いたとして、多くのサポーターに愛され続けている。
本作は、"オリジナル10クラブ"の黎明期を支え、勝利のために戦った選手たちの勇姿と足跡を収録した特別企画作品。「名古屋グランパス」にスポットを当てた本作では、ストイコビッチや小倉隆史、ハーフナー・ディド、浅野哲也、トーレス、小川誠一などの好プレーが楽しめる。独占インタビューと対談で初めて明かされる数々の秘話を、貴重な映像を交えて収録。
【感想】
143分という短い時間の中で、15年間のクラブの歴史を満遍なく振り返るというのは無理な話。ということで、本作はアーセン・ベンゲル監督時代をフィーチャーし、1995-1996年あたりに活躍した選手が中心となって登場する。
はじめに登場するのは、FWストイコビッチ。現チームの監督であるピクシーは、名古屋に入団した理由やベンゲル監督就任時の秘話を流暢な英語で語っている。2人目に登場するのが、FW小倉隆史。その後、GKハーフナー・ディド、MF浅野哲也、DFトーレスと続き、最後は、GK伊藤裕二、DF飯島寿久、DF小川誠一のトリオの対談で締めくくられる。
良かった点として挙げられるのは、レジェンドたちをまとめて紹介するのではなく、1人ずつ、チーム加入から退団(引退)までを、時系列に沿って、ピックアップしていることである。FWストイコビッチとFW小倉の2人は、それぞれに20分強の時間が与えられていて、特にクローズアップされている。彼らは、現在の視点をもって当時を振り返っており、自然と引き込まれる。
残念だったのは、高校の歴史の授業並みに、近世の歴史が排除されていたことである。FWウェズレイやFWバスティッチ、MF山口素弘といった戦士たちに、全く、言及されていないあたり、バランスの悪さを感じざるえない。
ただ、今でも、頻繁にメディアに登場するFWストイコビッチやFW小倉といった選手はともかくとして、DFトーレスやGKハーフナーといった選手が長時間にわたって思い出を語るシーンは貴重であり、それだけで価値があるかもしれない。
断片的であるのでクラブの歴史を学ぶ「教科書」としては今一つだが、「参考書」として扱うならば、有りかも知れない。
【あとがき】
人によっては「ややベンゲル賛美が強すぎる。」と感じるかもしれないが、リアルタイムで体感した身としては、それも妥当であると感じる。当時は、黄金時代のヴェルディ川崎の「ブラジル流サッカー」が幅を利かせており、それがスタンダードなスタイルだと思われていたが、1995年にベンゲル監督が作ったコレクティブなサッカーは全く異質の別次元ののだった。
1995年シーズン、FWストイコビッチ、MFデュリックス、DFトーレスという経験豊富な外国籍選手を軸に、FW小倉隆史、MF平野孝、MF岡山哲也、MF浅野哲也ら日本人選手が絡んで、「強くて美しいサッカー」を実現した。名古屋のサッカーは、当時から「モダンなサッカー」と言われたが、現代的な視点で見ても、「モダンなサッカー」と言えるかもしれない。1つのサイドチェンジを「芸術の域」まで昇華させたチームは他にはない。
いまだに、一部からは、日本代表監督を選出するに当たって、「ベンゲル待望論」が巻き起こってくるが、それほど、彼が日本で残したインパクトは相当のものがあった。
【私的クラブベスト11】
GK:伊藤裕二
→ 実力ではGK楢崎の方が上だろうが、GK楢崎が移籍して来るまでずっと名古屋のゴールマウスを守り続けた伊藤を選出。端正な顔立ちで、反射神経に優れていた。
DF:飯島寿久、トーレス、古賀正紘、小川誠一
→ ベンゲル監督時代を支えたDF飯島、DFトーレス、DF小川の3人に、大物新人として鳴り物入りで名古屋に加入し、長らく守備の軸となったDF古賀を選考。DF石川康、D大岩剛、DF大森征之といった選手も捨てがたい。
MF:山口素弘、望月重良、岡山哲也、平野孝
→ べンゲル時代を支えたMFデュリックスとMF浅野哲也を外すのは難しい選択だったが、MF山口素弘とMF望月重良のダブルボランチを選択。右はミスター・グランパスのMF岡山哲也、左は1998年フランス大会の日本代表のMF平野孝で決まり。MF中村直志、MFジョルジーニョ、MF本田圭祐という選択肢もあった。
FW:ストイコビッチ、ウェズレイ
→ この2トップは文句なし。Jリーグ史上最高の選手と言われるピクシーと外国人として歴代最多ゴールのピチブーの2トップは、パーフェクトなコンビである。他にも、FW森山泰行、FW小倉隆史、FW福田健二、FWマルケス、FWヨンセンら多彩な顔ぶれが揃うが、FWリネカーだけはあり得ない。
1993年に開幕したJリーグのオリジナル10クラブの黎明期を支え、今日の礎を築いた選手たちの勇姿と足跡収録した「レジェンド・オブ・スターズ」シリーズ。ストイコビッチ、小倉隆史、ハーフナーほか、名古屋グランパスの歴代の勇者たちが甦る! (価格 4,463円)
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