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2008年08月15日
■ 期待感をもったスタート

2006年の夏、初めてこのチームが始動した時の期待感は相当のものだった。

GK西川周作、DF青山直晃、DF水本裕貴、MF中村北斗、MF水野晃樹、MF本田圭介、MF梅崎司、MF梶山陽平、MF谷口博之、MF家長昭博、MF枝村匠馬、FWカレン・ロバート、・・・。そして、海外組のFW平山相太とFW森本貴幸。

すでにリーグ内で存在感を示している多くのタレントを揃えていて、「順調に強化が進んでいけば、北京でメダルも可能かもしれないな・・・。」と空想する人は少なくはなかった。

■ 2年が経過して

あれから2年。北京五輪代表チームは、本大会で順当に敗れた。

戦い方は悪くはなかったが、決定的な何かに欠けていた。実際に3試合ともに1点差の敗北。「0対1」、「1対2」、「0対1」というスコアは、2戦目と3戦目が逆になっているだけで、あのフランス大会と同じである。

大会前に反町監督は相当の手ごたえを感じていたようで、さらに、アメリカ戦やナイジェリア戦の後のコメントを聞く限り、「力を出し切れた。」いう満足感もあったようだ。が、それがまた、反町監督のマネージャーとしての限界を示しているようにも思える。

確かに、3連敗というのはショッキングな3連敗という結果である。ただ、現実的に、このチームが今大会に出場したチームの中で何番目くらいの実力があったかを冷静に考えると、妥当な結果であるというほかない。同じグループリーグ敗退であっても、「メダル獲得が有力とされたチームの敗退」と「16チームの中で下のレベルのチームの敗退」の意味合いは異なる。

■ ゼロでは無い収穫

オリンピックやワールドカップはチームの集大成の1つではあるが、例えば、ドイツW杯のセルビア・モンテネグロのように、本大会で優勝候補が集まる死のグループに組み込まれたとしたら、たとえ、日本がどんなに頑張っても、勝ち抜きは困難である。

名古屋のストイコビッチ監督は、「試合はデザートのようなものである。」と語っているが、日本代表が、世界レベルで見ると、せいぜい、中の下の実力である限り、現時点でどうにもならない「域」は存在する。

反町ジャパンが北京で得た勝ち点は「ゼロ」であったが、北京と北京への過程の中で得たものは「ゼロ」ではないはずで、「出来たこと。」と「出来なかったこと。」を冷静に分析し、次につなげる努力をしなければならない。

「日本のサポーターは、代表チームや選手に甘すぎる。もっと厳しい目を持たなければならない。」という人もいるが、『辛口』や『甘口』という単純な分類ではなく、事実を事実としてしっかりと認識する能力が、サッカーにかかわる全ての人に求められる。

■ ディジタル式では無く・・・

これで、アテネ大会、ドイツW杯、北京大会と3大会続けて主要な国際大会でグループリーグ敗退に終わった。そのことで、「日本サッカーの未来はどうなんだろうか???」という議論が増えて来ることが予想される。

しかしながら、サッカー界はディジタル的に動いているわけではない。

その間には、Jリーグもあるし、ACLもあるし、U-20やU-17含めていくつもの大会が開かれている。それらを見ずにして、日本サッカーの将来を語ることは難しい。

■ 北京で輝いて欲しかった・・・

3連敗という結果は仕方ない。アメリカ戦で勝ち点が取れていたら・・・、という悔いも残るが、終わってしまったものは仕方ない。

それでも、サッカー選手は幸運で、「五輪での失敗は五輪でしか取り戻せない。」といわれる柔道や水泳や体操の選手とは違って、サッカー選手の場合、次のリーグ戦からでも挽回することが出来る。今大会に出場した選手と今大会に出場出来なかった選手が、この経験をバネに飛躍するとしたら、後世に振り返ったときに、北京五輪代表の活動が失敗だったとは言い切れないのかもしれない。

ただ、そうはいっても、なんだかんだ言っても、ユース世代から個々の選手の実力ほどにはチームとして成熟出来ず、国際舞台で思うような結果と内容を見せられず、なかなかサポーターの支持を得られずに悔しい思いをし続けてきたこの世代の選手たちに、北京の舞台でこそは、北京の舞台だからこそ、輝いて欲しかった。見返して欲しかった。


反町ジャパン | コメント(0)
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