サッカーコラム J3 Plus+ 
J1、J2、日本代表を幅広くカバーします。
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■ オーストラリア戦

北京五輪本番まで残り2試合となった反町ジャパン。最終メンバー18人が決定した後の最初の試合の対戦相手はオーストラリア。オーストラリアも北京五輪に出場するチームで、6大会連続のオリンピック出場になる。

日本は<4−4−1−1>。GK山本海人。DF内田篤人・吉田麻也・水本裕貴・長友佑都。MF細貝萌・本田拓也・本田圭佑・香川真司。FW李忠成・森本貴幸。

■ 岡崎の決勝ゴール

前半の日本はやや抑え気味。右サイドバックのDF内田のドリブルから何度かチャンスを作るが、なかなか決定機は作れない。すると、前半34分にDF吉田のパスミスからボールを奪われると、FWトンプソンに決められて先制を許す。

しかし、日本は、前半41分に、DF内田→FW李→FW森本→MF香川とつなぐ鮮やかな中央突破からMF香川が右足で流しこんで同点に追い付く。左サイドで作った攻撃を右サイドに展開し、DF内田の仕掛けのパスから流れるような展開で同点ゴールを奪った。

後半はロングボールを生かしたオーストラリアの攻めに苦しむが、FW豊田、DF安田、MF岡崎らフレッシュな選手を続々と投入。すると、後半43分に、MF谷口のクロスから最後はMF岡崎が巧みに頭で押し込んで逆転に成功。そのまま2対1で勝利した。

■ 自信を持って北京に・・・

日本はDF陣のミスから先制点を許したが、前半にMF香川のゴールで追いつくと、試合終了間際にMF岡崎のヘディングシュートで勝ち越しに成功。本番前のラストの試合が強敵・アルゼンチンということを考えると、オーストラリアを相手に成功体験を得たことは大きい。

オーストラリアというチームはどの年代においても簡単な相手ではなく、この試合もフィジカルを生かした攻めに苦しんだが、DF吉田を中心にハイボールもうまく対応し、やや劣勢の展開でも辛抱して跳ね返し続けたことが勝ち越し点につながった。

■ 美しい同点ゴール

同点ゴールはDF内田、FW李、FW森本、MF香川が絡んだ美しいゴールだった。

まず、DF内田が中央に鋭いボールを送り、FW李が絡んでFW森本がゴールエリアでボールを受けると、最高のタイミングでMF香川にボールを落とすと、最後はMF香川が冷静にゴールに流し込んだ。これまでの反町ジャパンではなかなか見られなかった連動した見事な攻撃だった。

中央のスペースに入り込んだMF香川も動きも良かったが、FW李とFW森本の距離感が良くて、2トップがゴールに絡んだのも収穫と言える。

■ ストロングポイントはサイドバック

日本のストロングポイントは、やはり、両サイドバックである。DF内田、DF長友、DF安田の3人はいずれもA代表で、彼らの運動量と突破力が攻撃において最大の武器となる。本番では、右にDF内田、左にDF長友が入るのが濃厚だが、DF安田も能力的には遜色は無い。

サイドバックをオーバーラップさせるためには、両サイドハーフのお膳立てが不可欠であるが、この試合では右サイドハーフのMF本田圭の方が、サイドバックのオーバーラップをうまく引き出すことが出来た。前半からDF内田が積極的に攻撃に絡み、先制ゴールの起点となるなど、見事なプレーを続けた。

一方の左サイドは、MF香川とDF長友のコンビネーションがまだ未完成。MF香川がカットインしたあとのスペースをMF長友が有効に利用するようなプレーは少なく、2人のコンビネーションでサイドを突破するシーンはなかった。

ただ、このコンビは初めての組み合わせであり、本番までにあと2週間ある。ともに運動量のある選手で相性は悪くないはずで、どれだけこのコンビが熟成されるか、本番でもカギを握る。

■ 悩ましいフォワード陣の人選

フォワード陣は、FW森本とFW李の2トップで試合に入った。FW森本はゴール前で何度か見せ場を作ったが、FW李は思うようなプレーは出来ずに、前半のみでピッチを去った。

反町監督は後半からFW李を下げてMF谷口を投入したが、この采配を見ればわかるように、このチームは、1トップがベターなのか、2トップがベターなのか、まだ答えは見つかっていない。MF谷口は空中戦に強く運動量もあって得点感覚も持っているので1トップ下でも面白い存在であるが、突破力ではやや見劣りする。

■ 豊田陽平は切り札になるか?

MF香川を1.5列目で起用する案も考えられるが、現実的には、FW李、FW森本、MF岡崎、MF谷口、FW豊田の5人で2つのポジションを争うと考えるのが普通である。すると、クローズアップされるのが、モンテディオ山形所属のFW豊田陽平である。

185cmのFW豊田はフィジカルに恵まれていて、大柄な割にはスピードもあって、空中戦にも強い。FW李とFW森本も180cmオーバーの選手であるが、どちらかというと平面で勝負するタイプの選手であり、米国やナイジェリア、オランダのセンターバックと高さ勝負できる余地はない。したがって、唯一、空中戦で勝負できそうなのが、FW豊田となる。

この試合でも、FW豊田が後半途中から登場し、1トップで密着マークを受けながら、相手のファールを誘ったり、マイボールのスローインにつなげるシーンもあった。FW豊田を軸にするのも有りである。






日本代表:採点

GK:山本海人 6.0

 → 悪くなかった。経験は乏しいが安定感が光る。

DF:内田篤人 7.0

 → 積極的な攻撃参加でチャンスを作る。

DF:水本裕貴 5.5

 → 失点シーンはやや対応がまずかった。

DF:吉田麻也 5.5

 → 痛恨のパスミスも、後半は奮闘しハイボールを跳ね返し続ける。

DF:長友佑都 5.5

 → 後半の途中から持ち前の攻撃力を見せたが、全体的には控えめ。

MF:本田拓也 6.0

 → 前半はフィルター役として機能。後半はマンマークで貢献。

MF:細貝萌 5.5

 → 前半は持ち味を発揮したが、役割が変更した後半はやや消えた。

MF:本田圭祐 6.0

 → うまく内田と連携を取って右サイドを制圧。

MF:香川真司 6.5

 → 初スタメンで初ゴール。

FW:森本貴幸 6.0

 → 前回よりは良かった。

FW:李忠成 5.0

 → 森本との役割を明確に出来ず、動きが重なった。

サブ:谷口博之 6.0

 → ポスト直撃のシュートを放つなど精力的に動いた。

サブ:梶山陽平 5.0

 → なかなかボールを受けられずに、存在感を発揮できなかった。

サブ:豊田陽平 5.5

 → ポスト役をこなそうと奮闘したが、ゴール前で仕事は出来ず。

サブ:岡崎慎司 6.5

 → 泥臭いゴールで決勝ゴール。

サブ:安田理大 5.5

 → なかなか突破のシーンを作れなかった。


コメント
この記事へのコメント
ブログ拝見させていただきました
素晴らしいブログですね。
Jリーグについての考察がすばらしく感じます。
良かったら相互リンクしませんか?
2008/07/27(日) 00:06 | URL | リケルメ #ZdgJ2pdw[編集]
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2008/07/24(木) 23:43 | | #[編集]
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