サッカーコラム J3 Plus+ 
J1、J2、日本代表を幅広くカバーします。
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■ 聖地の厚別

17位のコンサドーレ札幌と3連勝中のヴィッセル神戸の対戦。札幌は<4−4−2>。GK高木。DF平岡・箕輪・西澤・坪内。MF芳賀・西・藤田・中山。FWダヴィ・クライトン。新外国人FWアンデルソンは欠場。

対する神戸も<4−4−2>。GK徳重。DF内山・小林・北本・鈴木規。MF金南一・松岡・栗原・ボッティ。FWレアンドロ・大久保。右サイドバックのDF石櫃がアップ中の怪我で欠場。

■ 悔やまれるドロー

試合は前半22分に神戸がFWレアンドロのシュートがMFボッティに当たってコースが変わるラッキーな形で先制する。しかしながら、札幌は、前半終了間際に直接FKのチャンスからMF金のハンドでPKを獲得。FWダヴィが左足で決めて同点に追い付く。

劣勢の札幌は、後半10分にペナルティエリア外で故意に手を使って得点機を阻止したとしてGK高木が退場。さらに、後半35分にもMF芳賀がシミュレーションで2枚目のイエローカードを受けて退場。9人での戦いを余儀なくされる。

数的優位の神戸は完全にボールを支配して攻撃態勢に入るが、なかなか思うような攻撃が出来ず不発。結局、1対1で引き分けた。

■ 9人の相手を攻めきれなかった神戸

神戸は数的優位の立場ながら、後半に攻めきれずにドロー。4連勝はならなかった。ラッキーなゴールで先制したものの、FW大久保やMFボッティが絶好機に決め切れなかったのが響いた。キーマンのDF石櫃がけがで緊急欠場し、右サイドからの攻撃が薄くなったことも響いた。

光明といえるのは、MFボッティのプレー。攻撃的MFにポジションを移して以降、なかなかフィットできていなかったが、この試合は多くのチャンスに絡んだ。

■ アウェーの札幌

札幌はホームで1対1のドロー。しかしながら、9人での戦いとなったことを考えると、悪くない結果である。これで、再開後の5試合で1勝1敗3分け。悪くはない成績である。DF箕輪が加入してDFラインに落ち着きが生まれたことも大きい。

ただ、それでも17位という順位から抜け出すことは出来ず、降格圏内であることに違いはない。爆発力のあるチームではなく、自ら主導権を握って攻め込むことの出来るチームではないので、たとえホームであっても、劣勢の展開になることが多い。むしろ、相手が嵩にかかって攻め込んでくるアウェーゲームの方が、勝ち点を獲得できるチャンスは広がる。事実、今シーズンの4勝の内3勝がアウェーでの勝利である。

ホームで勝てないとサポーターの不満は募るが、札幌にとってはアウェー戦こそが、勝ち点の稼ぎ時といえる。

■ 安定しないジャッジ

それにしても、両チームともにレフェリーの判定に悩まされる苦い展開となった。前半から接触プレーに対して、過度に笛を吹いて、試合の進行を妨げた。

「Jのレフェリーはファールを取りすぎる。」という声は、以前、多かった苦言の声であるが、今シーズンは、明らかに接触プレーに対する許容度が挙がっており、両チームの選手間で接触プレーがあっても、簡単には笛は吹かれないようになった。むしろ、プレーを流しすぎるのイメージもはあったが、この試合は、ぶつ切りで過剰にファールを取り締まった。

その恩恵は、フィジカルに恵まれた札幌側に有利に働いて、札幌は多くのセットプレーのチャンスを獲得したが、その一連の流れが後半35分のMF芳賀の退場を生み出した。この日の東城穣レフェリーの基準であれば、MF芳賀のプレーは神戸側のファールが取られるはずだった。

よって、ファールを狙いに行ったMF芳賀の心理状態は理解できるが、下されたジャッジはMF芳賀のシミュレーション。札幌のGK高木がすでに退場していることを考えても、不可解な2枚目のイエローカードとなった。

もちろん、GK高木のレッドカードやMF金のハンドによるPKは妥当な判定であったが、全体的には不満の募るジャッジであった。レベルアップを期待したい。


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