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【広島×岐阜】 14年ぶりのビッグアーチ (生観戦記 #8) | | このエントリーを含むはてなブックマーク | 

■ 広島ビッグアーチとは???

サンフレッチェ広島のホームスタジアムである「広島ビッグアーチ」は、1994年の広島アジア大会と1996年のひろしま国体のメインスタジアムであり、1992年に開設された西日本最大級のスタジアムである。メインスタンドの屋根がアーチ状になっていることから、ビッグアーチと呼ばれる。

1992年にオフト監督率いる日本代表が、史上、初めてアジアを制したアジアカップ'92がこけら落としで、1994年以降、サンフレッチェ広島のホームスタジアムとなった。

2002年のワールドカップ開催のため、日本国内にも4万人を超える規模の大型スタジアムが次々と建設されたが、Jリーグ創設当時は、国立競技場を除くとこれだけ動員力のあるスタジアムはビッグアーチ以外には無く、非常に重宝された。

 #1 ビッグアーチ周辺(1)
スタ①


 #2 ビッグアーチ周辺(2)
スタ②


 #3 ビッグアーチ周辺(3)
スタ③


■ 14年ぶりのビッグアーチ

個人的には、ビッグアーチに行くのは、14年ぶりである。14年前というと、FW高木琢也やMF森保一やMFイワン・ハシェックやFW盧廷潤やMF風間八宏やGK前川和也がいた頃で、1994年のサントリーシリーズでサンフレッチェ広島がリーグ初優勝を飾ったメモリアルなシーズンだった。

今回、JR横川駅からシャトルバスでスタジアムに向かう。JR横川駅はJR広島駅の1つ隣の駅で、普通電車で約5分の位置にある。PM18:00のキックオフの試合で、PM15:30に横川駅に着くと、シャトルバスを待つサポーターでいっぱいだった。チケット未確保の状態だったので、大丈夫だとは思いながらも少し心配になる。

シャトルバスの中は、当然満員の状態で、紫のユニフォームを着た人達が、決戦の場に向かう。好調なチーム状態もあって、バス内も余裕の表情が多い。

 #4 ビッグアーチ周辺(4)
スタ④


■ ビッグアーチ周辺

横川駅からバスで20分弱でビッグアーチに到着する。バス街の時間も含めて、広島駅からは30分ほど。スタジアムへ向かう高揚感を味わうには、最適の時間と距離である。

ビッグアーチの正式名称は、「広島広域公園陸上競技場」。スタジアム周辺は、大都市の広島市中とは思えないほど、緑にあふれている。近年、都市圏に出来た新スタジアムのいくつかは、駅のすぐ近くに建設されていて、「アクセスが良い」ということが1つのステータスになっているが、これだけ自然の中に融合しているスタジアムであれば、少々、アクセスが悪くても許容出来る範囲である。

 #5 ビッグアーチ 正面側
スタ⑤


■ 広島に挑む岐阜

この試合で首位のサンフレッチェ広島に挑むのは、松永監督率いるFC岐阜。J2初挑戦のシーズンながら、24節終了時点で8位に付ける。

FC岐阜とサンフレッチェ広島には少なくない関係があって、FC岐阜のGMはサンフレッチェ広島で辣腕をふるった今西和男氏。そのため、FC岐阜には、FW森山泰行、MF高木和正、MF吉田康弘ら、元広島の選手が多く在籍している。

両チームの初対戦は4月6日。長良川球技場で行われた試合は、1対1の引き分けに終わっている。ここ7試合で岐阜の成績は3勝3分け1敗。24節は2位の山形を破る金星を挙げており上り調子である。

試合前①


岐阜③


■ 広島が快勝

首位固めを狙うサンフレッチェ広島は<3-6-1>。GK佐藤。DF槙野・森崎和・盛田。MF青山敏・森崎浩・李漢宰・服部・高萩・柏木。FW佐藤寿。DFストヤノフが怪我のため欠場し、DF森崎和が3バックの中央に入る。MF柏木は4試合ぶりのスタメン。

対する岐阜は<4-4-2>。GK日野。DF川島・深津・菊池・菅。MF北村・佐藤・梅田・高木和。FW片桐・小島。元日本代表FW小島宏美はリーグ戦2試合目の先発出場。エースFW片桐と2トップを組む。

試合は前半42分に、広島がCKのこぼれ球をDF盛田が左足で押し込んで先制。さらに、前半44分に、MF高萩のパスからMF柏木が決めて2対0とリードする。

後半も引き続いて広島が優勢で、後半3分にFW佐藤寿人が決めて3点リード。後半17分にはMF服部の得たPKをパパになったばかりのMF森崎浩司が決めて4対0。最後はFW久保も登場するなど、広島が快勝。同一チームのレフティ4人がゴールを決めるという珍しい展開で、岐阜を下した。

広島⑤


■ 独走態勢で・・・

広島は4ゴールを決めて完勝。2位以下との差は広がるばかりで、独走態勢に入った。2位以下はつぶし合いをしている状況で、今後、よほどのことがない限り、昇格は間違いないといえる。

オフには、FWウェズレイとMF駒野友一が退団したが、それ以外の主力メンバーは残留。不安視されたペトロビッチ采配もここまで問題はなく、不安材料はほかのチームと比べると少ない。

また、この試合では、GK佐藤、DF森崎和、DF槙野、MF森崎浩、MF柏木、MF高萩とスタメン11人中で6人の選手がサンフレッチェ・ユース育ちで、サブのGK原、MF桑田、MF高柳も含めると9人が自前のユース育ちである。

J1では、なかなか若い選手を使い続ける余裕は無いが、ややレベルの下がるJ2であれば、我慢して若手を使うことも可能である。特に、MF高萩、GK佐藤らにとっては、貴重な経験の場となっている。

広島⑥


■ 復活の柏木陽介

今シーズンから背番号10を背負うMF柏木は、今シーズン6試合目のスタメンで、前半44分に貴重な追加点のゴールを決めた。これが今シーズン初ゴール。コンディション不良の状態が続いていたが、ようやく調子が上がってきた。

特に、前半44分にゴールを挙げた後のプレーは目を見張るものがあり、切れのあるドリブルと意外性あふれるパスで攻撃を組み立てた。今シーズンは、1年先輩のMF高萩の躍進でレギュラーも安泰ではなかったが、ようやく結果を残して、巻き返しに入る。

それにしても、独走状態の広島だが、サッカーダイジェストのデータによると、第23節終了時点で、「クロスの本数」と「ドリブル数」がリーグワーストの15位。さすがに「パスの本数」はダントツ1位であるが、思ったほど、相手チームを圧倒できていない現状が浮き彫りになる。

もちろん、FW佐藤寿人とMF高萩洋次郎を中心に、効率良く得点出来ているともいえるが、攻撃に限って言うと、改善の余地は少なくない。ここまでDF槙野がドリブル数(35回)でチーム内トップということが示しているように、前線は自ら仕掛けられる選手が不足している。そんな中で、MF柏木の復活にかかる期待は大きい。

広島②


広島④


■ 高萩洋次郎の成長

今シーズンの広島を語る上で忘れてならないのが、MF高萩洋次郎の成長である。高校2年生のときからトップチームでプレーし、将来を嘱望されてきたMF高萩は、2004年のアジアユースにもレギュラー格としてプレーしたが、その後は伸び悩み、2005年のワールドユース出場はならなかった。

2006年冬のアジア大会では、北京五輪を目指す反町ジャパンの一員としてカタールで戦ったが、思うような結果は残せず、その後は代表からも外れていたが、今シーズンは大ブレーク。ここまで7ゴールをマークしている。

本来はボランチの選手で、長身でスケールを感じさせるパスでゲームを組み立てる選手であったが、2006年に愛媛FCでプレーした頃から運動量が増えて、以前とはタイプがやや異なってきている。さらに、今シーズンは、オン・ザ・ボールの質も上がって、相手チームとしてはマークしにくい、つかみにくいアタッカーとなった。

広島①


■ プラン通りの戦いから・・・

一方の岐阜は前半42分に失点するまでは、完璧にプラン通りの戦いが出来ていたが、セットプレーから失点すると、その後はズルズルと失点を重ねた。広島の攻撃にも慣れて、きちんと対応できていた時間帯に、セットプレーからゴールを許したのが痛恨だった。

2失点目は安易なDFラインのミスからの失点であり、能力で優る広島を相手にしたとき、決して許されない致命的なミスとなった。

前半44分にMF柏木に許した2点目以降は、完全に広島ペースとなって、岐阜としては、もう打つ手がなかったが、先制点を奪われる前半42分までに、もう少しカウンターで広島ゴールを脅かすことが出来ていたならば、展開も少しは変わっていたかもしれない。立ち上がりから、FW片桐を中心に攻め入ったが、スピード感はなく、決定的なチャンスは作れなかった。

岐阜①


岐阜②


■ 1年目の戦い

結局、0対4と完敗に終わったが、シーズントータルでは、8勝10敗6分けで順位は10位。9位の横浜FCと同じ勝ち点で、降格組の11位の甲府を勝ち点で上回っていることを考えると、上々の1年目といえる。

松永監督の目指すサッカーはヴァンフォーレ甲府時代のサッカーと似ていて、<4-2-2-2>を主体に、サイドから人数をかけて攻め込むスタイルで、戦術は徹底されている。単純な個人能力では、他のJ2のチームと比べても見劣りする部分もあるが、戦術が個の不足を補っている。

ただ、この試合のように、サイドで数的優位を作っても、そこを個人技で突破されると守備陣はお手上げとなるし、さらに上を目指すには、選手個々のレベルアップも必須となる。

■ 片桐のテクニック

FC岐阜のエースはFW片桐淳至。ここまで5ゴール8アシストと、チーム総得点の約半分に絡んでいる。スピードや運動量はそれほどでもないが、左足のテクニックは超一級品で、ドリブルやキープもJ2トップレベルの水準にある。

このFW片桐をどう生かすかが、岐阜の攻撃のポイントであるが、アシスト数の多さが物語るように、どちらかというと、ストライカーというよりはチャンスメーカー的な役割が多い。左サイドのドリブラーMF高木和正とのコンビは相手にとっては厄介であるが、フィニッシャーが今以上に力を発揮すれば、さらに得点力が向上するのは間違いない。

期待されるのは、今シーズン7ゴールのFW片山真人であるが、この試合はベンチスタート。ベテランのFW小島も良く頑張ったが、決定的なシュートを放つには至らなかった。

岐阜④


■ All for J1

この試合の観客動員数は9952人。J2リーグにおいて、この数字を多いと取るのか、少ないと取るかは人それぞれであるが、サンフレッチェ広島には、間違いなく、一定以上の固定客は存在する。だから、J2に降格しても、大幅な観客動員減にはならない。

ただ、やはり、ビッグアーチは50,000人収容のスタジアムであり、どうしても空席が目立ってしまう。14年前の記憶はあいまいであったが、これだけ恵まれた環境の中にスタジアムが存在し、たくさんの紫色のサポーターに囲まれた中で試合が出来るチームだということを、改めて認識した。

今シーズンは、「All for J1」というスローガンのもと、J1復帰のみを目標に戦っているが、その一歩先、二歩先を目指すべして戦うべきチームだろう。

この試合では、大量リードを奪ったために攻撃参加は控え目に終わったが、DFストヤノフ、DF槙野、DF森崎和、DF盛田、DF森脇、DF結城といった攻撃能力の高いDFをセンターバックで起用し、両ストッパーが頻繁にオーバーラップする新世代のサッカーが、形になりつつある。ストッパーのDF槙野やDF結城がゴール前に入り込んでシュートを放つシーンは、よくみられる光景である。

2007年シーズンは、守備陣の崩壊と戦術の未熟さで降格の憂き目にあったが、ここJ2で、再び、非常識的なサッカーが、旋風を巻き起こしている。サンフレッチェ広島の評価は、2009年シーズン終了後に行うのがベストだろう。いかにして、09年シーズンにJ1の舞台で戦えるか?


広島⑤


広島⑥


スタジアム①





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 -----豊田陽平 (22)
 -----原川力 (16)
 -----松本育夫 (10)
 -----吉田豊 (10)
 ├V・ファーレン長崎 (14)
 -----鈴木武蔵 (20)

【Division 2】
 ├モンテディオ山形 (69)
 -----石崎信弘 (19)
 -----中村駿太 (9)
 -----坂井達弥 (9)
 -----松岡亮輔 (11)
 ├水戸ホーリーホック (31)
 -----グエン・コン・フオン (10)
 -----齋藤恵太 (8)
 ├栃木SC (32)
 -----大黒将志 (23)
 ├大宮アルディージャ (57)
 -----大前元紀 (15)
 -----嶋田慎太郎 (12)
 ├ジェフ千葉 (128)
 -----指宿洋史 (17)
 -----清武功暉 (21)
 -----鈴木隆行 (12)
 -----関塚隆 (23)
 -----船山貴之 (17)
 -----為田大貴 (16)
 -----ピエール・リトバルスキ (8)
 ├東京ヴェルディ (81)
 -----井上潮音 (10)
 -----林陵平 (11)
 ├町田ゼルビア (14)
 -----秋田豊 (21)
 -----鈴木孝司 (16)
 ├横浜FC (41)
 -----前園真聖 (8)
 -----松井大輔 (12)
 -----三浦知良 (25)
 -----南雄太 (15)
 -----渡邊一仁 (11)
 ├ヴァンフォーレ甲府 (51)
 -----バレー (15)
 -----堀米勇輝 (20)
 -----山本英臣 (20)
 ├松本山雅 (53)
 -----飯田真輝 (15)
 -----石原崇兆 (13)
 -----岩上祐三 (14)
 -----岩間雄大 (12)
 -----反町康治 (23)
 -----永井龍 (21)
 -----パウリーニョ (19)
 -----松田直樹 (15)
 ├アルビレックス新潟 (144)
 -----小川佳純 (14)
 -----川口尚紀 (19)
 -----安田理大 (31)
 ├ツエーゲン金沢 (16)
 -----清原翔平 (13)
 -----佐藤洸一 (15)
 -----山藤健太 (18)
 ├FC岐阜 (41)
 -----ラモス瑠偉(18)
 ├京都サンガ (92)
 -----岩崎悠人 (16)
 -----田中マルクス闘莉王 (35)
 ├ファジアーノ岡山 (57)
 -----岩政大樹(40)
 -----加地亮 (24)
 -----喜山康平 (8)
 -----齊藤和樹 (16)
 -----仲間隼斗 (9)
 ├レノファ山口 (27)
 -----岸田和人 (20)
 -----高木大輔 (20)
 -----丸岡満 (11)
 ├徳島ヴォルティス (51)
 -----内田裕斗 (17)
 -----杉本太郎 (14)
 ├カマタマーレ讃岐 (10)
 -----我那覇和樹 (25)
 ├愛媛FC (45)
 -----河原和寿 (17)
 ├アビスパ福岡 (58)
 -----井原正巳 (18)
 -----駒野友一 (23)
 -----森本貴幸 (12)
 ├ロアッソ熊本 (74)
 -----上村周平 (10)
 -----巻誠一郎 (15)
 ├大分トリニータ (49)
 -----宮阪政樹 (18)

【Division 3】
 ├グルージャ盛岡 (8)
 ├ブラウブリッツ秋田 (28)
 -----中村亮太 (9)
 -----藤田祥史 (11)
 ├福島ユナイテッド (12)
 ├ザスパクサツ群馬 (49)
 -----風間宏希 (15)
 -----鈴木崇文 (19)
 -----平繁龍一 (12)
 -----松下裕樹 (9)
 ├Y.S.C.C.横浜 (6)
 -----後藤京介 (6)
 ├SC相模原 (6)
 -----丹羽竜平 (10)
 ├長野パルセイロ (18)
 -----荒田智之 (15)
 -----塩沢勝吾 (11)
 ├カターレ富山 (29)
 -----岸野靖之 (12)
 -----苔口卓也 (13)
 ├藤枝MYFC (9)
 ├アスルクラロ沼津 (12)
 ├ガイナーレ鳥取 (16)
 -----森岡隆三 (14)
 -----加藤潤也 (6)
 ├ギラヴァンツ北九州 (13)
 -----小松塁 (17)
 -----山岸範宏 (11)
 ├鹿児島ユナイテッド (8)
 -----藤澤典隆 (10)
 ├FC琉球 (17)
 -----播戸竜二 (14)
 ├FC東京U-23 (0)
 -----久保建英 (8)
 ├ガンバ大阪U-23 (8)
 ├セレッソ大阪U-23 (7)
 -----喜田陽 (8)
 ├Jリーグ・アンダー22選抜 (6)

【日本代表】
 ├アギーレジャパン(観戦記) (4)
 ├アギーレジャパン(全般) (12)
 ├アギーレジャパン(採点) (2)
 ├関塚ジャパン(観戦記) (25)
 ├関塚ジャパン(全般) (36)
 ├なでしこジャパン(観戦記) (21)
 ├なでしこジャパン(全般) (9)
 ├鈴木ジャパン(U-19日本代表) (4)
 ├98ジャパン(U-16日本代表) (4)
 ├ザックジャパン(観戦記) (57)
 ├ザックジャパン(全般) (129)
 ├ザックジャパン(採点) (32)
 ├岡田ジャパン(観戦記) (40)
 ├岡田ジャパン(全般) (45)
 ├オシムジャパン(観戦記) (20)
 ├オシムジャパン(全般) (63)
 ├反町ジャパン(観戦記) (16)
 ├反町ジャパン(全般) (24)
 ├吉田ジャパン (11)
 ├牧内ジャパン (1)
 ├城福ジャパン (2)
 ├池内ジャパン (2)
 ├布ジャパン (4)
 ├94ジャパン(吉武ジャパン) (6)
 ├96ジャパン(吉武ジャパン) (11)

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