【徳島×鳥栖】 藤田祥史の日本代表入りの可能性
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■ 第2クール
第2クールがスタートしたJ2。なかなかのスタートダッシュを切ったサガン鳥栖は、アウェーの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで徳島ヴォルティスと対戦。
徳島は<4−4−2>。GK古田。DF麦田・登尾・西河・藤田。MF小泉・ダ シルバ・米田・六車。FW石田・阿部。コートジボワール代表としてキリンカップに出場したFWドゥンビアはベンチスタート。
鳥栖も<4−4−2>。GK室。DF日高・飯尾・柴小屋・谷田。MF高橋・衛藤・レオナルド・高地。FW金信泳と藤田祥史。GK室は今シーズンは初スタメン。
■ レオナルドの2ゴールの活躍
先制点を奪ったのは鳥栖。前半12分、FW藤田が角度の無い位置から豪快に左足で決めて先制。さらに前半16分にもMFレオナルドのロングシュートで2点目。前半25分にも、再び、MFレオナルドがミドルシュートを決めて、前半だけで鳥栖が3点をリードする。
一方、苦しい状況になった徳島は、後半開始からFWドゥンビアとFW大島を投入し3トップに変更。すると、FWドゥンビアが再三にわたって鳥栖ゴールに迫る場面を作るが、なかなか得点できない。逆に終了間際の後半42分に鳥栖のFW石田がダメ押しとなるシュートを突き刺し、勝負あり。鳥栖がアウエーで徳島に4対0で大勝した。
■ 成長を見せるMF米田兼一郎
終わってみれば大差の付いた試合だったが、前半はむしろ徳島のペースだった。前日の日本代表戦に出場したコートジボワール代表のFWドゥンビアはベンチスタートとなったが、MF米田がうまくボールを展開し、効果的なパスを前線に供給した。
トップ下に近い位置でプレーした徳島のMF六車の出来も悪くなく、184cmという体格を生かしたスケールの大きなプレーを見せた。ともに京都サンガ出身の選手で、美濃部監督に請われて徳島に移籍してきた選手だが、開幕から揃って全試合で先発出場と信頼を勝ち取っている。
特に、MF米田のプレーには驚かされた。2006年には、J1で戦った京都サンガでレギュラーポジションを勝ち取ってMF斉藤大介とダブルボランチを組んでいた選手だが、そのころは消極的なプレーが多く危険な選手ではなかったが、カテゴリーの低いステージで経験を積んだことが幸いしたのか、その高いパスセンスが試合で活かせるようになった。
■ ドゥンビアをどう生かすか?
徳島は後半開始からFWドゥンビアを投入。FWドゥンビアは前日の夜に豊田で試合を行ったと、試合当日に徳島入りして、いきなり試合出場。異例ともいえる連戦となったが、疲れの色は見えず、3度ほど、驚異的なスピードを生かし決定的なチャンスをつかんだ。
ただ、FWドゥンビアにボールが集中したことで、鳥栖のDF陣が対応しやすくなったことも事実で、攻撃は前半のいい時間帯と比べると単発になった。FWドゥンビアの能力は間違いなく高いが、その能力をどう生かすかが、中位進出のカギである。
■ 才能を示したレオナルド
一方の鳥栖は、前半に3点リードを奪ったが、いずれも非常に難易度の高いシュートだった。特に、この試合は右MFでプレーしたMFレオナルドの2点目のゴールは誰もが驚くスーパーゴールで、潜在能力の一端を示した。
MFレオナルドは青森山田高出身で22歳の攻撃的なプレーヤーである。昨シーズンもコンスタントに出場機会を得ていたが、なかなか結果が出せずに苦しんだが、ようやく2ゴールという成果を挙げた。
個人技の高いMFレオナルドのプレースタイルは、チームプレーを重視するサガンにおいて異質だが、チームをスケールアップさせるには是非ともブレークを期待したい選手である。
■ 鳥栖らしいサッカーを見せた後半
後半は1ゴールのみに終わったが、むしろ後半の内容の方が良かった。MF高橋義希とMF衛藤裕のダブルボランチがしっかりと中盤を引き締めて、MF高地を中心に綺麗につないでゴールを目指した。後半42分のFW石田のゴール以外にも、いいコンビネーションから徳島DFを完全に崩して攻め込むシーンが多かった。
鳥栖のFW藤田とFW金の大型2トップはJ2でもトップレベルで、いかにして2トップに生きたボールを供給できるかが課題となるが、高橋・衛藤・レオナルド・高地の中盤は攻守ともに高パフォーマンスを見せた。控えのMF野崎、FW石田、FW谷口らも実績を重ねて計算できる戦力になっており、選手層は確実に厚くなっている。
J2は、戦力値の高い広島とC大阪が飛び出し気味の状況で、湘南・仙台・山形・横浜FCらと昇格に向けて熾烈な戦いが続くが、鳥栖に抜け出すだけの力は無いかもしれないが、食らいついていくだけの戦力は十分に持っている。
■ 大黒柱の藤田祥史
先制ゴールのFW藤田はこれでリーグ戦11試合で6ゴール。昨シーズン終盤の怪我の影響もあってスタメンに復帰したのが第8節以降とかなり出遅れたが、以後はハイペースでゴールを量産している。昨シーズンは日本人最多の24ゴールをマークしたが、今シーズンはそれを上回る可能性もある。
ストライカーとして完全に開花したFW藤田だが、運動量も豊富で、献身的なスタイルは相変わらず。4点目のFW石田のゴールも、FW藤田の頑張りがゴールに結びついた。
185cmという高さに加えて、左利きという利点を持ち、さらには献身的プレーも厭わないターゲットマンタイプと来れば、昨シーズンからの実績を考えて、当然、日本代表に推す声が上がったとしても不思議ではない。ポストプレーに関してはまだまだ向上の余地はあるが、もっとも層の薄い手薄なポジションであり、試すべき価値のある選手だろう。
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